むし歯は夜できる

むし歯は夜できる、だから『歯磨きして、歯にねっぺつけでがら寝っぺ』

むし歯は夜寝ている間に進行します。ぜひ、夜寝る前の歯磨きとキシリトールガムを習慣化しましょう。

「むし歯は夜に形成される」と言っても過言ではないと言われております。
これは、睡眠中には唾液の分泌量が減少し、その作用も弱まるため、再石灰化が起こりにくくなることが理由です。

したがって、就寝前の1時間は飲食に特に注意を払い、丁寧に歯を磨いて、
歯の表面に付着した細菌や食べカスをできるだけ取り除き、脱灰を抑制すること
が非常に重要です。

また、リカルデントというガムは、脱灰を防ぐために開発されたものです。
リカルデントやキシリトール100%を使用した甘味料のガムを噛むことにより、再石灰化を促進し、その後に安心してお休みいただけるようにしましょう。

キシリトールガムの効果

日本と同様に、以前はむし歯の発生が多かった北欧のある国では、国を挙げてのむし歯予防策として、寝る前の歯磨きとキシリトール100%のガムの使用を国民に推奨しました。
このような国家レベルでの取り組みの結果、むし歯の患者数は大幅に減少し、その影響で歯科医師の数が余るほどとなり、歯科大学の数の削減が行われたという事例がございます。

一方で、シンガポールのように、ガムを噛んだ後のポイ捨てが路面の汚れにつながることを理由に、ガムの販売を一般的に禁止している国も存在します。
キシリトールガムがむし歯予防に効果的であるとしても、すべての国で容易に実施できるわけではないかもしれません。

日本においても、日本独自の取り組み方を今後検討していく必要があるでしょうが、
まずは「夜寝る前に歯を磨き、リカルデントやキシリトール100%のガムを噛んでから眠る」ことをより積極的に呼びかけるべきです。

石巻の方言で言えば、「歯磨きして、歯にねっぺつけでがら寝っぺ」が適切な表現かもしれませんね。