毎日丁寧に磨くのは1箇所だけ

お口の中を6分割する歯周病予防、毎日丁寧に磨くのは1箇所だけ

自分の歯が何本あるかご存じですか?大人の歯は親知らずを除いて全部で通常28本。上下左右の親知らずがあるなら32本です。

もちろん、虫歯や歯周病の予防にはご自宅での丁寧な歯磨きが不可欠です。
いちご歯科クリニックでは、お口の中を6つの区分に分けて磨く方法を推奨しておられました。

これは、上の歯の前面・右側・左側、そして下の歯の前面・右側・左側、という6つの部分に分けるものです。

歯垢は、時間が経つと固くなり、2~3日で再石灰化が進むため、硬くなり始めます。
1週間も放置すれば、通常の歯磨きでは取り除けない歯石に変わってしまいます。

しかしながら、逆に考えれば、週に1度でも歯ブラシをしっかりと当てて磨けていれば、歯石の形成を防ぐことができるのです。

そこで、毎日1つの区分を入念に磨くことをお勧めします。
これにより、1週間をかけて全ての歯を綺麗で歯石のない状態に保つことが可能になります

理想的ですが、現実的ではない歯の磨き方

理想的な歯の磨き方についてお話ししましょう。まず、歯ブラシを指先で軽く持ちます。
ブラシを持つお指は2~3本で充分です。

磨く箇所に毛先を優しく当てたら、桃の皮を傷つけないほどの力加減で、軽く振動させてください。
その後、歯を1本ずつ外側、内側、奥側、手前側、噛み合わせの部分と、順番に丁寧に磨いていただきます。

ただし、歯1本につき1分半をかけて磨くと、全ての歯の手入れを終えるまでに約40分かかります。
1日3回、それぞれ40分間も歯磨きをすることは、皆様にはなかなか難しいかもしれません。

1日約2時間も歯磨きをすることは、「時間の余裕がない」とか、「長時間の歯ブラシ使用で腱鞘炎になる可能性がある」とご心配される方もいらっしゃるでしょう。

1回に40分もかけて歯磨きをするのは、実際のところあまり現実的ではありません。
6分割の歯磨き法であれば、十分に美しい歯を維持することができます。