プラークコントロールについて

口の中の環境を整え、むし歯の予防や進行を抑制することを「プラークコントロール」と言います。ここでは食生活習慣の改善や歯磨きの仕方の工夫、フッ素の使い方など、プラークコントロールの具体的な方法をご紹介します。

歯は治療すればするほどなくなってしまうプラークコントロール
むし歯はガンと同様に、自然には治らない不可逆性の疾患です。そのため、早期発見・早期治療が必要と言われます。しかし、むし歯を削って穴を詰めるといった治療だけでは、治療すればするほどかえって歯がなくなる手助けをしていることとなります。歯は削れば削るほどなくなってしまうのです。

繰り返せば繰り返すほど歯を失ってしまう歯科治療の流れを改めるには、意識を変える必要があります。むし歯の原因はほとんど解明されているので、それを取り除く予防的治療と自己管理の大切さを実感することが早期治療の第一歩です。寒い冬に半袖で外を歩き回り、風邪をひいたと言って医者の世話になることを繰り返す人がいないのと同じことです。

生活習慣病の改善(酸蝕症の予防)
歯は人の体の中で最も硬い部位ですが、酸に弱いという性質があります。たとえば、レモンをずっとかじっていると、レモンのクエン酸でむし歯と同じように歯が溶けていきます。これを酸蝕と言います。

普段、人の口の中はほぼ中性ですが、食後は一般的に酸性に偏り、歯の成分が溶け出し(脱灰)、唾液などの働きで元に戻ります(再石灰化)。つまり、ずっと食べてばかりいると脱灰だけが進み、再石灰化されないのです。ダラダラ食べをする方は、まずこの点を改めましょう。

また、職業的に頻繁に味見をする必要がある調理師の方、スプレー式の酸性塗料を使う塗装工の方などは特に注意が必要です。

歯磨き上手になる(歯の表面からむし歯の原因菌を除去)プラークコントロール
歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、奥歯の溝など、歯ブラシの毛先が当たりにくい部分のお手入れの練習をしましょう。必要に応じて、デンタル・フロスや歯間ブラシも使いましょう。

歯ブラシで一生懸命磨くと、摩擦で歯や歯ぐきを傷めてしまうことがあります。特に外側(唇頬側)の歯の真ん中部分は、ブラシの摩擦力が働き過ぎると知覚過敏や根の部分がくの字型に削れてしまって(くさび状欠損)、むし歯と同様にしみるようになってしまいます。

特に磨き残しになりやすい歯と歯の間などは、ブラシの束が1本だけの歯ブラシを使うなどするとよいでしょう。つまようじを使うときのように、歯の面に垂直か、歯の噛む面の方に毛先を向けて、1箇所あたり10回軽くかき出すようにするだけです。

また、歯ブラシの毛先を歯ぐきの方に向けるときは、鳥の羽でさするような感覚でそっとお手入れしましょう。歯ぐきは非常にデリケートです。

フッ素を利用(歯を守る力を強化)
フッ素は、薄い濃度のものを何回も利用することが効果的です。最も有効な方法は、水道水に添加することです。50年程前から実証され、世界60カ国ほどでフッ素の水道水添加が成果をあげています。

しかし残念ながら日本では法施行されていません。緑茶やウーロン茶などの中には微量のフッ素が含まれています。これらだけを飲んだあとは口の中が酸性に偏りすぎることもありませんので、水分摂取が必要なときや食後の一服としてお試しください。

まずは、お悩みをご相談ください

まずは、お悩みをご相談ください