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ひとり言−記事−

H22.12.27.

ハワイのレポートB

12月7日

ホノルルマラソンは12月第二日曜日に開催と決まっています。今年は12月12日。来年は11日。第40回になる再来年は9日です。
「年によっては12月8日になることもあるだろう。そんな大会に出られるか!」と、ある人が言っていました。 確かに微妙な日程です(誰がそう決めたか知りません)。ただ、日本にとって1941年12月8日は、ハワイでは1941年12月7日(日曜日)なのです。
ホノルルマラソンは12月8日〜14日のいずれかに開催されます。12月7日は出来ることならばパールハーバーで、慰霊の式典に出席するべきでしょう。 来年は1941年から70年です。

パールハーバーで思う歴史教育

私の考え方が間違っていなければ、中国では1989年6月4日の6・4事件(天安門事件)をきっかけに、90年代から愛国教育が盛んになったと思います。 共産党一党独裁を脅かしかねない、民衆の意識の流れを変える必要があったのです。
中国国民が一丸になった抗日戦争(日中戦争)当時の意識を呼び覚ますように教育される反日感情は、一党独裁を守るための国家による誘導でしかありません。 冷静に考えれば日本だけではなく、イギリスもフランスも…となります。 さらに、中国共産党は農業政策の失敗やら事件やらで、自国民を何千万人餓死させたり虐殺しても、悪びれることなく、 国民の怒りの矛先を日本に向けるように教育してきただけです。
尖閣問題は、以前は日本の領土だと認めていた中国が明代から中国の領土だと主張を翻したのは、そこに石油資源の埋蔵が予想されたためとされます。 中国や台湾は70年頃には尖閣諸島の領有権を主張し始めていて、当時、中国や台湾との関係を悪化させたくなかったアメリカ合衆国側の思惑と沖縄返還前の “詰めの作業”が重なり、尖閣諸島については返還したのは立法・行政・司法の三権を行使する施政権で、領有権は“?”のまま現在に至っている有様です。
その時期や背景まで当事者(国)それぞれの視点から的確に指摘して教育する人は、あまりにも少ないように思います。
社会科の先生だったある恩師は「地理は地図を描いて、歴史は年表を書いてそれぞれノートに整理しなさい」とアドバイスしてくださいました。 おかげさまでその通りにして社会科の成績はよくなったものでした。その先生でさえ、近現代史は「時間がないから」と口ごもるようにササッと流しただけでした。 それまでの授業はのらりくらりと時間を稼ぐように進めていたのに…。
昨今の教育現場の荒廃は“親が校内暴力はなやかなりし頃の昭和40年前後に生まれた世代で、その子どもたちだから…”と言われることがあります。 昭和40年前後に生まれた者からすると、さらに自分たちの親は“墨塗られた教科書世代だから”といったら言い過ぎでしょうか。
日本の歴史教育には戦争のトラウマが今なお影を落としているように思えてなりません。 国連(国際連合)だって、英語を直訳すれば“連合国”で、中国でもそれで通じるはずです。 国際連合と言いかえているのは、“連合国”に負けた国の屈辱なのでしょう。

日本は奇跡といわれる経済成長を遂げました。ただ、今やアメリカ合衆国にしても日本にしても莫大な債務に悩まされ、 そのどちらがパンクしても世界経済に深刻な大恐慌大混乱を引き起こすでしょう。 国から率先してインサイダー取引をして儲けているような中国は、そのようなことになれば保有している大量のアメリカ国債が紙屑同然になります。 かといってそのアメリカ国債を売りまくるわけにはいかず、さらに買わざるをえない。今やアメリカ人は中国人が稼いだカネで贅沢をしているようなものです。 その中国だって今年のノーベル平和賞こそ一蹴しましたが、いずれ民主化せざるをえなくなるように思います。 砂上の楼閣のような微妙なバランス関係。どこまでも続くものか。

なぜこうなってしまったのか?

歴史の勉強は、感情的なものを理性的なものに変える作業だと思います。パールハーバーに来て改めてそう思いました。屈辱とかそういう問題じゃない。

日本の防衛費は年間一人あたり3万5千円かかるそうです。すべて自衛ならば、専門家によって意見が分かれますが、2〜3倍かかります。
滑走路4本が♯型に配置せざるをえなかった羽田空港は利用したくないです。近い将来、深刻な事故が起こるかもしれません。 滑走路が//\\のように配置出来なかったり、上空で飛行ルートが事故を誘発するように交差している(パイロット泣かせです)のは、 横田基地の存在が大きいようです。沖縄だけではなく、在日米軍は要らないと強く主張しても、敗戦国の性か、ぶ厚い壁に跳ね返されるだけ?

近くで芝刈りをしている人がいます。使っている機械から排出される二酸化炭素は芝生が取り込んでくれるそれをしのぐ?芝生は温暖化対策にはならない?

大寒波に悩まされている国々があり、温暖化なんてデマで、地球は寒冷化に向かっていると主張する人もいます。 気象が極端になっていることだけは確かなようです。寒波や熱波、ゲリラ豪雨のような極端な気象現象は全て温暖化に通じる一連の流れ?

ハワイでは360余りの島があるそうです。数が上下するのは“温暖化”に伴う海面上昇や火山の噴出物によるもの。人が暮らしているのは8島です。

ENJOY

ワイキキに戻ってきてから、ゴール地点に完走証を受け取りに行きました。

「レース結果を載せていた新聞は休刊というか廃刊になったので…。そうそう、完走証を受け取る所でレース結果を無料で配付しているらしい。 先着順だというから今すぐ、早目に行ったほうがいいよ」
$5.00と記されていますが、無料でした。

「オレンジとレモンを買って来てさ、オレンジは凍らせて、レモンはレモンスカッシュにして、椅子まで用意して待っていたのに…」
「その本格的なレモンスカッシュは飲みたかったですね」
「申し訳ない。私のせいで…」
「そう。このヒロちゃんがさ、7時だって言うから、7時に出てみたら“WALKER”しかいない。 この女の子二人とハグしたかったのに、ハグしたくない奴とハグしたり、せっかく作ったものも、エ〜ィ!持ってけドロボー!!って感じだった」
…昨夜のステーキハウスでの会話を思い出し。

パールハーバーで会った70歳代の男性が
「4年連続でホノルルマラソンに参加している。タイムは歩いているだけだから、6時間20分前後だけれども。6時間30分を越えたら辞めようと思っている」
と、言っていました。
「感服します。マラソンでは6時間を越えると“WALKER”と言われますが、それをいうならば、 世界レベルの競歩では時速14〜15qでフルマラソンよりも長い距離を歩き続けるわけですから、3時間を越えたら“WALKER”です。 何時間かかろうと完走したら完歩ではなく、完走でいいんだと思います」
「(練習を)やっていないと4時間代より速い記録は出ない」
「今年は湿度が高かったからか走りにくくて、タイムも出ていませんね。人は思ったより少なくて、その点は走りやすかったですが…」
「景気も景気で、円高でも年々参加者が減っているし、スポンサーの日本航空があんなことになって、ジャンボが飛ばなくなったけれども、 ホノルルマラソンはドル箱だから、放すことはないだろう」

走っているときに“Team!”と応援されることが少なかったり、完走後に完走者がもらえるTシャツを着ていても、 以前のように“Congratulations!”と祝福されることも少なかったのが気になりました。どこか冷めているように。

次の日、チェックアウトしてホノルル空港へ。空港で上りのエスカレーターに乗っていると、少し離れた下りのエスカレーターから、 金髪のキャビンアテンダントが諸手をあげて笑顔で話しかけてきました。
“…to Tokyo? SUGOI SUGOI!”
英語と日本語混じりで。最初は私が話しかけられているのだと思わなかったのですが、周りには他に誰もいませんでした。 どこかでお会いしましたか?飛行機に乗ってから、彼女は私のところに握手しにきました。

‘?…キャビンアテンダントに知人はいませんが…?…右手、しばらく洗わないでおこう’

“にゃんこ先生”が「日本人で一つだけ理解出来ないことがある。エレベーターに乗っているときに、何で押し黙ってしまうんですかね」と言っていました。
ホテルにチェックインして最初に部屋に向かったときのエレベーターで乗り合わせた白人男性が、
降り際に“Have a good day!”と言ってきました。もちろん、返事しましたが、私を左斜め後ろにするようにドアの側を向き、 ニヤニヤ、ソワソワしながら立っている彼が、‘うっ、キモい!’と思いました。 チェックイン前に、「ホテルのロビーでも置き引きがあるくらいだから、荷物には注意しなさい」と言われたばかりですからなおさらでした。
“にゃんこ先生”の疑問に対して、‘エレベーターに乗り合わせる人は“ストレンジャー”、 いわば“不審者”同士と感じるから押し黙ってしまうのでは?’と思いました。
ホノルルマラソンに参加する人もしない人も、“初めて会う人なのに縁を感じる場”が、色あせているように思えてなりませんでした。

ポキ(pokeと綴られることが多いようですが、本来はpoki)、マカダミアナッツ…ビールのお供にどうぞ。Enjoy!

“Enjoy!”
食事を給仕する人が一言。
生きていられることを楽しみましょう。

ODAIJINI!

いちご歯科クリニックとしてハワイに行ったのは3回目。5〜6年間隔で行っていることになります。 もっとも、1回目は常勤スタッフのみ(マラソン参加はなし)で、私は秋保の温泉宿へ。
2回目はみんなで(私はマラソン参加、スタッフは10qのレースデイウオークに参加)。 今回は1回目と逆パターンで、私だけハワイで、常勤スタッフは秋保の温泉宿に。本音はみんなでマラソン参加したいのですが…。
写真は最初にハワイに行ったスタッフのお土産です。
お大事に!
良いお年をお迎え下さい。

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H22.12.24.

ハワイのレポートA

にゃんこ先生

今回の旅を楽しくしてくれた“にゃんこ先生”は、いつも優しい笑顔で接してくれました。2度ムッとした表情を浮かべた以外は。
1度目は、食べ物のクラゲや藻を求めてでもなく、卵を産むためでもないのに、なぜ海亀が砂浜に上陸しているのか質問したとき。 ‘俺に聞くなよ。知らね〜よ!’とばかりに。
2度目はレース後、誘われた食事の席で、「芸能人で一番仲がいいのは所ジョージだ。同じ吉祥寺の出身だし同い年だから」と言ったのに、 「なるほど、所ジョージさんのジョージは“吉祥寺のジョージ”なんですね」ととぼけたとき。 その前後の話はどこまで本当か嘘か定かではないですが、‘所ジョージさんが友人というのは嘘っぽいな。 彼はたしか所沢出身で、“所沢の柳ジョージ”というのが芸名の由来のはず’と思いつつ、つい間髪を入れず、“吉祥寺のジョージ”と言ってしまったのでした。 「彼氏がいるのは分かっているし、ナンパしているわけではないけれども、いい人だなと思ったから」と、一緒に誘った二人の若い女性を前に ‘楽しませる会話は、真偽は二の次なのにヤボな奴’と言わんばかりに。
それはともかく、誘うならばその女性二人だけでいいのに、ポツンと一人でいた私を「かわいそうだから」と、 その二人や他の人とも話をするように促してくれたり、食事に誘ってもらっただけではなく、ご馳走にまでなってしまいました。 “女性二人の分は俺が払うけれども、お前の分は自腹でな!”と言われると思っていたのですが、彼はそんなセコいことは言いませんでした。
彼女と別れたばかりで、「正月はともかく、クリスマスはさびしくてしょうがない。おうむを相手にするだけ」という“にゃんこ先生”のほうが、 私よりもかわいそうじゃないですか。

さみしがりやの“にゃんこ先生”に(誰が“にゃんこ先生”だと叱られるかもしれませんが)

“Merry Christmas!”

抜くか残すか

ハワイを含めてアメリカ合衆国では歯医者は聖職者と薬剤師と社会的地位の上位を分け合っています(日本ではパチンコ屋と分け合っているようです)。 歯科医師会をあげて虫歯の予防に努め、実際に虫歯を激減させたことが評価されています。
当然、歯医者の仕事は減りましたが、歯科矯正や(差別用語のようであまり好きではないのですが)審美にシフトして何とかなっているようです。
ただ、日本では考えられない治療が公然と行われているだけではなく、テレビコマーシャルでも放映されていたりします。 ‘思い浮かんだ治療が出来ればいいけど、日本では無理だな’という、まさにそれが。「ヤバいんじゃないの?」と、テレビの前でひとり言。
「日本では何とか歯を残そうとするけれども、こっちの歯医者はすぐ抜きたがる。インプラント1本100万円請求されたり…。 俺もルートカナル(根管処置、日本でいういわゆる神経の治療)をすすめられている。ただ詰めてほしいのに」と“にゃんこ先生”。
寝たきりの高齢者を介護したり、介助者が口腔ケアしなければならない場面では、歯がないほうが楽なことに異論はありません。
「歯が痛むのは嫌だから、若いうちに全部抜いてしまった」という考え方が合理的なのは、歯痛をさける意味合いだけではありません。
80歳まで20本歯を残したからといって、だから何だというのか?
90歳以上で20本以上に歯が残っていてかくしゃくとしている方が、「歯が痛い」という。‘この歯が何で?痛むわけがないのに。 痛みがあるはずのこの歯は痛くないって?ナンデヤネン!’
教科書的な治療、理屈が通じない症例に魔法をかけるように、除痛治療などをして笑顔に変えることが幸せ。
相手の笑顔が鏡にうつすように、互恵的に自分の笑顔になるように努める。言うは易く行うは難し。言うだけじゃ歯医者は出来ない。

何か変

ホノルルマラソンのスタート地点で、バナナを頬張りながら、右上側切歯歯冠が欠落している若い男性が話しかけてきました。
「ここにいるってことは速い?」
「う〜ん。3時間くらい。ここはタイムが出にくいから」
「ダイヤモンドヘッドがあるからね。去年は1ヵ月くらい前に足の甲を骨折してしまって、出るの辞めようかなと思ったけれども、3時間12分で走った」
「それは速いね」
「だから、今年は行かなきゃと!」

時速15〜16qのペースで10q走ってもほとんど息切れせず、「軽い軽い、もう一本!」とこなす練習は積みました。 1ヵ月余前に30q走(15q走2本)をして、さらに40〜50q走が出来なかったことが誤算なくらいでした。 30q走をした後、トレッドミルで時速18qから減速しようとしたときに、ガクンとマシンがひっくり返るようなショックがあって、 しばらく首から頭が痛くてようやく痛みが治まったところでした(教訓;トレッドミルを使ったトレーニングは歩くだけ、早くてもジョギング程度にするべきです)。
気になることといえば、ハワイに来る前に、19時間の時差とぐっすり眠れないことを想定して、夜8時くらいに就寝、睡眠2時間くらいで起きだし、 深夜0時にトレーニング開始すると、まるで別人。溺れる人のようにあっぷあっぷとすぐ息が上がってしまうのでした。 何か変。でも、なぜそうなるのかよくわかりません。単純に睡眠不足だからか、年のせい?、それとも何か悪いものに蝕まれているか。
土曜日と月曜日の予定を逆にすることになったのも、睡眠時間が充分に確保しにくくなる点で誤算でした。 ただ、そうでなければ“にゃんこ先生”に会うことはなく、今回の旅は陰鬱なものになったでしょう。“にゃんこ先生”が「縁ですね〜!」とおっしゃる通り。
土曜日、ホテルに戻ってきたのが夕方、“にゃんこ先生”に3ドルで買ってきてもらったアロハ醤油を不注意から割ってしまい、 飛び散ったガラス片や流れた醤油を丁寧に拭き取り。夕日・日没を見ようと外に出ても、間に合いませんでした。 部屋に戻ると、「また夕食を食べに行ったわけじゃないよね〜!」と“にゃんこ先生”から陽気な電話が入っていて、 アロハ醤油は「また買えばいいんだから」となぐさめられつつ、マラソンコースの近くに暮らしていながら応援したことがなかったのに、 「何か飲み物食べ物を作って待っているから」と励まされました。
「何時頃通過する?」
「1時間ちょっとだと思うんですが、(スタート地点でもたもたするでしょうから)7時くらい」
「わかった」

「(“にゃんこ先生”お気に入りの若い女性)二人よりも遅かったら、その髪、切れな。まぁ、冗談だけど…。でも、切ったら泣くだろうな〜!」
なかなか寝付けず、結局2時間も眠れなかったと思います。午前1時(日本時間12日午後8時)過ぎには目覚め、出かける準備が整ったところでモーニングコール。
‘頼んでないのに…。“早めにコンベンションセンターに行って手続きしたほうが安心だから”とアドバイスしてくれたあの人の配慮?’
走る前からフラフラする感じでしたが、不思議と‘ありがたいことだ’と感謝の思いでいっぱいでした。 ポツンと一人でハワイに来たのに、「かわいそうだから…」と他の人と話す機会をくれたり、“にゃんこ先生”だけではなく、‘なぜそこまで?’ と思うほどに配慮してもらって(帰国後すぐにレース中の写真を検索してメールで送ってくれる方もいて)、迷惑に感じたらバチがあたります。
‘このまま走れば3時間前後のタイムは無理だな’と思いつつ、ふと444という数字が浮かびました。 ‘億万長者が444人の年末ジャンボ宝くじのCMじゃないんだからさ〜。4時間44分?それはあまりにも遅いんじゃないの? それにそんなタイムじゃ断髪式決定になるかもしれない。でも、4時間以上かかろうと、髪を切ることになってもどうでもいいや’と思うようになっていました。
…何か変。
さて、以前来たときはワイキキからスタート地点まで10q近くを“遠いぞ”とドイツ人に絡まれながら歩いて移動しました。 ホテルを出てすぐに‘人が少ない’と感じました。ワイキキからスタート地点と反対方向に少し歩くと、 スタート地点まで無料で送ってくれるバスに乗れますが、ほとんど並ばすに拍子抜け。何か変。 前にきたときは“バスにはなかなか乗れない”と聞いていたので歩いて移動したのです。 黄色いスクールバスを転用して、2時から4時まで運行することになっていましたが、‘混んでいないのは2時半頃で早い時間帯だからじゃないな’と思いました。
5時のスタートまで2時間余りはあっという間に過ぎました。参加2万人余りで日本人が1万4千人ほど。 多いようですが、以前は3万人を軽く超えていて、全員がスタート地点を通過するだけで1時間近くかかったはず。 靴にチップを着用するので、タイムは公平に計測されますが、今回はスタート地点のセンサーを5時20分頃には撤去するという注意書きに違和感を感じていました。 ‘でも、これなら20分かからないな。…ということは、“にゃんこ先生”のところは6時半には通過してしまうぞ’と思ったことが現実になりました。
スタート地点は号砲後わずか20秒ほどで通過。えっ、何か変。ペースが上がりません。時速15〜16qのペースで入るつもりが、12qくらいでした。 彼の背中があっという間に見えなくなっただけではなく、周りのほとんど全ての人にゆっくり追い抜かれていくような気がしました。

断髪式決定

無料バス乗り場、動物園、ゴール地点の公園の脇を抜けて、10q通過が50分。う〜ん、やはり遅い。 ダイヤモンドヘッドの上り坂、下って曲がって“にゃんこ先生”は見当たらず。まだ暗い6時過ぎ。 7時にはHALFも既に通過していました(中間点通過は1時間30分を切るつもりが2時間切るのがやっと?)。 この時点で、単純計算では予想ゴールタイムは4時間〜4時間20分ほどですが、カンピュ〜タ〜が弾き出したのは、やはり4時間44分。 30q過ぎには、クラッときて貧血で倒れそうな感覚を味わいながら歩くことが多くなりました。

サメに噛まれて亡くなる人8人/年
海亀と勘違いしてガブッと噛まれる人は多いけれども、それで亡くなる人は意外に少ないようです。

ちなみに…

‘倒れたり途中棄権するよりは、格好悪くてもゴールを目指そう’

呼吸もフォームも乱れ(呼吸はともかくフォームは最初から乱れていましたが)、ヒ〜ヒ〜言いながら何とかゴール。 44分にしないようにゴール直前でまたちょっと歩いて、4時間45分代でゴールしたのが、ささやかな抵抗でした。
10時30分までのホテルの朝食は余裕で間に合うはずが、ギリギリになり、部屋に戻って眠ろうとしても、ろくに眠れないまま夕方になり、 “にゃんこ先生”との待ち合わせの時間。
「えっ、4時間?お前それは負けたかもしれね〜ぞ。あの若いしっかりしたほうが4時間10分とか言っていたぞ。 おっちょこちょいのほうは5時間って言っていたけど…。どうした?」
「いや、何か変だったんです」
「何かって?」
「よくわかりません。寝不足ではあったんですが…」
「髪、切んなきゃな。まぁ冗談だけど」
“しっかりした方”は4時間33分だったそうですが、私は4時間45分20秒で完走2万人余りのうち4178番でした。いずれにしても断髪式決定です。 ただ、“断髪式は4月以降にお願いします。イメチェンし過ぎも…”というジムチョーの一言で4月まで猶予をいただきます。

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H22.12.21.

ハワイのレポート@

入国審査

12月10日、何年ぶりかのハワイ入り。…っと、入国審査が以前と違っているのが気になりました。 親指、人差し指、顔…とチェックしていたのが、親指、人差し指から小指、顔…と変わっていたのです。 ‘何か言われるだろうな’と思っていると、案の定「仕事は何をしているの?歯医者?本当に歯医者?前科あるんじゃないの?前科!」と、 英語と片言の日本語まじりに大声で。
‘ウルッセーナ!コノ○いオバハン!!’と思いつつ、説明、入国審査を通過するのに少し時間がかかりました。 入国審査担当(のオバハン)は最後までどこか納得できていないようでした。
合指症のために中指、薬指にボールがうまくかからないので、野球やソフトボールは下手です。 苦手というより、‘出来れば私にさせないで!’と逃げ回るほどです。ボールを投げるのが苦手というか大嫌いなだけではなく、打つほうも。 バッティングは何の支障もないので、練習すれば上手になるはずですが、下手なまま。 子どもの頃はバットを振らずに四死球狙いの“電信棒打法”で周囲の“ウケ”を狙えましたが…。
電車に乗っているときなどにヤクザに見られることもあります。すぐ近くに座っていた人が別の車両に移動したり…。 私の何をどのように見たからそのようなことになるのかはわかるのですが…。 もちろん、‘私か?’と思ったら、近くに通路を挟んで大股を開いて座っていた二人が○△組組長などと顔写真入りの名簿を開いていたこともありました。
歯医者の仕事にはほとんど支障がありません。歯科医師としての欠格条項にもなりません。
実際に、時間がかかると思われた研修は、あっという間に終わり(‘アソビニキタダケジャネンダゾ!’と思いつつ)、 “さすが!Hirota!”“わざわざ日本から呼んだだけはある”とおだてられながら、「空港で“歯医者? ”と疑われたんだ」と愚痴をこぼしつつ、暇つぶしをどうするか悩むほどでした。
降りしきる雨の中、ホテルのチェックイン前に、次の日(ホノルルマラソンのレース前日)にしようと思っていた手続きをしに、 コンベンションセンターに向かいました。

猫に招かれにゃんこそば

数は少ないのですが、招き猫が目に留まります。
さて、カウント・ベイシーにちなんで、岩手県一関市にジャズ喫茶店ベイシーがあるならば、宮城県仙台市にはカウントがあります。 岩手県花巻市や盛岡市にわんこそばがあるならば、宮城県には“にゃんこそば”があっていい。 いわゆるB級グルメ“石巻茶色い焼きそば”のそばそのものは、わんこそばのそれと同じで(失礼ながら)特に美味しいというわけではないから、 全国にアピールするためには何かインパクトが必要。わんこそばのように小分けにした茶色い焼きそばを“にゃんこそば”と称して提供しよう! ’と、ピックアップ会場からの帰路、トロリーバスに乗りながら考え事をしつつ一人苦笑い。
「餅つきはしないんですか?」
先日の会議の終わりにある人が質問。
‘誰も何も言わなければ、知らんぷりしようと思っていたのに…’
準備だけではなく、実際に餅つきをする際の手数も多く必要。2年連続でやると、来年以降も恒例行事として定着させなければならなくなる。
いちご歯科クリニック前で1月に餅つき大会をしようとは開業当初から思っていました。 でも、今まで一度もやっていないのは、費用や手間ひまの問題よりはむしろ、のどに詰まらせて…といったトラブルをおそれてのことです。
にゃんこそばの早食い大会と餅つきをいちご歯科クリニック前でささやかに行えば、来年以降の負担を強制することにはならないし、 一応、餅つきをしたことになる。でも、そばにしても餅にしても、のどに詰まらせたらどうする?
ホノルルマラソンの申し込み書左下にあるように、万が一のことがあっても訴えないとか、 損害賠償請求権を放棄する旨に署名した上での参加ならば、問題はないかもしれませんが…。
‘どないやねん!ほとんどアホやね。そういう問題じゃないだろう!’
雨の中、トロリーバスに揺られながら、取り留めのない考え事をしつつ、また一人笑ったのでした。

ハワイの空

火山の影響か電車がないために自動車の排ガスが多量に出るからか、ハワイの空はいつもくすんで見えます。 ところが、ほとんど一日中雨だった10日から11日朝5時過ぎ(日本時間12日午前0時過ぎ)まで雨が降っていたのが嘘のように、 11日は見たことがないほどの青空が目の前にありました。ハワイの空をくすませている塵などを雨が洗い落としてくれたのでしょう。
写真は日本で“この木何の木”で知られる日立の木、アメリカねむの木(モンキーポッド:猿のおけ)樹齢約120年 幅45mほどです。 CMでは“この木何の木♪気になる♯気になる”ですが、現地の人は気になりません。 強い日差しを遮る大きな木陰を作り、公園や校庭によく見られるからです。 “日立の木”がある公園にも同じ木が何本もあるので、説明されてもどれが“日立の木”か迷ってしまうほどです。
ちなみに、“日立の木”がある広大な公園の芝生の管理費は約2,500万円/月。個人所有だったのですから驚きです。
もっとも、100の収入がある人が50を寄付したら、それは課税対象から外れる国と、100の収入から50を寄付しても100に対して課税され、 納税のために苦しまぎれに借金しても、その借金は税金対策にならず、自分の首を絞めるだけ…という国柄の違いが“公園”に現れています。
えっ?私がいればガイドは要らない?
そう言う人はいます。海外でガイドさんがまさにこれから言おうとしたことを先に言ってしまい、 「そこまで詳しいなら来る必要ないんじゃないの?」と、嫌な顔をされたこともあります。 ‘そのような知識はどこから?’って、友人や仲間からの生きた情報が大きいですね。 しかし、何事も“百聞は一見にしかず”、実地踏査で“何かを感じること”が大切です。

日本車が7割

白人やポリネシア系の人々は体格がいいので、“日本車は狭い”と敬遠されていましたが、ガソリンがリッターあたり20〜30円だったのが、 80〜90円になると(それでも日本よりははるかに安いのですが…)燃費を考えずにはいられなくなり、 今ではハワイを走る自動車のうち7割が日本車なのだそうです。大きな体の人が小さな車に無理矢理乗り込んで、‘運転出来る?’。 以前来た時と違って見えたことの一つです。

…て亡くなる人

世界中で…

サメに噛まれて亡くなる人8人/年
海亀と勘違いしてガブッと噛まれる人は多いけれども、それで亡くなる人は意外に少ないようです。

ちなみに…

雷に当たって亡くなる人40人/年
椰子の実に当たって亡くなる人500人/年

椰子の剪定作業は非常に大切なようです。

ハワイ産パイナップル

ハワイでは12〜3年くらい前まで世界の3割ほどのパイナップルを生産していたそうです。 パイナップルの生産には18ヵ月かかり、日本では約400円で手に入ります。人件費に見合わないと、 元々日本人が開拓してパイナップル畑として転用された広大な土地は、今では一部が観光用などに使われているだけ。 パイナップルはフィリピン産3ドル、ハワイ産8〜9ドルです。食べ比べれば、ほとんどの人がハワイ産を選び、値札を見たら逆のことが起こるでしょう。
広大な土地の利用方法として、コナコーヒー代替が提案されていますが、標高が高くなく(それでも400mほどありますが)、 “本家”と比べておいしくないようです。

フワッとした…

「ハワイ土産にコナコーヒーを買った。あの口の中にフワッとくる感覚が忘れられなくて、 それ以来、いろいろな喫茶店でハワイコナを飲んだりコナコーヒーを取り寄せたりしているけれども…」。
ハワイコナは苦味が特徴のコーヒー。フワッとした感覚は、焙煎の時に“何か”を入れるから。では、その何かって何?…わかりませんでした。
木の切り株に小さいくぼみを作り、そこに殻付きのマカダミアナッツを“ポッチン”を横向きに置き、石を打ちつける。 「猿みたい」という人がいるかもしれませんが、万力のようなナッツ割りを使わなくても充分。 硬い殻がピストルの弾のようにとんでいくこともなく、あぶらっこくておいしい生のマカダミアナッツが味わえます。 おつまみやチョコレートの中に入っているナッツは機械で割っているのですが、 ナッツ類の中では一番硬いかという殻を割って食べるマカダミアナッツは最高においしいです。
「お前の大好物だろう?」
「はい。確かに。えっ?ハワイコナのフワッとした感覚ってコレ?!そうなんだ!」
なるほど“Macadamia Flavor”ね。
マカダミアナッツは実やあぶらだけではなく、その硬い殻も燻製を作る時に利用されるそうです。

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H22.12.17.

ビオラ

寒さに強く、秋から翌春まで長く咲き続けるビオラ。寒い時期の彩り豊かな花壇の主役と言っていい、パンジーの一種。
街路樹の周りに子ども達が植え、地元紙やラジオ番組でも取り上げてもらいました。
そのビオラが昨日の朝、蹴散らされている一角がありました。1p程度ながら、この冬初めての積雪を記録した一昨日の犯行でしょうか。 警察に届けるのも一案でしたが、子ども達がショックを受けないようにと、急いで移植ゴテを片手に復旧を試みました。 何とか3株だけは戻すことが出来ましたが…(再び根付くかどうか)。

この一角は街路樹がひどく傷つけられて引き抜かれたままになっています。 同様の街路樹は何本もあり、‘いずれこのようなことがあるのではないか’という悪い予感が当たってしまいました。 ‘心ない輩は初犯で止めてもらいたい’という願いはむなしく(別の輩の蛮行かもしれませんが)、今朝、 少し南側の一角がまた踏み荒らされているのを見つけました。 学校敷地内ならば器物損壊として扱えますが、歩道なので警察に厳重警備を依頼するしかない、ここ数日の天気のような寒い有様です。

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H22.12.16.

お詫び

10日〜15日の休診中はいちご歯科クリニックに電話しても通じなかったことをお詫び申し上げます。申し訳ないことでした。

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H22.12.6.

アオモリ

12月4日に東北新幹線の八戸〜新青森間が開業し、基本計画から38年で全線開通となりました。初日は嵐や人為的なミスから散々、二日目は何事もなく…。
鉄道会社側と青森市との間で、駅の位置について思惑の違いがあったり、高度経済成長、オイルショックなど景気の変動、 振動・騒音問題を各地の新幹線沿線住民が訴えたことなど、紆余曲折を経た開業が初日の混乱に映ったのかもしれません。
今後も、航空機や九州などJR他社との競争にさらされます。世界の潮流は時速300q以上なのに、 沿線住民の訴えなどから70年に成立した全国新幹線鉄道整備法で、盛岡〜新青森間は“最高速度を260q程度とする”制約があります。 せっかく時速320q出せる“はやぶさ”を投入しても、盛岡以北では…。
「最短で3時間20分が“はやぶさ”でもあまり短縮しないのはなぜ?」
いい質問ですね〜!
ある子どもの素朴な疑問の答えはそこにあります。

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H22.12.1.

シンプル イズ ベスト

今年のクリスマスツリー

飾り付けに院長は一切、手出し口出しせずスタッフまかせ。
コンセプトは?
「シンプル イズ ベスト」
雪はないの?星もない?
「シンプル イズ ベストです。ポイントはトナカイさんがツリーのほうにいったことです」
飾り付けをめんどくさがっただけ…というわけではないようで。

「今年もあと1ヵ月だね」「それは‘だから何?’って感じだけど、あと1ヵ月で21世紀最初の10年が終わると思うと…」
「…トシトッタナ…」
「そうそう」
まだ20代前半なのに?
「この間、再放送されていた20年くらい前のドラマ、私はリアルタイムで見た覚えはなくて、再放送だけ」
「お母さん(と20代のスタッフに呼ばれるベテラン衛生士)は『‘私はあのドラマ恥ずかしくて見れない。 私もこんな髪型でこんなの着てたな’と…』って言っていた」
そういえば、ツリーの飾り付けにお母さんは参加していなかったな。お母さん、どう思う?
「いいんじゃないでしょうか。シンプル イズ ベストで」

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H22.11.22.

くまひげ歯科医院S

これでいいのだ!

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「お久しぶりです。ご無沙汰いたしておりました。お元気でしたか?」
「まあ、堅苦しい挨拶はなしにして…」
「でも、電話と宅配だけで済むのに、商品をわざわざ直接届けてもらって…」
「実は、離婚することになって…」
「はあ? だって、子供二人いたでしょう。家も買ったばかりだし…。何で?」
「『お子さん、虐待されているの?』って、近所の人に言われていて、‘おかしいな’と思っていたんだけど…、アダルトチルドレンだったんだ」
「あの奥さんが?」
「そう」
「そんなことって…。ついこの間も、まったく同じような相談を受けたばかり。 下の子が顔に傷つけられて、母親に暴行を受けたに違いないんだけれども、かばっているのか脅されているのか、 『転んでぶつけた』と言い、そのまま連れられていった。上の子に母親から日常的に暴行虐待を受けていた事実を確認して、 ○△□という肩書の精神科医に協力を得て、『アダルトチルドレンだね。 子育ては無理だから、お子さんを絶対に取り戻しなさいよ』と励まされつつ、分厚い陳述書を書いて裁判所へ…」
「だいたい同じ」
「そんなことってあるんだね。奥さん…と言っていいのか、あの人は誰にでも好かれるような、明るくていつも笑顔でいるような印象があったな。 先日相談を受けたほうは奥さんにはあった記憶がないけれども、母子家庭だったと聞いた」
「こっちは両親共に健在なんだけれども、幼少期から虐待を受けていたり、両親共に忙しくて子育てに熱心ではなかったらしい。 くまひげは前にアダルトチルドレンに訴訟騒ぎを起こされて…という話を聞いていたから、何かアドバイスがもらえるかなと思って来たんだ」
「やっぱり幼少期から虐待を受けていたり、子供の頃に楽しみにしていた休日のお出かけが、 医師だった父親に急患が入って行けなくなるようなことを繰り返していたらしい。5m以上離れた所を見知らぬ男性が通り過ぎると、『あっ、お尻触られた。 私、かわいいからな!』と、わけがわからないことを言う人だった。 裁判所側や相手側弁護士は私の言うことが支離滅裂だと一切聞き入れず、こちらも弁護士に依頼しても『勝ち目はない』と一蹴され、 仕方がなく相手に直接書簡を送ったら、『いつの間にか裁判になっていた』と、裁判を取り下げたんだ。 裁判官も弁護士も呆れたろうけれども、その後私の言うことが支離滅裂だなどと吐き捨てた無礼極まりない彼らは謝罪していないし、慰謝料も払っていない。 もっとも、謝罪や慰謝料を求める訴えを起こしていないから当然だけれども、起こしたとしても無駄だろう。 その後、そのアダルトチルドレンは父親に追い出されたと転がりこんできた。 学部は医学部と歯学部と違うけれども、大学の大先輩にあたるその父親を電話で怒鳴りつけても、息をきらして『冷静に冷静に…』と言うだけだった。 友人の弁護士を通じて、一方的に、問答無用で訴訟してきたのに。 皮膚が専門だと聞いていたけれども、ハゲていて水虫持ちの、末期がんからゾンビのように復活してきた輩を土下座させて、その頭を息絶えるまで蹴り、 また生き返ったその輩を土下座させて…と20回くらい繰り返さないと気がすまないとか、裁判官や弁護士を気絶させた後、 血が飛び散らないようにまわりをビニールコーティングしてぶち殺して、切り刻んでコンクリートに詰めて海に沈め、 ビニールは焼却する完全犯罪を達成しなければ気がすまないと、どこまで本気か冗談かわからないことを言っていたな。 今でも、『俺はお前の先輩だぞ!』と踏ん反り返る医師がいたら、その後相手にしないだろうし、 態度が悪いと言われようが何だろうが裁判所に出廷を求められても応じられない。トラウマは一生消えないんだろうね」
「前は‘オイオイ’と思っていたけれども、今はその気持ちがわかる。 もう二度と結婚なんかしたくないくらいに思うのに、さらに傷ついた心が踏みにじられる」
「日本では語源が紹介される前にアダルトチルドレンという言葉が広まってしまったために、 “未熟な成人”といった誤った意味で使われることがあるようで認知度が低い。 アダルトチルドレンの語源はAdult Children of Alcoholics(ACOA)で、元々、アルコール依存症の親に育てられた人のことを指したが、 現在では親から性的虐待や家庭内暴力を受けて育った人や仕事依存症、ギャンブル依存症などの問題を抱える親をもつ人も含めるようになった。 Adult Children of Dysfunctional Family(機能不全の家族に生まれ育った人)で、病名というよりは、自らがその傾向にあると自覚した人のための言葉だ。 問題はこの点で、どんなに立派な分厚い陳述書を書いても、肩書のある精神科医や弁護士の協力を得ても、 相手が『自分はアダルトチルドレンです』と認めない限り、陳述が一蹴される可能性が高い。 まして離婚裁判となれば、裁判官も弁護士も、当然のように‘小さな子供は父親よりも母親へ’と考える。 裁判官は中立的であるべきことから、何色にも染まらない黒い服を着ているはずなのに、偏った立ち位置にいることに気がつかないかもしれない。 精神科医が言うようにアダルトチルドレンの母親に子供をそのままあずけていたら、そのうち虐待死しても不思議じゃない。 本当にアダルトチルドレンならば、絶対に取り戻さなくてはいけないけれど…」
「本当にアダルトチルドレンだよ。くまひげは法廷ではどうしようもないと見越して?」
「あれはたまたまそうなっただけ。でも、ああするしかなかった。 ただ、病を憎んで人を憎まずと心がけないと、私のように友人や仲間がいなくなるようなことを招くし、トラウマの呪縛から逃れられなくなる。 『また理想論を』と叱られるかもしれないけど、相手がアダルトチルドレンだと自覚するように促す話の進め方をしないと‘これでいいのだ!’ と納得できる結果は得られない。残念ながら、この国の法廷では…」
「ありがとう。気持ちが少し楽になった。今後も相談にのってくれ!」
「他人事と思っている人もアダルトチルドレンに訴えられないとは言いきれない。 電車に乗っていて離れたところに乗っていたアダルトチルドレンが、 『痴漢の被害にあった。犯人はこの人!』と訴えるようなことを想像するだけでぞっとする。 機能不全の家庭で育ったからといって、必ずしもアダルトチルドレンとは言えないと思う。 周囲からうらやましがられるような家族が実は機能不全状態ということもあるかもしれない。 母子家庭だから、父子家庭だから、親が多忙だったからといっても立派に成長している人のほうがアダルトチルドレンと言われる人より多いはず。 その辺りに解決の糸口はあるはずだけれども…。 アダルトチルドレンになったからといって、‘これでいいのだ! 私の人生のさだめだ’と本人が涙ながらに受け入れ、家族や周囲もあたたかく見守っているケースもあるはず。 機能不全といえば、家庭だけではなく、この国もそのような有様。尖閣の映像流出問題はその象徴のようなもの。 システム上、首相は役人のトップだから、一社員に社長が反旗をひるがえされたようなもの。 一社員(役人)はクビになるかもしれないけれども、それ以前の問題。 行き詰まり、息詰まり、煮詰まっている。 何とかしてことを成し遂げようとするのではなく、出来ない理由を並べて責任を逃れたり、経歴に傷がつかないようにすることで頭がいっぱい。 役人気質。流れを変えなきゃいけないとみんながわかりきっていても、そうするためにはどん底を蹴って飛び立つような大きなエネルギーが必要。 羊にたとえられる国民にそれが可能になるのは、国の経済が破綻するときか、はたまた日本自治区のように中国に取り込まれるようなときか」
「うん」
「また脱線してしまった。でも脱線ついでに“失った信頼を…”という声が大きくなることが、財政破綻や中国の脅威より何よりコワイ。 国が国民から信頼を失ったら滅亡だよ。軽率に口外するべき言葉じゃない」
「はちゃめちゃな展開でも、漫画の世界のように
“これでいいのだ!”とうなずけるだろうか」
「“だらしない”と自称する私には無理だな。数千万円の高額医療機器を取り入れても使い物にならず、 『ハードディスクだから…』とわけのわからないメーカー側の言い訳を受けて、PTSDのようなものかハードディスク恐怖症のようなことに悩まされている。 家電にHDDの文字を見つけると見たくも触りたくもなくなる。 DV方式のビデオが壊れてフラッシュメモリー式のビデオに買い替えたけれども、映像をDVDに編集出来ない」
「DVDの機器にHDDの文字があるから。でも、それじゃあ診療も出来ないじゃない?」
「実際、重大な支障があると思う。高いだけ高くて使い物にならない医療機器と同じメーカーのユニットと呼ばれる診療台も、 ハードディスク内蔵型のレセコンと呼ばれるパソコンも触りたくないけれども、他の開業歯科医に『被害者』と嘲笑されようと、 患者をそのようにはさせられないと必死なだけ。そうでもなければ、うつを発症したり自殺したりしていても何の不思議もない。 ただ、診療だけではなく、やらなければならないことが山積みなのに、診療だけでほとんどいっぱいいっぱい。 診療も子供を押さえつけて治療するときなどに、‘この行為がアダルトチルドレンを…?’と思って萎縮したり、 訪問歯科診療で認知症の方と接しているときにフラッシュバックのようなことに悩まされたり…。周囲に迷惑をかけ続けているようで恐縮するばかり。 毎日のように走っているのも、時間に余裕が云々ではなく、逃避の一つに過ぎないかもしれない。 はたして‘これでいいのだ!’と思える日がくるかどうか。相談にのったというより、話を聞いてもらってこちらが感謝しています。ありがとうございます」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.28.

くまひげ歯科医院R

良薬は

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「う〜、寒い! 今日からあたたかくなるって言ったのは誰だい? 昨日とあまり変わらないじゃないか!! それに、明日からも平年並みくらいで、特にあたたかいわけじゃないらしいし…。 そうそう、ローソンでプレミアムティラミスを買おうと思ったら、売り切れだった。他のプレミアムシリーズはいっぱい残っていたのに…。 くまくんが買い占めたんでしょう」
「そんなことしないよ」
「ちょっと苦味が後味として残るのが気になったけれども、たしかにおいしかったから、また食べたいと思ったのに…」
「苦味をマスクするために、オレンジとか柑橘系を上手に使っているケーキがあったな。 薬でも“良薬は口に苦し”といわれるように、苦い薬が多いから小児用の薬でレモン味やオレンジ味のものがある」
「あ〜、プレミアムティラミス食べたい! くまくんも冬眠前に腹ごしらえしておかないと…」
「だから、しつこいってば!!」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.27.

くまひげ歯科医院Q

TAB

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「急に寒くなってきたね。1ヵ月先取りしたような天気。くまも冬眠の準備をしないと…」
「歯を失う原因の9割は虫歯と歯槽のうろうだ」
「冗談を軽く流して、まじめな話か。残りの1割は?」
「転倒や交通事故で顔面部を強打したための外傷などがある」
「強くぶつけて歯が抜けてしまうということ?」
「そう、歯の神経の治療をして元に戻すと何とかなる場合もあるけれども、どうにもならずに歯を失ってしまうケースもある」
「何とかなっても、歯の神経が死んで黒くなるってアレだね」
「お笑い芸人がネタにしているから、説明がしやすいね。 ただ、亜脱臼など軽度の場合は、トランジエント・アピカル・ブレイクダウン(Transient Apical Breakdown)といって、 神経が死んで黒くなったはずの歯の神経が復活して、また歯が白くなることがあるんだ」
「一度切れてしまった歯の神経や血管が自然に繋がるっていうのかい?」
「直訳すると、一時的な根尖部の崩壊。歯根の先のほうから神経が増殖して徐々に置き換わっていくと言ったほうが正しいかな」
「!」
「?」
「ビックリ!!」
「脱臼性の歯の外傷を被った症例のうち、この現象が見られたケースは1割に満たないことが報告されている。 少ないから、外傷歯でこの現象を待つ意味がどれほどあるか疑問だけれども、この現象が見られた歯に余計な治療をする必要はないだろう。 最初の報告では20歳でこの現象が見られたと論文に記載されていて、10代ならば期待できると言われているが、私の経験では20代でもこの現象が見られた」
「一般の人だけではなく、歯医者でも知らないかもしれないことをわかりやすく教えてくれてありがとう。くまひげ!!さあ、寝るぞ!雪が降る前に」
「しつこいよ。朝のうちに10kmほど走って、夕方にまた10kmほど走るんだ。それに明日からまた暖かくなるよ」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.26.

くまひげ歯科医院P

多数決

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「裁判員裁判で初めて死刑が求刑されたね」
「日本の裁判員制度は今すぐ廃止するか大幅見直しするべきなんだが…。 第一、世界的に死刑求刑の是非が問われている中で、日本の裁判員制度では“多数決”で死刑求刑ができるんだ。全会一致じゃないんだよ。 プロの裁判官が死刑に反対しても、裁判員が全員賛成すれば死刑求刑されてしまう」
「それで確定とはならないとしても、たしかにオソロシイ制度だね。プロがシロと結論づけたのに素人が二度にわたってクロと言い…、どこかで聞いたな」
「検察審査会のこと? 不祥事を起こした検察のメンツが丸つぶれ。検察なんて解散してしまえばいい。 死刑執行をジャンジャンやっているヤクザの国のようなかの国の暴徒が、『小さい日本は地球から消えてしまえ!滅んでしまえ!!』と、 騒いでいるようだけれども、日本の司法制度の視点からすると、思わず賛同してしまう。狂気の世界でしかない。ゾッとする。かかわりたくない」
「かの国では憲法で“国民は言論・出版・集会・結社・デモ行進の自由を享受する”とうたわれているはずだよね。たしか第35条」
「詳しいね。憲法よりも軍や独裁政党のほうが強いんだ。 だから、インターネットにのる情報を規制するサイバーポリスのような組織もあって、うかつなことは言論・出版できないし、 ネット上でデモの呼びかけがあったら未然に防ぐことも可能なんだ」
「超合法的組織だね」
「カネとか権力に盲従する輩が実行支配しているのは、かの国もこの国も変わらないのかもしれない。 『ガッハッハ!あまりやり過ぎると逮捕されるからな!!』と、高笑いしたあげくに、実際に“やり過ぎたり”、権力争いで弾かれたりして失脚…」 「この国の場合は頭がおかしい輩が支配しているとしか思えない」
「頭がおかしい輩が多数を占める国か」
「介護を苦にして実の親を殺してしまった裁判などで、裁判員に選ばれて無断欠席したら罰則があるはずだけれども、それが適用された話は聞いたことがない」
「実際に罰を与えたら、誰も裁判員になりたがらないだろうし…」
「それならば、最初からそんな決まりを作らなければいいのに」
「おっしゃる通り!」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.25.

くまひげ歯科医院N

週3、4回

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「欧米では天気のいいときだけジョギングして、雨が降ったら休むような人を、バカにするような言い方があるね」
「…とはいっても、無理は禁物。筋肉痛も炎症なので、それをこらえて走り続けるのはいかがなものかと…、40歳を越えてくると、なおさらそう思う。 走るのは週3、4回でもいいんじゃないかな。毎日10km走るより、一日おきに20km走ったほうが効果的だと思うし、 一定のペースで走るより、1km走って5分間ジョグ、また1km走る…、徐々に走る距離を長く、ジョグの時間を短くするようなトレーニングも一つの案だろう。 一昨日10km余、昨日10km余走って、今日は休養、明日か明後日20kmほど走るつもり」
「くまひげは相変わらずおもしろい考え方をするね。そういえば、くまひげが言っていた臨床試験中のがんの薬、研究者がA新聞の報道は事実と異なると…」
「A新聞は歯科に関しても、抗議したくなる記事や記者の勉強不足と一蹴したくなる記事が多い。 一方で、A新聞の編集委員をしていた輩が、医療ジャーナリストのように医療関連の著書を多く世に出しているけれども、 その中で絶賛されている病院は、別の報道機関では閉院になってもおかしくないようなことが報じられているのに、何の行政処分もない。 A新聞は視点が偏り過ぎ。医療機関や行政との間で、現金の授受があったのではないかと疑うほどおかしな有様」
「発行部数が右肩下がりの新聞は、内容も劣悪になっているなら、ほぼ毎日発行を見直して、週3、4回にしたほうがいいかもしれないね」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.22.

くまひげ歯科医院N

MBTとEASYTONE

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「KYOSOでの走り心地はいかが?」
「軽くてすごくいい。軽すぎるくらい。でも、足に合わない部分がないか確認するために試し履きをした程度で、レースの時に使うつもり。 普段のトレーニングには負荷をかけたほうがいいと思っているから、少し重いスニーカーやEASYTONEなどを使っている」
「EASYTONE?」
「バランスボールに乗った感覚をうたっている。実際にそんなに大げさなものじゃないけれども…。 似たような靴でMBTもある。MBTは東京なら麻布に、仙台は上杉に直販店があって、極一部のスポーツ用品店でも扱っているかもしれない。 ただ、一足でEASYTONEやKYOSOなら二〜三足買えるほど高いのがネック。 ただ、EASYTONEやKYOSOはスニーカー、ランニングシューズといったものしかないけれども、MBTは革靴などもある」
「通勤電車の中でつま先立ちしている女性を見かけると、いかにもヒップアップとかトレーニングしているようだけれども、 周囲の人にさとられないように、履いているだけでトレーニングになるなら売れるだろうね」
「EASYTONEは靴の量販大手が半分くらい占めてしまったようで、テレビや新聞など派手に宣伝したから、もう手に入れるのは難しいかもしれない。 EASYTONEもKYOSOも小さめに出来ているから、普段の靴のサイズよりも0.5〜1.0cm大きいほうがいいと思う。 実際に普段は27cmの靴を履くけれども、28cmにした。同じメーカーでも幅広の設定ならば27cmで間に合うはず」
「EASYTONEの底は肉球みたいだね。くまは肉球あるから、その靴要らないでしょう。俺にちょうだ〜い!」
「そう言うと思った」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.21.

くまひげ歯科医院M

ティラミス

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「くまちゃん、何食べてるの?」
「ローソンのプレミアムティラミス(税込み210円)」
「くまめ、どんぐりが大凶作だから、ケーキを食べているのかい? でも、おいしそうだね」
「うん。おいしい! 大げさじゃなく、20年ぶりに出会ったおいしさ!! 学生の頃に、当時‘宮城県内で一番おいしい’と信じて疑わなかった、あのケーキ店で食べたティラミス以来」
「その店は?」
「その後、系列店の多店舗化をはかって“質より量”を重視するようになったのか、明らかに味が落ちて行かなくなった」
「そんなにおいしかったんだ」
「あのティラミスのほうがおいしかったけれども、1個でこのプレミアムティラミスが2個買えたほどだから、これはすごい。いや、感服しました」
「歯医者が甘いもの好きってのもね〜!」
「歯医者の隣がケーキ店で、お互い親戚というところもあるし、今、宮城県内で一番勢いがあると思うケーキ店さんも、社長夫人は元歯科衛生士だ。 専門学校に通っていた頃に本店じゃない小さな支店でアルバイトをしていて、今の社長に見初められたらしい。 一度はある歯科医院に就職したけれども、メデタシめでたし!」
「甘いケーキがさらに甘くおいしくなるエピソードだね。あの“絵”もその夫人がデザインしたんだよね。 もちろん、優秀なパティシエの存在も大きいだろうけれども…。あ〜!何か俺もケーキ食べたくなってきた」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.20.

くまひげ歯科医院L

予防ワクチン

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「がんで唯一予防可能なあるがんは、予防ワクチン普及が鍵だと聞いた」
「ヒトが生きている限り、1日あたり数個〜数千個のがん細胞が出来るらしい。 それでも、多くの場合がんにならないのは免疫の働きによるところが大きい」
「じゃあ、免疫の働きを高めれば、すべてのがんが予防出来るんだね。その予防ワクチンは?」
「現在研究開発中で臨床試験の段階。ただ、気になることが少し…。 がんの手術既往がある症例でこのワクチンを使っていたら、手術した部位から出血したケースがあったけれども、 それが臨床試験をしている他の病院に伝えられなかったんだ。 一般の人も見聞きする全国ニュースでも報じられたんだけれども、当事者の認識は“甘い”と一蹴していいほど。 実際ワクチン投与されている人は、その効果を実感しにくいから“信用”が大事なのに、 よりによって臨床試験の中心になっている研究所でそれを損なうことをしているのに平然としている有様なんだ」
「サプリメントなどと同じように、効いているかいないか客観的な評価基準が少なく、多くの場合、主観的、感覚的になるだろうからね。 でも、実用化されたら大ヒットするだろうね。虫歯や歯槽のうろうの予防ワクチンはないの?」
「虫歯は歯が溶ける酸にさらされ続けないように、食生活習慣をととのえたり、糖・炭水化物が歯に滞ることを防ぐのが何よりの予防。 歯槽のうろうは細菌が歯に付着したままにならないように、丁寧に歯磨きしたり、歯に過剰な力がかかり続けないようにすることが何よりの予防方法だ。 場合によっては免疫抑制剤が効果的なこともあるらしいけれども、それでは肺炎になったり、がんを誘発しやすくなるだろう」
「虫歯はがんと同じように不可逆性疾患で、一度かかったら治らないから、早期発見早期治療といわれていたけれども、 なるほど、生きている性ととらえて、笑って楽しく、時には苦痛に顔をゆがませて虫歯やがん細胞と共存すればいいんだな。 薬で簡単に治るような横着さを求めるのではなく、人生を楽しむおおらかさこそ求められると…」
「楽しいことだけではなく、辛いこと苦しいこと痛いこと…感じられるからこそ生きているんだ」
「言うのは簡単だけどね」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.19.

くまひげ歯科医院K

熊出没注意

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「くまひげ、どうした? 元気がないね。住宅地などに熊が出没して射殺されることが多いことが、他人事じゃないかい?」
「失礼な! 未年生まれのおひつじ座の私に(笑)。“KYOSO”、“共生”のコンセプトを考えていたら、何となく切なくなったんだ。 でも、お察しの通り、最近の“熊出没注意”もそうだね。 猛暑で食べ物にしているどんぐりが不作になったために、食べ物を求めて普段は近寄らない人里に現れるようになってしまった。 共存共生とはいうけれど…。 医療の問題、行政、法治、政治、経済、外交…、世界的なことから自分自身が直接かかわった問題も含めて、 ‘こじれた感情論が解決の道を閉ざしているな’とか、いろいろな思いがこみ上げてきてしまった」
「“悲しいときには泣けばいい”とか、“ストレス解消のためには、感動の涙を流すこととリズム運動がいい”とは、くまひげが教えてくれたことだよ。 思いっきり泣けばいい。それこそ、“KYOSO”のシューズを履いて、泣きながら走ればいい。 地球を蹴っ飛ばしているつもりが、蹴られているのかもしれないけれども…」
「そんなこと、もうやっているよ!」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.18.

くまひげ歯科医院J

KYOSO

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「某メーカーのランニングシューズの“KYOSO”というシリーズの中でも一番軽いものを取り寄せたんだ」
「競走?」
「もちろん、“競走”の意味合いはあるだろうけれども、そういうコンセプトなら買うのはためらったと思う。 “共走”とか“狂走”とかいったいろいろな意味合いをかけているらしい」
「そういえば、別のメーカーは公園の命名権を取得したけれども、人々の反対にあって従来通りの公園の名前のままにすることにしたり、 労働者の環境改善を求める声に応えて、工場に“共生”と掲げたりしているそうだね。ところで、くまひげ、ランニングシューズは何に使うの?」
「内緒!」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.15.

くまひげ歯科医院I

訪問

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「宮城県内のイトーヨーカ堂でさきがけになった石巻中里店が閉店して、 買い物が不便になったといわれているなかで、今度は仙台泉店が閉店する予定だとか…」
「宮城県内のイトーヨーカ堂は石巻あけぼの店1店舗だけになるの? あけぼのもどこまでもつか」
「電話やインターネットなどで注文して、配達してくれる訪問販売が高齢者の施設などで好評で売り上げを伸ばしているらしいけれども、 全体的には閉店を決めてしまうほどなんだね」
「訪問といえば、訪問診療っていうのもあるんだよね」
「今は基本的に寝たきりとか歩行困難な高齢者が対象だけれども、治療(キュア)より世話(ケア)の意味合いからすれば、 老若男女幅広い年代に訪問診療するべきだと思う」
「大きなお世話にならない程度の世話はありがたいね。その境界は微妙だけれども…」
「訪問といえば、くまひげ歯科医院の従業員用のタイムカードは、 ある文房具店のカタログを見て電話で注文するテレフォンショッピングの形式なんだけれども、 実際の店舗ではそのタイムカードを扱っていないんだ。 カタログに載っていて店舗にも常備している商品は、カタログのほうが安い。しかも配達料はタダ」
「店舗の意味合いがよくわからなくなるね。倉庫と電話受付、商品仕分け、配達がととのえばいいんだ」
「歯科を開設する場合は、固定式の建物に歯科医院を構えなければならないけれども、それは最小限にして、 移動可能な訪問診療設備を充実させるのがこれからの主流になるかもしれない」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.14.

くまひげ歯科医院H

鉄道の日

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「体育の日の連休中に石巻線をまたSLが走ったんだね」
「事前の試走は回送列車だと思っていたけれども、地元の幼稚園や保育所の年長の子とか、小学何年生を招待して、 女川〜渡波間などの短い区間だけれども、体験乗車の粋なプレゼントをしてくれたらしい」
「むしろ大人のほうが子どものようにSLを待ち構える光景が目立って、子ども達は無関心な場合が多いかもしれないけれども、 体験乗車となると別だよね。1ヵ月前の早朝、発売開始から1時間ほどで売り切れてしまうSLの切符を手に入れなくても乗せてくれるんだから、ラッキー!」
「去年は体験乗車が荒天のために中止になったことがあったと聞いた。 それに、兄弟が何人もいると、皆が乗れるわけではないから、乗れなかった子が機嫌を損ねたり…と親の側は微妙に複雑な思いを抱くことがあるかもしれない」
「ちょうど鉄道の日に近い連休中に走るけれども、年中あちこちで走っているんだよね」
「走れる状態で保存するためには、酷使するわけではなく、少しずつ走らせていたほうがいいのかもしれない」
「ところで、この歯が浮いてきているように感じるんだけど…」
「歯槽のうろうだね。磨き残しが多かったり、歯ぎしり・食いしばりなどのかむ力がかかり過ぎたためにそうなったんだ」
「トホホ。SLと同じで酷使せずメンテナンスすることが大事ということですね」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.13.

くまひげ歯科医院G

砂糖が食べられない

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「日本人には幸いなことにいないんだけれども、ヨーロッパでは砂糖を食べたら死んでしまう生まれつきの病気があるんだ」
「じゃあ、そういう人は虫歯にはならない?」
「砂糖を一切口にしなければ虫歯にならないわけではない。歯に付着した虫歯の原因となる細菌が、炭水化物をもとにして酸を出す。 歯がその酸にさらされ続けると虫歯になるんだ」
「炭水化物を食べなければいいんだね。って…、あれ?、無理か」
「糖・炭水化物を除いた食事は想像したくないね。歯が酸で溶け(脱灰し)て、唾液などの働きで補われ(再石灰化す)る。 バランスがとれていれば問題ないんだ」
「“食べたらすぐ磨く”も、ほとんどの場合、間違いと言っていいと教わったばかりだったね。 食後1時間くらい経ってから歯磨きするべきで、もっと食事そのものと食後の余韻を楽しむべきだと…」

「話が変わるけれども、今日午後6時半から3時間、東京スカイツリーで試験点灯があるんだ。 完成時に設置される約2000台のLEDのうち50台だけ、荒天時は翌日。以後、完成まで試験点灯予定はないらしい」
「夜のニュースで伝えられたり、明日の朝刊に写真入りの記事が載るかもね。 2012年春の開業まではまだ間があるから、好評にこたえて年末年始など何かの機会にまた試験点灯してくれると思うけれども。 それはともかく、さっき、スカイツリーの近くで暮らしている人と電話したばかりだったのに、試験点灯の話題は出なかったぞ。まったく、くまひげは!」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.12.

くまひげ歯科医院F

アレルゲン

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「口の中に使用されている金属補綴修復物は主に二つ。 12%金銀パラジウム合金(成分例:金12%、銀51%、パラジウム20%、銅14.5%、その他 イリジウム、亜鉛、インジウム)と歯科鋳造用銀合金(成分例:銀73%、 パラジウム0.3%、インジウム8.7%、亜鉛10%、錫8%)。パラジウムと銅の組み合わせがアレルゲンになるらしい」
「知り合いに金属アレルギーで歯科矯正が難しいと言われた人がいる」
「補綴修復物に使用される金属は比較的高価な金属が多い。 歯科矯正に使用される金属は比較的安価な金属で、中にはそのほとんどにアレルギー反応を示すので、治療困難になるケースもある」
「食物アレルギーもアレルゲンは小麦だけじゃないよね。ピーナッツとか…」
「オリンピックに出たらメダルをとるだろうといわれていた屈強な人が、カフェでサンドウィッチを食べたら、 苦しみ悶えて病院に運ばれたけれども、亡くなったケースがある。ピーナッツアレルギーがあった人で、 サンドウィッチの中にピーナッツバターが塗ってあったらしい」
「こわいね。ピーナッツが入っていたとしても、ほんの少しだろうに…」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.8.

くまひげ歯科医院E

金属アレルギー

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「私は金属アレルギーで…」
「歯の詰め物がいくつかあって、金属が使われていますが、特に症状が出ていないようなので、問題ないのでは? 金属アレルギーがひどい人だと、たとえば、歯科矯正治療に支障が生じたりするほど、口の中の粘膜に発疹が出たりしますが…」
「私はそんなことはありません」
「健康保険適用される12%金パラといわれる銀色の金属ならば、中に含まれるパラジウムと銅の組み合わせが金属アレルギーを起こすことがあります」
「パラジウムはノーベル化学賞受賞のもととなった触媒として話題ですね。 歯科用の金属にも使われているとは初めて知りました。金属アレルギーを起こすかどうか、検査をすることは出来ますか?」
「たとえば、その金属をちょっと削ったカスを絆創膏に付けて貼る。コントロールとして何も付けない絆創膏も貼る。 しばらく経ってから絆創膏をはがして、赤くなったり湿疹のようなものが出ていないかチェックするパッチテストがあります。 ピアスなどについても同じようにチェック出来ます。 紹介したパッチテストのやり方は簡便法ですが、その金属に対するアレルギーの有無をチェックするには充分です」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.7.

くまひげ歯科医院D

食物アレルギー

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「うちの子は食物アレルギーで、小麦が食べられないんだ」
「全然ダメなの? 年齢が増せば、摂取出来る量も増えてくるんじゃないの?」
「くる病になろうと栄養失調になろうと、アレルギーによるショック症状で死んでしまうよりはましだと思って、小麦は食べさせていない」
「そんなこと言ったら、パンはダメでしょう。ラーメンもパスタもうどんもダメ。ドーナツとかケーキ、お菓子の類も全部食べられない」
「第一、どれくらいまでならば小麦を摂取出来るか、検査をしてくれるところを知らない」
「多賀城のKアレルギー&こどもクリニックならばそういう検査をしてくれると思うけれども、 たしかに、石巻市内では総合病院の小児科も含めて、どこもないかもしれないな」
「せめて、パンくらいは安心して食べさせてあげたい」
「アレルゲンは小麦で、米は大丈夫なんだよね」
「うん」
「来月発売されるホームベーカリーというかライスブレッドクッカーというか、その名もGOPAN(ゴパン)なら、その夢がかなうんじゃないか。 米粉を買って来なくても、炊飯器に米と水を入れる感覚に近い形で、米パンが作れる。 パンを膨らませるために使用するグルテンは、小麦粉を水でこねた時に形成されるタンパク質で小麦成分だけれども、 そのゴパンはグルテンの代わりに上新粉を使って、小麦ゼロのふっくらした米パンも作れるんだ。問題はコストかな? ホームベーカリーというと、1斤で1万円前後。2万円代、3万円代だと高級品的な感覚だけれども、ゴパンは4万円代!」
「それ、先月くまひげから聞いた。もう予約注文したよ。あと1ヵ月ちょっとで手元に届くのが楽しみだ。 しかし、それにしても、くまひげって何屋さん? 何でそんなに詳しいの? くまひげに聞いてすぐにインターネットで検索したけれども、 ホームベーカリーのメーカー名と製品名くらいしかヒットしなくて、詳しい仕様はわからなかったのに。 今月に入って、予約注文が出来るようになったら、詳しい仕様が明らかになったけれども、くまひげに聞いたとおりだったから、思わず即注文してしまった」
「なぜ情報を早く得られるかは内緒です。くまひげのくまひげたるゆえんですから。 そもそも、インターネットの情報が必ず一番早いと考えること自体が間違いです。あっ、そうそう、問題がもう一つあった」
「何?」
「メーカーだよ。どうもあのメーカーの商品は…。くまひげ歯科医院開院当時の電話機もあのメーカー製だったけれども、初期不良で1週間でダメになった。 もちろん、保障が効いたけれども。どうも、あのメーカーの製品は、すぐ故障したり火を噴いたりするイメージが拭えない」
「倒産したもんな。同系社傘下に入って、名前はそのまま残ったけれども…」
「乾電池とか洗濯機とか、スグレモノも多いことは認める。ゴパンが火を噴かないことを祈るよ。 米粉パン用の粉を買ってきてパンを作るよりも、米から米パンが作れる分、安くすむ。 毎日、米パンを作れば、最初の高かった分は材料費で回収出来るだろうし、米パンを食べたお子さんの笑顔が何よりだ。 想像しただけで、ウルッとなる。来月が待ち遠しいね」
「ありがとう!くまひげ!!」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.6.

くまひげ歯科医院C

立体パズル

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「事故で顔面部骨折した症例があって、病院の勤務医から応援要請があった。 骨折は手術で治るけれども、かみ合わせが得られないままではいけないし、今にも抜けそうなほどにグラグラしている歯があるからと」
「何をしたの?」
「型を採ってマウスピースを作り、上下のマウスピースをかみ合わせの位置でくっつけて、歯列をそこに合わせるようにしたんだ。 マウスピースはスタディモデルがあればそれから作ればいいけれども、くまひげ歯科医院には来院したことがなかった患者だから、 型を採った模型にちょっと細工をして…。手術の時にそれを装着してもらった。 術後の食事は経管栄養で口から食べるわけではなかったし、大きな問題なく治った。 脱臼しかかって歯のいわゆる神経もおそらく切れていたグラグラしていた歯も、しっかりして神経も繋がった」 「そんなことがあるんだ。出来るんだ。だって、脱臼して歯の神経が死んでしまえば、 お笑い芸人がネタにしているように歯が黒っぽくなって…って言うじゃない?」
「あのお笑い芸人には全国の多くの歯科医院から“うちで治してあげますよ”と、オファーがあるはずだけれども、 “私の笑いのネタを取らないで!”と、断っているんだろう。 条件が充たされれば、切れた歯の神経がまた繋がることはある。術後にかむ力などの負荷がその歯に出来るだけかからないようにすることもその一つ。 それに関しては、通常の外来歯科治療ではあり得ないほど完璧な環境だったから、こっちがビックリするほどキレイに治った」
「クマでもビックリするんだ」
「失礼な! 材料費、技術料…手間ひまかかっても、無報酬でボランティアのような仕事だったけれども、我ながらいいものを見せてもらった。 病院と医院・診療所・クリニックとの連携、病診連携っていうのは、本来、そういうものであるべきだと思う。 縦割りの診療科目の弊害は、同じ建物の中にもぶ厚い壁のように立ちはだかるから、その病院に歯科があっても、有り得ない治療だったと思う。 総合病院の中に口腔外科があればそこが担当することになるけれども、そういう病院は仙台にはあっても、石巻にはない。 実際には、ほとんどの場合、骨折は治ったけれども、かみ合わせが…ということになって、退院後に紹介されて歯科矯正治療をしたり、 脱臼した歯は抜かざるを得なくなるかもしれない。“肩肘張らずに儲かればいいだろう”と言われても、“何か違うだろう”と、反論したくなる。 地域医療連携室なるものが仲立ちして…と、体制がととのったようで、“役所仕事的な形骸化が進んだだけ”と、つい、批判してしまう。 口腔外科の治療でも、たとえば舌がんの手術の時に、“これは形成外科医の仕事なんだけれども…”と、こぼしながら、 マイクロスコープ下で歯科口腔外科医が血管を繋ぎ合わせたり…」
「“連携”も掛け声だけではダメだな」
「大病院に紹介状を書いても、診てもらう医師を指名することは医療保険上出来ない。 だから、『オメ〜は使い物にならないから、クビだ!』と、つまみ出した勤務医が、まわりまわって紹介先の病院に勤務していて、 その患者を診ることになっても、紹介した側は文句を言えない…なんてケースがあっても不思議ではない」
「“人対人”が大切ってことね」
「顎骨骨折の治療は立体パズルのようなもので、誤解をおそれずに言うならば面白いんだ。 でも、顎の骨にはいろいろな筋肉がついていて、元通りに治すのは至難の技だ。スタディモデルがあると、その一助になる」
「法律・制度の立体パズルは、もっと難しそうだね」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.5.

くまひげ歯科医院B

スタディモデル

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「歯科治療前に口の中全体の歯型を採って、スタディモデル(研究模型)という模型をつくる。歯科治療計画を立案するためには大切なことなんだ」
「あれ苦しいよね。特に、上の型を採るときはオエッとなることがある」
「嘔吐反射っていうんだ。嘔吐反射がひどい場合は、寝た状態(水平位)ではなく、座った状態(座位)で顎をひくなどして、 のどのほうまで型を採る材料が流れていかないようにしたり、スプレー式の麻酔剤をちょっと使ったりする」
「そういえば、座ったまま型採りしてもらったことがあるな」
「医科と歯科を比べると、初診料も再診料も、歯科のほうが基本診療料が低く抑えられている。 ただでさえ赤字経営がささやかれる総合病院に、歯科を併設しているところが少ない理由の一つだね。 この格差を是正することなどを目的に、かかりつけ初診料・再診料と称して、スタディモデルを作って治療計画を立てれば、 一般的な歯科の初診料・再診料よりも医科のそれに近い基本診療料が請求出来た時期があったんだが…」
「今は、そうじゃないんだ」
「うん。かかりつけ…は手間ひまがかかるわりには、それに相当するような報酬があったとはいえなかったけれども、スタディモデルは今は報酬ゼロ。 猫の目農政といわれるけれども、医療行政も支離滅裂といっていい。 皆をはしごで上の階にのぼらせた後、そのはしごを外すようなことを平気でするだけではなく、誰もその責任をとらない。バカバカしい。 それならば、理想とする医療を追い求めるのではなく、肩肘張らずに楽しく儲かりさえすればいいという方向に、皆の意識が流れてしまうだろう。 かみ合わせを診るときも、表からよりも、裏というかのどのほうからチェックすることが大切なんだけれども、そのためにはスタディモデルが必要なのに」
「くまひげは髭面はキタネ〜けど、いろいろ説明してくれるし、真面目なんだね。 歯医者の先生が皆、キレイな心を折らずに仕事に取り組んでくれることを願うよ。でも、キタネ〜なその髭面! そろそろサッパリしたら? 髪も。 坊主頭にしたらアブナイ人に見られるか。熊髭がくまひげじゃなくなるしな…」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.4.

くまひげ歯科医院A

常識

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、その歯科医院はあります。 院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「真実に対しておそれをもって、法と証拠だけを頼りに悪を摘発していくはずの検察が、証拠に手を加えて、悪人を仕立てあげるでっち上げをした。 今までも同様の冤罪があったかもしれないと、こわくなるような余計なことを考えてしまう。 科学者が自分の仮説に合うように、実験データを改ざんしたようなもので、そういう輩は追放されなければならないが、 単独犯ではなく組織ぐるみだったことから、今後、検察の創造的破壊が問われることになるだろう。 捜査だけではなく、科学に限らず、あらゆる人間の事実認識の仕方は、まず初めに仮説を作る。しかし、仮説の作りっぱなしでは、正しい認識は生まれない。 仮説と現実を照らし合わせて、そこにズレが見つかったら、当然、仮説を修正する。 人間の正しい認識はそのような修正作業の上に成り立っていて、そうして進化してきたはずだ。 仮説に合うように真実をねじ曲げるようなことは、それに反する愚行だろう。 ただ、今回の真相追求が、若手検事らの内部告発に端を発していることから、まだ自浄作用は働くようだ。 10年先になるか、20年先になるか、信頼回復へのかすかな希望の光になるかもしれない。
もっとも、その頃には現職検事はほとんど代替わりしているだろうけれども。
年金にしても、医療にしても財政的には破綻している状態で、社会保障については根本的に法律・制度が改められなければならないのに、それをしない。 法治国家というより放置国家とでもいうべき、ていたらく。年金は納めるべき人が100%納めたとしても、 現状のままでは払いきれなくなることは周知されるべき事実だ。 明日のこともわからない世の中で20年後、30年後、40年後を保障することが不可能なことは、冷静に客観的に考えれば明らかなことなのに、 恐怖感や国家に対する信頼、負担増への懸念からか、そうしない人はまだ多い。公立病院が“赤字にしかならない”という理由で次々に閉院している。 日本の医師の中では最も有名なあの翁が率いる某病院は、患者に同意を得た署名はおろか一言の説明もなしに健康保険適用外の差額ベッドの部屋に入院させ、 抗議すると、『大騒ぎしないことを前提に返金します』と、返答されたことなどが報じられ、取材を申し込んでも拒否されたと民放の某情報番組で伝えられたが、 何も変わっていない。ヤクザ的なこと、うさん臭い怪しげなことをジャンジャンやっている病院が儲かって、法律・制度を遵守している病院は、 多くの患者を抱えていても赤字にしかならない。ズレの修正をするべき輩は、それをせずに放置したまま。 多くの人が世の中を右肩下がりに感じていることの改善策は、そうしたズレの修正にあるはずだ。
さて、歯科のことに話を戻そう。学生の頃だから今から20年くらい前に聴いたある教授の講義。 大学歯学部のある研究室に、テレビの有名な情報番組の取材班が来ていた。 夜遅くまでかかって、『タクシー代は局側で出しますから…』と言い残して、取材班は帰っていった。 唾液の分泌量を測定していたのだけれども、取材班が帰った後、たまたま被験者が眠ってしまった。そうしたら唾液の分泌量が著しく減少したんだ。 『結局、タクシー代は支払われなかったけれども、発見はそのように思いもよらないことから起こることがあるから、研究はやめられない』と、 教授がしみじみとおっしゃっていた。今では歯科的に常識だけれども、唾液分泌量が就寝中に減少することは、そのようにしてわかったんだ。 糖・炭水化物を取り込んで虫歯の原因となる細菌が酸を出す。 『食後3分くらいにそのピークがくるから、食べたらすぐ、出来れば3分以内に磨くといい』と言われても、 『それでは洗面所で食事をしなければならないだろう』とか、『食事があまりにも味気ない、楽しくないものになってしまう』という意見のほうが、 冷静に客観的に判断するならば常識とされるべきなのに、長い間、なぜか“食べたら磨く”が流布され続けてきた。 件の情報番組はタイトルも司会者も変わってしまったけれども、最近になってようやく、その番組だけではなくテレビなどのメディアで、 〈虫歯予防の“新”常識! 食べたらすぐ磨くは間違い?〉などと、取り上げるようになってきた。 “十年ひと昔”というけれども、分野によっては“半年でひと昔”といわれる現在で、我々にとって20年前の常識が、全国民にとっては “新”常識かと苦笑いしてしまう。
脱灰(だっかい)といって、歯の成分が溶け出した後で、再石灰化といって溶け出した成分を唾液が補ってくれる。 唾液が溶けた歯の成分を元に戻すというより、液体の唾液の中にもともと歯の成分が含まれているので、歯の表面を唾液が盛んに流れることによって、 再石灰化が促される。だから、虫歯になりかけのところは、歯の表面は比較的健全で、少し中に入ったところが蝕まれている不思議な像を呈する。 再石灰化には30分〜1時間は要するから、“食べたらすぐ”ではなく、“食べたら1時間くらい経ってから磨く”で充分なんだ。 磨き残しがなく、理想的に歯磨きしようとすると40分くらいはかかる。虫歯がない人が毎食後40分も歯磨きしているわけではない。 それなのに虫歯にならないのはなぜか? 歯が溶けるほどの酸にさらされ続けていなかったからだろう。歯磨きはそれを手助けする一つの要素に過ぎない。 クレイジーに歯磨きに固執するのではなく、もっと楽しく飲んだり食べたり出来るようにするべきなんだ。
唾液の分泌は眠っている間は減るし、再石灰化の作用も弱まるので、寝る前1時間くらいは飲食を控えるように習慣づけるべきだ。 ただ、一晩で虫歯が一気に進むことはそうないから、あまりにも神経質になりすぎる必要はないと思う。 実際に、仕事が終わって、夕食というより夜食といったほうがいいような食事を摂り就寝…偉そうなことは言えないなと思いつつ、厳密ではなくても “酸性歯質の改善”をゆる〜くふまえていれば、何の問題もない。
歯磨きは虫歯予防よりも歯槽のうろう予防の意味合いで重要視するべきだけれども、あまり神経質になりすぎて無意識のうちにストレス過剰になると、 歯ぎしり・食いしばりの度が過ぎて、歯に力がかかりすぎることから、歯の根のまわりにある歯根膜(歯周靭帯)に炎症が起こることがある。 この状態が長く続くと歯槽のうろう(歯周病)を惹起することになる。 炎症は必ずしもばい菌が入ったときにだけ起こるものではなく、負荷が過剰にかかることでも起こる。筋肉痛などでイメージするとわかりやすいと思う。 筋肉痛も炎症の一種なんだよ。負荷を減らさずに痛みを感じないようにするだけでは、大変なことになってしまう。 歯根膜の炎症、歯根膜炎は、歯と歯茎の境目を中心に起こる歯周炎(歯槽のうろう)と、 虫歯がいわゆる歯の神経まで達してからもずっと放置していた場合や歯髄(いわゆる歯の神経)の治療をした後にも起こる根尖性歯周炎の二つに大別される。 どちらも厄介な病気だ。根管治療といういわゆる歯の神経の治療をして痛くなるのは、『神経の治療をしたはずなのになぜ?』と、納得しない人が多いと思う。 説明しても理解出来ない人も少なくないかもしれない。患者は痛いか痛くないかを“物差し”にして、治ったか治っていないかの判断基準にするから。
厄介なのは、特に根尖性歯周炎は、いわゆる神経の治療が無菌的に完璧に出来ていたとしても、かむ力がかかり過ぎると惹起される。 たとえば、かみ癖があったり、意識するしないとに関わらず、歯ぎしり・食いしばり、歯の本数が少なくなって、その歯に過剰な負荷がかかる場合、 そして、あまりあってほしくないことだけれども、補綴修復物(かぶせたり詰めたりした物)のかみ合わせが高いままで、その歯に過剰な負荷がかかる場合などがある。 歯の神経の治療は完璧とはいえない状態でも、何年、何十年経っても根尖性歯周炎が起こらず何ともない場合があるかと思えば、 治療自体は完璧だったとしても、根尖性歯周炎になる歯もある。 残念ながら、後者よりも前者のほうが多くて、腕がいい歯科医のやる気を削ぐ一因になっている。 根尖性歯周炎になった歯を根管治療しなおして治る割合はせいぜい6割くらいまでだと思う。 根管治療で治りきらない場合は、歯根端切除や抜歯といった外科処置によらざるを得ない。
唾液には良い面だけではなく、悪い面もある。完璧に歯磨きして歯の表面がツルッツルになったところに唾液がサッと流れると、 細菌が付着する土台のようなものが出来る。この悪い面がなければ、歯垢(デンタルプラーク)は歯の表面に付着しにくくなって、 虫歯や歯槽のうろうで悩まされることが少なくなるはずなんだ。 優秀な歯科衛生士が患者の歯をピッカピカに磨きあげた後に軽くため息をつくことがあるのは、疲れたからではないと思う。
また、唾液は本来無菌的なものだけれども、口の中に出てくると細菌がたくさん入った溶液のようになってしまう。 いわゆる歯の神経の治療には“防湿”が不可欠で、そのために必要な“ラバーダム”は歯科の医療保険上、10割換算で100円の請求が以前は出来たけれども、 今やタダ。ラバーダムを使っても、その分は請求出来ずに0円。これも歯科医のやる気を削ぐ一因になっている。
根管治療といわれる神経の治療は、もともと保険診療の報酬が低すぎて、目の青い歯科医ならば、 『バカバカしい。こんなんじゃやってらんない!』と怒って帰ってしまうほど。 いわれる“お上”は歯科医療費が抑えられれば、多くの患者は自身の不摂生は棚に上げて、腫れたり痛かったりしなければ、どうでもいい。 暑い夏に上着を何枚も着込んで『熱中症になった』と騒いでみたり、寒い冬に半袖半ズボンで歩き回り、 『風邪をひいた』といって、当たり前のように保険証を印籠のようにかざして治療を求めているような有様。常識知らずにつける薬はないよ。
常識にはcommon senseとcommon knowledgeの2とおりの意味合いがある。前者は、道徳的にほとんどの人が心得ていると思われること。 後者は、多くの人が心得ていて当然と思われる情報や知識。困ったことに、常識と思われていたことが、実は非常識だったということは、 案外少なくない(参考:廣田和好著“かけがえのない宝物”21ページ常識)。多くの人に支持されているからといって、正しいとは限らない。 そのズレを修正するのはリーダー、指導者の役割というよりも、一人一人の構成員が心得るべきことなのだろう。そうすることが生きる力に通じると思う。 他人の批判をしてばかりでは、気がつかないうちに自身の心も蝕まれているかもしれない。かといって、下を向いてばかりでは生きてはいられない。
国家財政が破綻してハイパーインフレになったとしても、大混乱はあるかもしれないが、経済活動が途切れることはない。 卵1個10円が10万円になるならば、月給30万円は30億円になるから問題ない。労働者は金持ちになり、資産家や富裕層は青い顔になるかもしれない。 問題は社会保障。今でもボロ雑巾のような状態なのに、卵1個が10万円になったら、高齢者は卵1個買っただけで1ヵ月の生活費がパーになる。 そこを法律・制度でしっかりフォロー出来るかどうか。国際的に“YEN”が信頼を失うだけでは済まないような未曾有の大恐慌がせまっているかもしれないが、 これだって誰が悪いと個人を批判しても仕方がないことだ。その時も、仮説と真実を照らし合わせながら…と、人間の営みを愚直に続ければいいのだろう。
いくら言葉をつくしても、文字を並べても、多くの人の心がひびかないならば、内容を漫画化して情報提供するのも一案かと思う。 出版社や漫画家からそういう申し出(実際にそのようなアイディアがないわけではない)がないかなと思いつつ長話」
「異論はないよ。今日はくまひげ一人でしゃべりっぱなしだったね。お疲れ様!」

(この物語はフィクションです)

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H22.10.1.

くまひげ歯科医院@

意識の流れ

宮城県石巻市郊外、周囲1kmに民家が1件もない、熊が出ても不思議ではないような山奥に、 その歯科医院はあります。院長は熊を想像させる髭面で、皆から“先生”ではなく、“くまひげ”と呼ばれています。

「知覚過敏か、歯がしみて困っていて、助けてほしい。くまひげ、頼む!」
「知覚過敏はかむ力がかかり過ぎたり、歯磨きし過ぎで歯がしみる場合と、歯磨きがおろそかでしみる場合と二通りに分けられる。 虫歯と同じようにしみる場合と、歯槽のうろうと同じようにしみる場合と言ってもいいかもしれない」
「なぜ、歯がしみるの?」
「ぶっちゃけていえば、歯に穴があいているからなんだ。象牙細管といって、直径が1/1000mmくらいの穴が1cuあたり2万個ほどの密度であいている。 …と言っても、イメージがわかないかもしれないけれども。 通常、歯茎から出ている部分は、エナメル質という人の体の中では一番硬くて細胞もない組織でおおわれているんだけれども、 このエナメル質が削れて中の象牙質が露出して、象牙細管があいた状態になるとしみるんだ。歯の中の神経といわれる歯髄を刺激する状態になって」
「じゃあ、その象牙細管がふさがれば、しみなくなるんだ。知覚過敏の治療法も象牙細管をふさぐことが基本だね」
「その通り!」
「なぜ象牙細管が露出してしまうの?」
「一つには“食べたらすぐ磨く”という間違い。もう一つは食いしばりなどかむ力のかかり過ぎ」
「?」
「歯磨き剤の中には研磨剤とか清掃剤と称される“歯を白くする”成分が入っていて、これが歯を削ることを助長することになっている。 歯を白くするといっても、歯の地の色を出しているだけだし、歯は硬いからそう簡単には削れない。 例えば、治療のために抜いた歯をきれいにして、そのエナメル質を研磨剤入りの歯磨き剤を使って、 口の外でこれでもかというくらいに磨いてもほとんど削れない。ただ、歯は酸に弱くて、酸にさらされると溶けてやわらかくなってしまう。 人の体の中では一番硬いエナメル質もそう」
「酸にさらされて溶けているエナメル質ならば、歯磨き剤を使ってこれでもかと磨けば削れてしまう?」
「歯磨きで削れるのは、主にエナメル質におおわれていない根の部分と考えたほうがいいかもしれない。 エナメル質が歯磨きで目に見えて削れるとすれば、よほど虫歯が進んだ状態。 歯ブラシの力に負けて歯茎がやせて歯根露出すると、象牙質をおおっているのは薄いセメント質で、この“壁”が破れてしまえば…」
「きゃ〜!想像しただけでしみる!!」
「人の口の中には何百種類もの細菌がいて、その数は何億とも何十億とも、とにかく数えきれないくらい。 そのうちの約8割が虫歯の原因となる酸を出すらしい。 何を元にして酸を出すかといえば、ご存知のように“糖”だけれども、糖=炭水化物なので、甘いと感じないものでも、 ご飯とか、うどん、パン、パスタ、ポテトチップス…そういったものを取り込んで酸を出すので、食事中から食後はどうしても歯が溶けてしまう。 検診でずっと虫歯ナシだった人でも、食後という条件ならば、日本に数台しかない診断器械を使うと、 『ここは歯が溶けて、虫歯になりかかっていますよ』という画像を見せることができる」
「食べたらすぐ磨くと、歯が削れやすくなる」
「そう」
「でも、そのままにしていたら、もっと歯が溶けて虫歯になってしまうのでは?」
「早期発見早期治療と称して、長年“虫歯ナシ”を自慢している人をつかまえて精密な検査をして、虫歯治療をすすめることはナンセンス。 歯がなくなることを助長するだけで、治療に名を借りた破壊行為だ。 脱灰(だっかい)といって、歯が溶けたところを再石灰化といって唾液が元に戻す役割を担っている。 唾液は液体だけれども、歯と同じ成分が含まれているので液状エナメル質という異名があるほど。 脱灰と再石灰化のバランスがとれていれば問題ないことを、そういう人の多くが何となく自覚しているんだと思う。 再石灰化には食後30分〜1時間くらいかかるけどね。食べた後は誰だって、“おいしかったな”と満足感に浸りたい。 食事は楽しい幸せなものであるべきだし、味気ないものであってほしくない。 他の生き物などの犠牲の上に成り立っているありがたいことでもあり、感謝して“再石灰化を促してからおもむろに歯磨きする”で充分だと思う」
「食いしばりなど、かむ力のかかり過ぎとは?」
「かむ力がかかるとエナメル質の歯茎に近いところに歪みが生じるらしいんだ。 チリで起こった大地震や大津波がなぜか、地球の反対側にあるこの辺に影響するのと同じような理屈。このたとえは、かえってわかりにくくなる?」
「(笑)いや、何となくわかったような…」
「それで、エナメル質がボロボロになって、象牙質が露出してしまう。歯茎に近い部分がくの字型に削れることをくさび状欠損という。 けれども、乱暴な歯磨き、食べたらすぐ磨くことが原因でくさび状欠損になる場合は歯の根の部分で、 エナメル質が削れるというか欠けるのは、ほとんどの場合は、歯ぎしり、食いしばりといった、かむ力のかかり過ぎが原因だ」
「そうならないためにはどうすれば?」
「2〜3mm程度の厚さのマウスピースを使うことが一案。悔しい思いをすることを歯ぎしりすると言いかえるように、 歯ぎしり・食いしばりはストレスのはけ口でもある 。寝ている間は誰でも大なり小なり歯ぎしり・食いしばりはするものなので、仕方がないことではあるけれども、 度が過ぎる場合は、ナイトガードといわれるマウスピースを装着して就寝してもらうといい。 安静時空隙といって、通常、口を閉じているときは上の歯と下の歯がかみ合っているわけではなく、2〜3mmの隙間があいているんだ。 ナイトガードは違和感を感じない程度の厚さにする」
「他には?」
「ガムをかむこととか」
「ガム?」
「プロ野球選手がガムをかみながらプレイしていると、‘みっともない’と思う人が多いかもしれないけれども、 あれはストレス軽減とかリラックスして本来の力を発揮するために理にかなっているんだ」
「ピッチャーも力み過ぎたら伸びのあるいいボールが投げられなくなるか」
「ある程度、力んだほうがいいらしいけれども。 力むというか、集中力を引き出して、いい緊張感の中でプレイ出来ることが、彼らにとって何よりも幸せなことだろうし、 それを歯科的にバックアップ出来るのは、我々にとっても幸せなことだ。最近では、マウスピースを付けてプレイしている選手も多い」
「ガムはガチガチにかみしめるのではなく、口の中で軽くもてあそぶような感覚でかまないとかえってストレスを助長することになるかもね」
「唾液分泌を促して再石灰化することは、あいてしまった象牙細管をふさぐことにもなるんだ。 いわゆる神経の中でも、この象牙細管をふさごうとする働きがあってしみなくなる。 くさび状欠損の場合は、歯が削れていく方向と象牙細管の方向にズレがあるので、 いわゆる神経まで達したりする(参考:廣田和好著“かけがえのない宝物”26ページ楔状欠損)」
「木を切り倒す時の切れ込みに似て、そこから折れることも?」
「再石灰化は歯の表面だけではなく、そこに着いた垢のようにやわらかい細菌の塊、歯垢にも起こるので、少なくとも1週間以上歯ブラシが当たっていない、 磨けていない状態が続くと、歯垢が硬くなって歯磨きでは取りきれない歯石になってしまう。 逆に言えば、1週間に1回磨ければ歯石にはならないことになるので、歯磨きは1日何回磨くといった回数よりも質を重要視してほしい」
「歯石が着くと?」
「歯と歯茎の境目付近から裾野を伸ばすように歯茎の中のほうに沈着して、歯槽のうろうを助長することになる。 歯石をきれいに取り除いても象牙細管が開いた状態になれば、知覚過敏でしみることになるし、 樹脂などでそれをふさいでも歯石と同じように歯槽のうろうを惹起する要素となってかえってしみることもある。 長年しみることを繰り返していると、ボクサーが何発ジャブをくらっても『効かねー!キカネ〜!!』と言っているうちにガクッと膝をついてしまうように、 歯髄炎といって、虫歯がひどくなった時と同様にいわゆる神経の治療をしなければならなくなることもある」
「ルート・カナル・トリートメント(RCT)っていうやつね」
「そう。炎症は細菌感染による場合もあるけれども、筋肉痛も炎症なので、力がかかり過ぎることもよくない。 歯磨きがおろそかなことだけではなく、歯ぎしり・食いしばりなどかむ力がかかり過ぎることも、歯槽のうろうの原因になりうる」
「虫歯は甘い物を控えれば、食べたら磨けば予防出来るわけではなくて、歯が溶ける酸にさらされ続けないように、食生活習慣を整えることが大切なんだね」
「食後、歯に青海苔がついていたら、『あら、焼きそばでも食べたの?』とか言われるかもしれないから、 エチケットのために歯磨きするとか、ダラダラ飲み食いしているつもりではなくても、歯と歯の間などに物が詰まったまま、滞ったままになっていたら、 そこが部分的にダラダラ飲み食いしているのと同じことになるので、それを防ぐために歯磨きしているだけと割り切って考えていいかもしれない」
「歯磨きに対する考え方が変わるね」
「日本の歯科医療保険制度や学校歯科医制度は、残念ながら“治療”に傾倒していて、削って詰めてを繰り返して、 あげくの果てに抜いて入れ歯を入れて、量数こなしてナンボ。 予防処置や歯科矯正治療は、基本的には健康保険制度が適用されず、一部には適用されるかもかもしれないけれども、宙ぶらりんな位置づけ」
「子供の窓口の負担がゼロとか数百円ですむはずなのに、『○△はしますか?』と聞かれて『はい』と答えたら、 レントゲン写真を撮られて何かされただけで何千円も取られて『もうあんな歯医者は二度と行かない』と、怒っている友人がいた」
「‘本来はフッ素塗布も含めて予防処置や歯科矯正治療も全て保険が適用されて、一連のスムーズな流れで予防や治療がされるべきだ’と、私も思う。 北欧のある国のように、未成年の場合は、予防処置も、虫歯の治療も、歯科矯正治療も全て窓口の負担は、ゼロ。 成人は年代によって負担割合が異なっていて、財源は20%を超える消費税で賄われている。 負担金がゼロだからといって、無駄な治療を繰り返すようなことをすれば、消費税増税の形で跳ね返ってくるから、自然に抑えられるだろうし、 2年に1回1〜2万円程度の給付金のようなものがあるらしいから、社会保障が自然に育まれることが期待される。 もっとも、制度がそのように整備されてから数年しか経っていないから、10年、20年と経つうちにどうなるか定かではないけれども。 日本の歯科の場合は、日本歯科医師会の会長をした輩などが1億円献金したと逮捕されて、同じ事件に関わった政治家は結局、全員無罪。 あげくの果てに、検察で陣頭指揮をとった輩が、その後、検察トップ。バカバカしくて鼻で笑ってしまう」
「最近はその検察の信頼が揺らぐようなことが続いてるね」
「国家の存亡は経済的破綻よりも、信頼を失うことにかかっていると思うんだ。 さっき言っていたような、信頼を失ったからその歯医者に行かなくなるどころの話ではなくなる。 敗戦から高度経済成長を経て世界有数の経済大国となったことは、日本のミラクルと言っていいと思う。 やることなすことすべてがうまくいったわけではないけれども、政治・経済が連動して国民を導く意識の流れを作り、それがミラクルを起こした。 最近の中国経済がどれだけ目覚ましい成長を遂げているといえども、当時の日本のそれには及ばない」
「生活保護の受給者が戦後の混乱期に匹敵する190万人に達し、さらに増加している。どん底を蹴って飛び立つのはもう無理。 経済的破綻と世界大恐慌を待つだけ」
「本当にそうか?仮に日本国経済が破綻して、国内では大増税かハイパーインフレを、世界的には空前の大恐慌をもたらすとしても、 それが“日はまた昇る”ミラクルのきっかけにはならないものか」
「無理ムリ、くまひげ、夢を見るのは諦めろ!」
「何とか、みんなが笑えるように、意識の流れをととのえたいね」

(この物語はフィクションです)

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H22.9.30.

最強のガードマン

今年もおかげさまで、3/4暮らすことができました。ありがとうございます。
さて、‘不審者ならばここから入るよな’と思いながら、校内に入り、最初に会ったのは“あの子”でした。 付き添いの先生が「不審者には唾をかけるんです」というパフォーマンスは、全開にしたら、どんな不審者でもたじろぐでしょう。 まさに、最強のガードマンでした。
心身障害者は満足に歯磨きが出来なくても、虫歯が少ないことが多いのです。 口の中に指を入れようものなら、かみちぎられても不思議ではないので、虫歯の治療が必要なときは全身麻酔下でするような、脳性まひの症例でも同様です。 唾液が多く分泌されて、再石灰化を促すためです。
常識としてほしい知識が非常識になっていて、困ることがあります。 それを周知してもらうために、来月は新企画を打ち出してみたいと思います。

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H22.9.29.

不審者想定訓練A

以前、携帯電話のCMで“シャベルがしゃべる”というのがありましたが、正式名称“移植ゴテ”なるそれを、 地域によってはスコップとよぶので、「あれスコップやん。何でシャベル?」と、ダジャレのCMが意味をなさないことがありました。
さて、昨日の不審者想定訓練は無事終わりましたが、課題がいくつか…。 ‘覆面族は包丁などの刃物を所持するだろうから、厚紙を銀紙でくるんで包丁に見立てたものを持って、一気に二階、三階と駆け上がり…。 でも、それでは、やり過ぎか’と、いろいろなことを考えつつ結局、何も持たないことにしました。 案の定、玄関周辺で押し問答の末に組み伏せられる、台本のようなものがあったのですが、 「これを持ったほうが…」と、差し出されたのが“移植ゴテ”。 刃先は鋭くないけれども、‘万一、これで怪我をしたらどうする?’と思っていると、 開始直前に、立会人の警察官が「怪我をするといけないので、それは出さないように…」と耳打ち。
さらに、「実際は、一階でとどめることは無理で、覆面族は刃物を持って、制止を振りきって二階、三階と駆け上がって教室に侵入するでしょうから、 ホイッスルを吹くなどして、不審者がどこにいるかを知らせるなど、それを想定した訓練が必要なのですが…」とも。
‘おや、そういうことは子供達のトラウマになるからやめなさいと言っていたのは、他でもない警察側ではありませんでしたか? 暴走してそのようなことをしようかとも思いましたが…’と、反論はせずに、その場は思っただけにしました。
子供達にとっては、鬼ごっこのような遊び感覚で、実際は不審者の侵入を想定した訓練のような一工夫をすれば、 可能かもしれませんが、理想論と一蹴されるかもしれません。
不審者から距離を置いて身動きを止めるために便利なサスマタの使い方、怪我をせずに組み伏せるためにどうするべきか、 二階三階への侵入を防ぐためにどうするべきか、訓練をすることによって身につくことは確かにあります。 無駄ではないのですが、そのままで済んでほしいものです。

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H22.9.28.

不審者想定訓練@

近くの学校で不審者想定訓練があり、不審者役の方が仙台で会議に出席しなければならず、代役で私が“不審者”になりました。
不審者というより犯罪者ですね。

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H22.9.27.

秋の交通安全週間

21日から30日までの秋の交通安全週間で唯一の月曜日。小学校周囲では、ボランティアの方や学校の先生が、児童の登校を見守っていました。 休み明けの21日も同様でしたが…。
「ダメだってば!」という制止を振りきりスクールゾーンに入ろうとした紅葉マークの車は、結局迂回しましたが、 減少傾向にある交通死亡事故の半数は高齢者が占めていて、高齢者の事故は増加傾向にあるそうです。
消防署の前では、“交通安全”ののぼりを掲げた署員が数人立っていました。
いちご歯科クリニックの周囲では、先日、交通死亡事故があった路線は、それぞれの交差点にお墓がたっているようなものなので、 要注意ですが、交通量は比較的少なく、信号もない北東側の交差点も危険です。
消防署の南東側、救急車もよく通る三叉路です。見通しが良いようで悪いので、写真の左側、右側からの右折車が絡んだ事故が想定されます。 ただし、それぞれ右折レーンがあるのに直進レーンから右折する車が目立つことなどから、原因は見通しの問題だけではないのです。 この交差点に信号を設置すれば、事故が起こらなくなるわけではないのです。すぐ近くで起こった先日の事故が物語っています。

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H22.9.24.

さんま週間B
歩く食い道楽大百科事典D

さんまの握り

さんま週間B

鍋料理が食べたくなります。最高気温が5月下旬以来15℃を下回り、11月の肌寒さが感じられるようになってきました。 今日は20℃前後まで上がりそうですが、東京、大阪などでも夏日にならないほど、全国的に一気に涼しくなりました。
まだ西瓜が店頭に並んでいたり、そろそろ松茸、まいたけなど“きのこ”が山のように並べられるはずなのに、 ‘あれ?これっぽっち??’と思う品揃え。水温が高いだけではなく、土の温度も高いままで、 売り場の方が「こんなことは初めて」と嘆くほどです。
海の幸はさんま、さばなど“ひかりもの”が旬を迎えていますが、こちらも供給量は少なかったり、不安定だったり…。
さて、誰かと寿司を食べに行くと、「ひかりものが好きだね」と言われます。中でも一番好きなのが、写真のような“さんまの握り”。 左から、背、腹、背、腹と並んでいます。写真の4貫で1匹分です。
一般的な刺身のように、そぎ切りにするより、さんまを食べた“満足感”に浸れます。 食べ応えがあるのは背のほうで、あぶらののりは腹のほう。ちょうど鮪の赤身とトロと同じです。
今シーズンは、ようやく昨日いただきました。
“江戸前”と言われる寿司も、もともとは“こはだ”などの“ひかりもの”が中心。 「鮪なんて、あんな下魚、食えるか!」と吐き捨てられたり、“トロ”もあぶらっこさから“アブ”と称されていたようです。
“ひかりもの”は、あじやさばもいいですね。今年はいわしが特にいいかもしれません。 私にとって、“食”の面で“秋”を実感できる幸せなひとときでした。

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H22.9.22.

さんま週間A
さんま週間A

銀座マロニエ通りから松屋さんと反対側に曲がって、地下。地下鉄銀座一丁目駅9番出口下車すぐ。あの寿司屋さんの銀座支店があります。
回転寿司ではありませんが、“銀座で寿司を食べてきた”と胸を張って、いくらだったか問われて答えても、 “ゼロが一つ足りないんじゃないの?”と、疑われるかもしれません。
味について注文をつけるとすれば、さんま三昧。
ポスターでは紅葉おろしや生姜にネギ系の薬味が見えるのに、実際に出てきたそれにはなかったことくらい。 連れは満足したことですし、ごちそうさまでした。

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H22.9.21.

さんま週間@

先週の土曜日(19日)に、女川魚市場前で“さんま祭”が行われ、7万人で賑わったそうです。
不漁続きで水揚げは例年の15%程でしかなく、開催があやぶまれましたが、3万本のさんまを焼いて無料でふるまうなど大盛況だったようです。
“暑さ寒さも…”とはよく言ったもので、残暑が続いていた西日本でも、今週末には20℃を下回る気温が予報されています。
秋の訪れを告げる“秋刀魚”にちなんで、さんま週間の始まりです。

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H22.9.17.

若い力

某中学校の体育祭(運動会)に来賓として招かれたのは9月4日のことでした。ここ数日の天気が嘘のように、 雨の心配が不要な暑い土曜日。開会式の応援合戦で、3つのチームに分かれた生徒が“若い力”を熱唱する姿に、 “花の…”の血がさわぎました。
国体(国民体育大会)は、当初、恒久的に関西地区で開催される予定だったのですが、 第2回大会(1947年)開催地として石川県が立候補したことがきっかけとなり、以後各都道府県持ち回りになったそうです。 この第2回国体の開閉会式で“若い力”が“振り”が付けられて歌われました。 以後、石川県内の学校では“若い力”を歌うだけではなく、その“振り”も指導され続けているので、 石川県出身者は“若い力”が流れると、今でも踊りだすようです。
宮城県内の中学校では“若い力”の歌は指導されても、残念ながら、その“振り付け”は教えられません。 それでも、“若い力”は世代を超えて受け継がれています。

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H22.9.16.

生きる力

優良企業傘下の某社に勤務する友人が、あるボランティア活動に参加しました。
「それ自体はいいことだと思うんですけど、千円とか参加費を払うボランティア活動って何って? 新入社員とか、わけがわからない奴は『俺はボランティア活動に参加しているんだ。 いいことをしているんだ』と、思うかもしれないけれども、“参加費”がどのように使われているかだいたいの見当がつくし、 取りまとめている輩は、対外的には参加費を公表せずに、‘そういうことをやったんだ’と、胸を張るわけで…」。
生きる力を育むために、一人一人が汗を流して“体験”することは必要ですし、 サービス・ラーニング(合衆国で盛んに行われている教育方法)は、日本の教育現場にも広く取り入れられるべきでしょう。 ただ、先導役がどうも勘違いしているように思えてなりません。

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H22.9.15.

畏怖、畏敬の念

94歳になる私の祖母が80歳の頃にパスポートを申請しました。受け取りのときに、「本人は杖をついていて歩くのが大変なので…」と、 家族の者が受け取ったと記憶しています。本来、パスポートの受け取りの際には、本人確認をしなければなりません。 「歩くのが大変ならば、海外旅行などしないほうがいい。本人を連れてきなさい」と、叱責されても文句は言えないのです。 石巻の合同庁舎ではそれをしなかったのかもしれませんが、宮城県庁や県内の他の所では、本人が来なければ受け取れません。 “いい加減さ”は、5年ほど前でもそうでした。石巻の合同庁舎内に問い合わせて、「受け取りの際に必ずしも本人が立ち会わなくてもいい」と、 言われたけれども、出発までに間に合わない。 申請から受け取りまでの期間が短い県庁内ならば間に合うからと、県庁内で手続きして、さて、受け取りは?
「乳幼児であろうと高齢者であろうと仕事で多忙であろうと、本人が来て写真と同一であるか確認しなければ、交付できません。」
まともなのは県庁のほうで、石巻合同庁舎のほうがおかしいのです。はたして今ではまともになっているでしょうか?
石巻保健所に限らず、石巻合同庁舎内の人と話をするのは「ツカレル」の一言。

さて、志布志事件や氷見事件の反省から、‘何か基本的なことを置き去りにしてきたのではないか?’と、 3年前に3ヵ月の議論の末、作られた“捜査の基本10項目”。これに従っていれば起こらなかったことが、明るみに出ました。
大阪地検特捜部が捜査とはいえないでっちあげを演じ、被疑者として起訴した方が無罪判決。
真実に対するおそれ、畏怖、畏敬の念に欠けるように思います。

与党の代表選挙戦は序盤は見苦しい批判に終始していましたが、後半は政策論争らしいものが見えました。 選挙の勝者側も敗者側も異口同音に“挙党一致”と言う結果となり、一筋の光明は残されているようです。 民主党は“バカ”ではないようですが、畏怖、畏敬の念を抱いていてほしいものです。

医療従事者も生命に対する畏怖、畏敬の念を抱いて仕事をしなければなりません。 他人の批判をするのは簡単ですが、その批判を自身にも向けて、愚直に生きましょう。

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H22.9.14.

バザー開設届

9月12日(日)あいにくの空模様の下、バザーと模擬店を開設しました。 私は責任者の一人だったので、事前に石巻保健所にバザー開設届と模擬店開設届を提出するべく、電話で問い合わせしました。 「引き継ぎの資料をご覧になっているかもしれませんが、開設届は書式が決まっているわけではないですし、提出も義務ではないのです。 保健所側では、そういうことをやっていることを把握したいだけなので…」。
検便の問い合わせについては、一応納得できる返答でした。 容器は保健所か公衆衛生協会(石巻保健所も公衆衛生協会石巻支部も、いちご歯科クリニックから徒歩5分前後、 後者のほうが近い)で配り、結果は公衆衛生協会から1週間〜10日前後で届くといったもの。
書式は決まっているはずなのに、どうでもいいようなことを言うのはなぜかとか、模擬店開設のために、 検便をして開設届を提出をするのは当然ですが、バザー開設届がなぜ必要なのかなど、 いくつかの疑問をこの“バカ”にぶつけても仕方がないと、ガックリと肩を落とし…。 個人名をあげて精神鑑定を要求したり、税金泥棒と罵って退職を求めても、逆に誹謗中傷と一蹴されるだけ。
幸い開設届は私の名前ではなく、別の方の名前で提出する決まりなので、そちらの代理の方がすべて引き受けてくれました。 案の定、書式に従わない開設届は突き返され、検便の結果を添えて、決まった書式の開設届を提出するように迫られたそうで、それに従ったようです。
おかげさまで、バザー、模擬店は無事に終わりました。 夜はドシャ降りの雨でしたが、催しの最中は傘が必要ないほどで、ホッとしていました。 いろいろと反省点はありますし、少し肌寒かったこともあり…でしたが、ご協力いただいた皆様に改めて感謝申し上げます。 ありがとうございました(^人^)!

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H22.9.13.

X線撮影装置交換
X線撮影装置交換

開業以来11年余使用していたデンタル、パノラマX線装置を交換しました。以前は後付けしたセファロも今回は最初からつけています。
パノラマは身長190cm以上の方でも、車椅子に乗った方や身長が低い小児でも難なく撮影できます。
実際にはできないのに「車椅子に乗った方でも撮影できますよ」という、歯科用器械メーカー・M社の担当者の嘘や不誠実な対応に悩まされ、 仕方がなく踏み台を作ったりしたものですが、その点ではイライラから解放されそうです。
悪ふざけか、詐欺か、いわゆるカモにされただけか、他の開業歯科医に「被害者」といわれるようなことをし続けたM社、 及びその傘下ディーラーU社は、井上アタッチメント同様、存在意義はありません。 X線撮影装置交換 U社は以前倒産しているのに、体質は変わらないというよりさらに悪くなっているのは社員も認めているほどですから。
今後もM社製の診療・診断器械をできるだけ他社製に置き換えたいと思っています。

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H22.9.10.

寒っ!
寒っ!

昨夜、半袖シャツで外に出たら、思わず
「寒っ!」
気温は17℃代だったようです。今朝、石巻の最低気温は15℃代。1週間のうちに10℃も下がり、涼しく、 特に朝晩は寒いと感じられるほどになってきました。
水温が高く、不漁続きだったさんまも、徐々に水揚げされてきているようです。

写真はいちご歯科クリニック近く、亀甲寿司さんのさんまの握り。
私の好きなさんまの握りは、ここがこうというのがあるのですが、それは次の食い道楽大百科でのお楽しみ。

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H22.9.9.

○△い鮨×
○△い鮨×

石巻港直送とうたい、銀座にも店をもつ鮨店が、ようやく石巻市内に今日オープンします。
「経営者は石巻の人じゃないですよね」
「うん、もともと□▽で働いていた人だ」
「たたきあげというか、畑違いですね。社員を横綱、大関、関脇、小結、前頭1…と序列化したり、ユニークな経営手法で知られていますよね」
「君も見習って、石巻にこの人ありという人になってください」

実はこの鮨×のチェーン店は、個人的に嫌な思い出ばかりで…。周囲は好きな人が多いのですが…。 十数年前に仙台の北環状線といわれる道沿いの店で、ある貝の鮨を頬張ったときに、糞を口の中に突っ込んだような味がしました。 素人が作った鮨でも、あんなにまずい鮨を食わされたことはありません。 大声で怒鳴りつけたり、皿をフリスビーのように投げつけたくなるのを懸命にこらえて、連れが不快な思いをしないように、 何とか店をあとにしました。それから数年後、今のKスタの近くにある、以前はボーリング場だった店に入りました。 北環状線沿いの店と違って、回転寿司ではないスタイルでした。子連れだったので、マグロのさび抜きを注文すると、 子供が食べやすいようにか、1貫ずつ真ん中に包丁を入れて半分に切ってくれました。 これは洒落たサービスだと思い、またマグロのさび抜きを頼むと、今度は包丁を入れずに普通に出てきました。 味は気に入ったようだったので、もう一度注文すると、今度はさびが入って出てきて、さすがに連れも閉口してしまいました。 一連の流れが逆ならば…ですが、それ以来、鮨×はどこの店にも入っていません。周囲は鮨×が好きな人が多いので、 仲違いのきっかけになったりして困っています。

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H22.9.8.

涼しさは束の間で、ぬかよろこび?

昨日の朝までとは異なり、今朝は初秋の涼しさが感じられる天気になりました。 最高気温が東京や大阪の最低気温にも達しないかもしれないほどです。 その東京や大阪でも、熱帯夜は依然として続いていますが、猛暑日からは解放されそうです。
ただ、明日、明後日とまた暑さが戻ってくると予報されています。
涼しさは束の間で、ぬかよろこび?
明後日以降は次第に涼しくなるでしょう。

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H22.9.7.

熱帯夜もどき
熱帯夜もどき

台風のおかげで、本当に久しぶりに水溜まりができるような雨が降りました。
石巻の今朝の最低気温は25.5℃ほどでしたが、22〜23時頃には25℃を下回る予想で、 このような場合は厳密には熱帯夜にカウントしないのだそうです。
向こう1週間は晴れたり降ったりで、ようやく涼しくなってきそうです。
草茫々とした花壇の手入れをしなければ…。

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H22.9.6.

出会いに感謝します
出会いに感謝します

4日(土)の某TV番組で紹介されていた金華鯖の味噌煮の缶詰。
「ウッ、ウマ〜ィ!!」という某タレントさんとゲストさんのリアクションが、毎回おおげさ過ぎて、安っぽく見えることもあるかもしれませんが、 食べ物を作った側からすれば何より。社長の木村さんの笑顔に現れていました。 どこかで歯のホワイトニングをしたような、白い歯がこぼれんばかりの笑顔に。
その金華さばの味噌煮缶詰。昨日の日曜日の時点で、石巻駅内売店ニューディズでは売り切れ、 石巻駅近くの観光物産館ロマン海遊21では在庫僅少でした。恐るべき全国放送のテレビ番組の影響力。
木の屋の木村社長以外にも、最近、石巻にゆかりのある某社会長が“情熱の経営者”とNHKの放送(最初は東北、次いで全国)で紹介されたりしています。
みんな同じように笑えるといいですね。出会いに感謝します。

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H22.9.3.

カネより信頼

バブル経済華やかなりし頃の税収が60余、今は30余、税収はその程度でしかないのに90余の年度予算を組もうとして、 900を超える借金を抱えている国。近い将来の“破綻”に向かって突き進んでいるのは明らかです。 ただ、“破綻”は破産ではなく、大増税かハイパーインフレの二者択一。
国内だけならばそれで済むかもしれませんが、経済規模から、この国の“破綻”が世界に与える影響は前例がなく、誰も正確には予測不能なほど。 お約束通り、事後的に「私が予測した通りだった」と、胸を張る輩が登場するかもしれませんが…。
ギリシャの経済危機対策にも利用された、IMFの合成通貨単位(ドル、ユーロ、ポンド、円からなる)SDRが大混乱を抑えるか。 SDRの中で、円はせいぜい1割ほどでしかありません。もっと、大きな割合を占めていてもよさそうなものですが、 円に(日本に?)対する世界的な信頼度合いをあらわしているのかもしれません。 現状の円高は所詮仮寝の宿り、振り子が振れ出した時のことは、背筋がぞっとするような感覚で、想像したくないですが、 強制的に受け入れさせられる定め。
90余のうちそれぞれ20以上を占めるのが社会保障費と国債費。予算の半分が年金、医療などの社会保障費と借金返済に割かれているのです。

「我々は最低賃金以下で仕事をしているようなもの。 1日8時間労働では、アルバイト、パートの労働者にも笑われるほどの収入しかない」と、こぼすタクシー運転手。 「車を持つことは出来ないなどの制約があるとしても、昼間から居酒屋で酒をくらっているような奴が生活保護を受けていて、 見ていると腹がたつし、そんな状況で市の財政が云々といっても当然だと思う」とも。

潔く議員辞職すべき人が与党代表選挙に出馬。国民不在の選挙と呆れ返る方が多いかもしれません。 もっとも、先の参議院議員選挙で小沢さんのグループの候補者はまるで他の党、 野党の候補者のように冷遇された経緯がある(新聞、テレビなどのメディアでは伝えられない、多くの国民が知らない事実)そうで、 “大敗”は当然の結果ですし、反小沢の選対委員長や幹事長は更迭、辞任するべきなのに、誰も何の責任もとろうとしないまま。 小沢グループの議員には当落にかかわらず、‘コイツが総理大臣ではダメだ’という修復不可能な思いが深く刻まれた中で“挙党一致”と発言? 支離滅裂甚だしく、大人気のバラエティー番組よりも笑えます。

誰がリーダーになっても、“破綻”への流れは変えられないでしょう。 それでも、金をどぶに捨てているような年金・税金徴収を強いられたり、 政治とカネの問題をこじらせた張本人とか官僚に丸投げ政治に逆戻りさせる無能な輩と罵りあって党分裂、 政界再編へと突き進むのを傍観させられることを国民が望んでいるわけではありません。
仮に、円が紙屑になっても、経済活動は引き続き成り立ちます。しかし、信頼を失っては、人間生活が成り立たなくなります。

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H22.9.2.

苦楽相通

自転車で走り出したら、1日に100kmとか200km以上平然と走ってしまいます。
もっとも、走り始めて最初の30分ほどは…‘俺はなんでこんな馬鹿なことをやっているんだろう’と思うのです。 それを越え10km余を走ると、‘何がなんでも予定通り走りきろう’という思いが沸いて来ます。
起伏のない道よりは坂道を登るほうが好きです。なぜそうなのか問われても、‘そこに山があるから…’ くらいの理屈しか浮かびませんが、眼の前にあった坂をもうすぐ登りきるときに、食欲、金銭・物欲、性欲…、 他のどんな欲をみたすよりも大きな快感が待っているのです。自転車乗りには、多少なりとも共感してもらえる人が多いでしょう。
日本では、自転車の普及率が高く、自転車に乗れない人は少数ですが、お隣り韓国では、普及率が低く、 大人の自転車教室が開催されるほど、自転車に乗れない人は珍しくないそうです。 自動車の渋滞で悩まされている都市部で、自転車を活用する動きが世界各国で見られるようです。

さて、学生時代に街乗りで使っていたのは、今は亡きMサイクル社のシャフトドライブの自転車でした。 実感できませんでしたが、チェーンよりもエネルギーを伝える効率がよかったそうで…。
「んっ? これ、どうやって動くの?」とか「チェーンがない!!」といった疑問や驚きの声を笑い流し、ズボンの裾が汚れにくく、 すっきりしたデザインの自転車を愛用していたのはわずか1年間。急逝した祖父の死に目に会えなかったことがショックで、 仙台のアパートを引き払い石巻から通うようにしたときに、その自転車は友人にただであげたのですが、間もなく、 マンションの駐輪場から盗まれたそうです。
今、シャフトドライブの自転車はほとんど見当たりません。 BS社から二十数万円もする高級なシャフトドライブ自転車が発売されていましたが、“不良在庫”を抱えている自転車屋は、 軽く握った手を鼻の前にかざして遠ざけながら、「こんな(俺は金持ちだと天狗のようにおごる)奴が乗る自転車だよ。 オススメしない。返品はきかないし、店の奥にしまったまま。そのうち、家族の誰かが乗るんじゃないかな」。 後輪のタイヤがパンクした場合の修理が、チェーンの自転車に比べて少し面倒ではありますが、パテントは切れているはずだし、 見かけないのはそれなりの理由があるのでしょう。

自転車の事故が相次いでいて、自転車にも自賠責保険加入を義務付ける意見が出ています。 自分自身の体を動かして苦しい思いをすることが快楽に通じるのは幸せなことですが、 別な苦しい思いを抱かなくてすむように、安全運転を心掛けましょう。

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H22.9.1.

有無相通

シナの台頭が目覚ましいけれども、“共産主義”という言葉は、実は日本由来だって知っていました?」
「知りませんでした。そうだったんですか。でも、それならば、“共産主義”に相当する言葉は何だったんですか?」
「それはクイズにしましょう。ヒントは〇△主義ではありません」
「うむ。う〜む」
「答がわかったのなら、わざとらしいですよ」
「ハハハッ、ばれちゃいました。“有無相通”ですね」
「うん、正解かもしれない」
「…かもしれないって…」

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H22.8.26.

101

「オ・コ・ト・ワ・リ・シ・マ・ス」とは、ある小児の言葉。生え変わりの時期を向かえて、 グラグラしている乳歯を「抜っきっまっすっよ〜!」と言ったのに答えて。101匹わんちゃんのセリフの一つなのだとか…。

さて、100歳以上の幽霊がさまようなか、毛糸屋さんで黄色の手芸糸をいくつか購入。
「あの方にプレゼントしようと思って…」
「あ〜ぁ、あの方ねってお会いしたことはないけれども、去年は看護婦さんがお買いに見えましたよね」
「ええ、百歳のお祝いに何がいいか聞いたら、『編み物が好きだから毛糸がいい』というので、毛糸をプレゼントしたんです。 予算はともかく色はおまかせで。七夕の短冊に『はやくお迎えが来ますように』と書いて、 ケアマネさんが『短冊に(そんなことを)書くかっつーの! でも…、わかる。もう、いいって…』と呆れさせたり、 しみじみと感慨にふけさせたり…。あれから1年経って、今年も毛糸をプレゼントしようと思って、 何色がいいか聞いたら、はっきり『黄色が好きだから黄色!』。さすがに100歳は100歳、101歳は101歳なりに弱ってきていて目も…」
「あらっ、目が見えなくたって編み物は出来るのよ。それにしても、101歳で編み物が出来るなんてすばらしい! この辺に写真を飾らせてくれないかしら」
(ご家族の同意を得たり、面倒なことになりかねないので、逃げごしに話題を変えつつ…)
「100歳以上の幽霊がいっぱい出てきて日本人の平均寿命が下がるんじゃないですかね(“幽霊”はほとんど集計の対象外なので、 影響がないことは承知しているのに)?」
「そうね。下がるんじゃないかしら」
「それにしてもこちらは正真正銘101歳ですからね。 『二十何年前に(夫と)バイバイしてから何度かこっちへ来いと呼ばれたこともあるんですが、頑張って生きてきました。 ここまで生きたら、もっと生きてやろうと思っています』と、衰えは否めないけれども、自己主張はしっかりするし、 生きる力はこういう笑顔から湧き出てくるのかと…(ヤバイ。話題を戻してしまった)」
「やっぱり、写真を飾らせてほしいわね」
支払いを済ませて、パッキングが済んだ商品を手に、そそくさと店をあとに。

黄色の毛糸をプレゼントしてから間もなく、その毛糸を使って自分で編んだ物を羽織った“人生の大先輩”から直接、 感謝の手紙をいただきました。ありがたいことです。

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H22.8.17.

ようやく熱帯夜

石巻では、昨日の最低気温が24.7℃、今朝は25.1℃で、ようやく熱帯夜となりました。
仙台は7月に最高気温が35℃以上の猛暑日と最低気温が25℃以上の熱帯夜をそれぞれ2回記録して、観測史上初だったそうですが、 仙台より平均して1℃ほど気温が低い石巻は、猛暑日も熱帯夜も“0”でした。最高気温が33〜34℃、最低気温が23〜24℃という日は連日のようでしたが…。
8月に入ってからも、仙台では熱帯夜があっても、石巻では24℃代まで下がっていました。私の記憶が正しければ、石巻で今シーズン初の熱帯夜です。
横浜からきたある人が仙台駅に降り立って、‘オアシスのようだ’と思ったと言っていましたが、彼が石巻に来たら何と言うかと苦笑いしながら想像しています。
西日本では向こう一週間猛暑日熱帯夜が続きそうだとのことで、残暑お見舞い申しあげます。

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H22.7.29.

へちゃまげな
あの歩道も、今日除草されました。

圓通院でつくった数珠。

「女の人がつくった数珠みたい」と言われそうですが、先日見た映画の中のセリフを借りれば「へちゃまげな」。
“へちゃまげな”は、秋田の方言で“大きなお世話!”といった意味のようです。石巻周辺では通じないと思います。
台本があっても、その通りのセリフを言うとは限らない個性的な俳優ぞろいの中で、「“カマタ”を秋田弁で言ったら“カメダ”に聞こえるなんて、 そんなことはないだろう。カマタはカマタだ。」と不満をこぼしながら、以前の作品で台本に従ったあの俳優のささやかな抵抗だったのかもしれません。

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H22.7.23.

連携協力をはかって道を開くために

(昨日のいちご歯科クリニック院長のひとり言を読んだある人との会話)

「知ってるとは思いますが、児童クラブの所管は保健福祉部保育課です。」
「ご存知でしょうけれども、8月1日から、石巻市の保健福祉部は健康部と福祉部に分離します。 保育課はなくなるのでしょうか?…となると児童クラブの所管は?福祉部子育て支援課??」
「いずれにしても学校を所管する部署ではないですよね??」

(ただ‘便利だから’と、児童クラブの恩恵を受けているだけの方は知っておくべきかと思います。)

足の引っ張り合い、縦割り行政とやゆされるこの国や地方公共団体のシステム。 財政難という一方で税金を垂れ流すようなことを続けてばかりでは、明らかな結果が待つのみ。
歯医者の立場からすれば、削って詰めて量数こなしてナンボなので、教育の現場にあるまじき、 食べ残すほど多量のお菓子を供給される、児童クラブの存在は収入源の一つになるかもしれません。 虫歯の治療をしてもまた虫歯になり、また治療することを繰り返したあげくに抜くことになり…。 そのようなことを求めて歯医者に来ているひとはいないはずです。

前々回の石巻市議会議員選挙は数十票のカウントミスがあったことから、百票ほどの差で落選した方が訴訟を起こしそれが認められて、 選挙がやり直しとなり、彼は当選しました。今年行われた選挙では千七百票ほどの当選ラインで、彼の得票は千票ほど。 彼の人柄を悪く言う人はいないと思います。優しくて。むしろ優しすぎて周囲から「選挙なんだから、もっと…」と声があがるほどだったようです。
夏に行われる選挙は票の集計作業は大変でしょう。したたり落ちる汗が投票用紙につくと機械で読み取りにくくなることから、 作業する人の汗ふきが必要になります。ただ、ハンカチを使用すると、頻繁にポケットに手を入れることが不正行為と区別しにくくなり、 首にタオルをぶら下げていては邪魔になってしまいます。そこでタオル地のリストバンドを使用しているところがあるそうです。 そこでは、机を覆う布も白ではなく黒にしたり、投票用紙の集計作業に役立つ工夫を試みて、実際に迅速で確実な集計作業が行われているようです。
石巻の場合は、“なるほど!”と、感嘆の声をあげるような工夫は見られません。 何より億円単位の税金を投入する結果を招いたのに、誰も責任を問われていないのです。 裁判にしても、訴えはもっともだけれども、カウントミスは数十票で、当落の差が百票以上あるわけだから、 選挙をやり直すまでではないといった判決のほうがよかったと今でも思っています。“税金の無駄使い”は将来に禍根を残すだけです。

連携協力をはかって道を開くために、必要なことに一つずつ取り掛かりましょう。

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H22.7.22.

読み、書き、そろばん+α

今月は教育関連の会議に10回出席予定でしたが、昨夜行われた会議には私に参加資格がないことが昨日の朝になって認められ(だから言っていたのに (`□´)┘)、9回(あと3回(´Д`;))になりました。一応“公職”ですが、報酬があるわけではなく、 負担が大きいために仕事などを犠牲にしないわけにはいかないので、「なり手がいない」。 同じような立場の方で女性は2割に満たないほどですが、「5年後には半数を超えるかもしれない」と、誰かが言っていましたが、否定できません。 17日は仙台・秋保温泉で会議でしたが、温泉を楽しむことなく会議だけ出席して帰ってきました。 6回目を数えるというこの会議は、たしかに有意義でしたが、来年からは行われなくなる噂もあり、 それならそれ(負担軽減の意味合い)で良いのではないかと思います。

さて、教育というと昔から“読み、書き、そろばん”といいますが、ある人によると、“音読、作文、暗算”ともう一つが大切で、 それらをしっかりすれば、頼もしく成長してくれるのだそうです。

内にある才能を引き出すために、学ぶ者の主体性を尊重して、「保護者は閑職に赴いてでも、子供の成長の場に立ち会う時間を増やすべきだ」 と主張する方もいます。プロゴルファー石川選手、プロ野球選手を経て大リーガーになったイチロー選手、松坂選手しかり。
しかしながら現実は、「国の財政以上に我が家は…」と、嘆きながら何とか生活を維持するためにあくせくするばかりの方々が増えています。
このような生活環境の中で、子供を放課後児童クラブ、学童保育といった形で預かっていただくのは有り難いですが、提供されるおやつは…?
歯科医師の立場で言わせていただければ、教育現場で行うべきことではありません。あるべき教育に逆行するような愚かさです。
虫歯(う蝕)予防のためには、歯を酸にさらす時間を減らすこと(酸性歯質の改善)が欠かせません。 そのためには、食生活習慣(脱灰・再石灰化のリズム)を整えることが最も大切で、歯磨きは二義的なものに過ぎません。 「食べたら磨けばいいんでしょ!」と、考えること自体が間違いですし、保護者や教師、教育委員会関係者はそれに気づき、 “早寝、早起き、朝ごはん”と唱えつつ、まともな生活習慣を説こうとしないことを反省して改めるべきです。
歯が溶ける(臨界pHといわれる)pH5.5以下にならないように工夫されたガムなどのお菓子を選んで下さい。
「子供を何人授かっても、少なくとも小・中学校を卒業するまでは虫歯なしで育ててみせる」と、胸を張って見せますが、 現状では放課後児童クラブに2年、3年とお世話になれば、たちまち嘘つき呼ばわりされるでしょう。

おやつ代を別に徴収されるのでそれは拒否して、クラブに預けることだけはお願いしたいと申し出るとすれば、 おやつを与えられている子の中に与えられない子がいる子がいることになり、受け入れられないでしょう。 ただ現状のままでは保護者としては、学校に子供を人質にとられているようなものです。 教育委員会、教職員の方々、親、保護者を含めて教育に携わる全ての皆様は“学習”するべきです。 教えているはずの方も、実は教えられていることに気づくことは生涯学習・教育の一つと心得ましょう。
学校歯科医制度も歯科の健康保険制度も、現状では歯の不健康を助長するものでしかなく、 ムシバゼロなどといった歯医者の電話番号の語呂合わせも茶番でしかありません。 既に破綻しているといって過言ではない現状の年金制度も、法律・制度の根本的な欠落を放置し続けたため。 スウェーデンのような社会保障制度が望まれますが、既にこの国の財政状況はIMFが15%の消費税を提案しているほどですし、 消費税増税ならば30〜50%でも足りないほど。誰が指導者の立場になっても、国家財政の破綻状態を招き、 破綻回避のための大増税かハイパーインフレは免れないでしょう。
そうなったらなったで、逆境を跳ね退けてきたこの国の文化が再び輝きを放つかもしれません。 経済規模の違いはあります(から参考にならないかもしれません)が、同じような道をたどった韓国の前例に一筋の光明を見いだせそうな気がします。

ある人がいう“音読、作文、暗算”に加えてもう一つ教育に大切なものは焚火なのだそうです。
火傷、着火剤の誤使用には注意しなければなりませんが(着火剤なんて使う必要はありません!)…。
特別支援学級(以前は特殊学級といわれていました)児童、生徒のためのバーベキュー会を牧山(まぎやま)市民の森にある立派な屋外炉で開いたり、 そのような催しを主催している団体や特別支援学級を取りまとめている“連協(特別支援学級後援団体連絡協議会)”の総会に出席して感じたことがあります。

‘バーベキューは特別支援学級の児童・生徒だけではなく、この子たちも含めた全校児童・生徒で盛大に行えばいいのに’。

「“連協”は各特別支援学級から千円、各中学校区などで特殊支援学級を後援している団体から一万円の年会費を徴収しているけれども、 それに対する見返りがないことや、就職を斡旋するなどの高邁な会則を掲げていながら事実上何もしていないことから、 解散するべきだ」という意見があるようです。基本に立ち返り、肩肘はらず、障害の有無によらず全ての子供が共に学ぶ教育環境、 相互に支え合う共生社会を目指すために、そっと手を差し延べる存在であってほしいと思います。

「“先生”と言われる人は標準偏差が二つくらいズレているのよ。プラスにズレるかマイナスにズレるかの違いだけね」。あの人が言っていました。 強烈にリードしていたようで、いつの間にか人の群れに埋もれているような、そんな存在でいいのです。 偉いわけでも何でもないですし、“長”も“役員”も“会員”も、間に上下の区分があるわけではありません。
せっかく会議に出席して得た知見を共有する術を得て、時間などの関係で演者に質疑応答が出来なかった場合は、書簡のやり取りなどを経て、 言葉だけではなく、本当に“連携”出来るように微力を尽くしたいと思います。

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H22.7.21.

さかあがりよりも簡単

ほとんどの小・中学校で、今日から夏休み。

運動が苦手な某先生。
「でも、さかあがりは出来るんですよね。学校の先生は…」
「中学に入ってから、テレビを見て‘なるほど’と思ってから出来るようになった。 当時の学校の先生は『がんばれ!頑張れ!!』しか言わないんだもの。出来るようになるわけがない」

あの歩道も、今日除草されました。

夏休みのめあてとして、“歯磨きカレンダー”や、“治療が必要な人は夏休み中に治しましょう”と書かれたプリントをわたされたり…。
‘歯は削れば削るほどなくなってしまうだろう?虫歯を治すだって?ふざけて言ってんのか?’
子供の頃からかれこれ30年以上考えていることは‘間違っていない’と思います。

さかあがりが出来ない子を出来るようにすることよりも、虫歯にならないようにすることのほうが簡単だと思います。
多くの方々、特に教育にかかわる保護者、教師、役人、政治家はそのことを学習して、みんなが笑える社会を担うべきです。

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H22.7.20.

2010暑中お見舞い申し上げます。

“冷夏、梅雨明け宣言なし”という長期予想は外れたようで、比較的暑く、7月の梅雨明けは6年振りだそうです。 例年は“暑中お見舞い申し上げます”と言える期間は数日から一週間程度で、すぐに立秋を過ぎ、残暑見舞いになってしまうのですが…。
以前は梅雨明け宣言してから後で撤回したこともありましたが、今年はその心配はなさそうです。 猛暑日や熱帯夜は今夏はまだ記録していない石巻地方ですが、時間の問題かもしれません。
日本一の汗かきと自称する身にはつらい季節ですが、暑中お見舞い申し上げます。

2010暑中お見舞い申し上げます。

30℃を超える暑さの中、大橋中央公園の草刈り作業をしている方々、お疲れ様です!

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H22.7.16.

吉兆か?それとも…

昨晩、黒いアゲハ蝶が舞い込んできて、そっと逃がしてやりました(写真は撮りませんでした)。
これまでの経験から、夜の来訪者が蝉より大きな蛾の場合は大凶の兆しで、2回ありましたが、アゲハ蝶は初めてです。
果たして吉と出るか凶とでるか。
大きな蛾の2回目は歯科用CTを導入直前の京都のホテルででした。
蛾と蝶に厳密な区別はないそうですが、ようやく、 元凶のもとの一つである鉄屑の支払いが全て終わろうとしている時期の来訪者は、吉兆と信じたいです。

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H22.7.15.

水がマズイ街

石巻は水不足に悩まされることがほとんどありません。水源となる北上川のおかげです。 ですが、延々岩手県から流れこむ生活排水を取り込んだ水を、どう処理しようとも美味しくなるとは思えません。 「東京の水はマズイ。水道の水は飲めない」と言われますが、‘飲めるよ。 石巻の水より美味しいよ’と、子供の頃から思っていましたし、今も変わりません。 敷地の中の水道管が古くなるとサビを含んだような赤い水が流れたりするけれども、処理方法は塩素からオゾンを使った方法にシフトしていて、 カルキ臭さもなくなっていますし、敷地内の水道管が古くなっていない新しい住宅ならば、水道水はそのまま飲めるほど充分美味しいといわれます。
首都圏でも飲める水を提供するために多額の費用をかけなくても、天然のフィルターを通して比較的安価に水道水として供給され、 しかもミネラルウォーターと同じようにペットボトルに詰めて販売までされている水があるようですが、 この水を捨てて高価でマズイ水に一本化することが決まっているのだとか。
開業後間もなく、水道水の中に鉄サビのような異物が混入していることがありました。 今でも時々思い出したように同様のことが起こることがあります。 「敷地内の水道管が…ということではなく、石巻全体が同じようですよ」と、落胆したようにある人が言っていました。
水がマズイ街で食べ物が美味しいはずがなく、「石巻は食べ物が美味しいけれども、石巻より…」と、誰かが言っても否定しません。

水がマズイ街

最近普及しつつある写真のような高価な水が美味しいかといえば、首を横に振ります。 紅茶をいれると歴然で、気が抜けた水は…と肩を落としながら、それでもありがたいと思いつつ、飲んでいます。
6年ほど前に虫歯予防のために、水道水にフッ素を添加しようと、署名活動に取り組んだことがありました。 「塩素、カルキ臭を取り除く浄水器はあるけれども、フッ素を取り除く技術はあるのか?」などと顔を真っ赤にして抗議しに来た方は、 午後1時にという約束を30分早くいらっしゃいました。 何をどのように話したか覚えていませんが、延々と1時間半ほとんど私が早口でまくし立てるようにしゃべりまくっていました。 気がつくと午後の診療が始まる時間で、先程まで真っ赤な顔をして怒っていた方が、穏やかな表情で「わかりました」。 その後はこの方はよき理解者のような役割を担っています。おかげさまです。

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H22.7.14.

草刈りご苦労様です。

今や何の“予定地”かわからない広大な草茫々の地に、昨日からトラクターが入って草刈りしています。 トラクターが入れないような周囲は草刈り機を使って。 昨日の写真では大きなトラクターがほとんど隠れてしまうほどでしたが、“予定地”の草刈り自体は今日でほぼ終了。 あの牧場のような光景を経て、刈り取った草の搬出作業へと移ります。歩道の除草作業はまだ半分。

草刈りご苦労様です。

写真右側(北側)の県有地(“予定地”の一部)は、“県の”駐車場として使われることがありますが、歩道の写真の部分は通せん坊状態でした。 片側は草刈りがすみましたが、歩道の方は川開き祭までには除草するはずですが、1年の大半は草茫々状態で放置しています。 地元の有志が草刈りを申し出ても、市はともかく、県は担当者に行き着くまでたらい回しされた揚げ句に、 同僚にさえも悪名高き輩が“法律”まで持ち出して「手出しするな!」という有様だそうです。
南向かい側の小学校に面する歩道に関しては、6月の運動会前に、PTAが中心になって除草しましたが…。
街路樹も、何も考慮していないかのような剪定をして枯らしてしまうなら、最初から植えなければいい。 草茫々にして放置しているくらいなら、アスファルトやコンクリートで固めた歩道にしたほうが維持管理費もかからないし、 見通しもよく、歩行の妨げにもならないだろうに。
‘校庭の芝生化をしても、メンテナンスをしっかりしないとこのようになりますよ’と、言い聞かせるように笑い飛ばしつつ。
「草刈りご苦労様です」とは、心からの感謝の言葉ではなく、皮肉をこめてです。

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H22.7.13.

市民会館よりも
大橋中央公園から草刈りが始まった“予定地”をのぞむ。

いちご歯科クリニックの北側にそびえる石巻消防署、その東側の草茫々の地は、市役所、合同庁舎移転予定地といわれた所。 そこに市民会館を移転させようと、地元大橋町内会や地権者だった方だけではなく、隣接する住吉地区の町内会や市議が、昨日、市に陳情したそうです。 耐震診断の結果によっては来年3月以降の使用が出来なくなるといわれている石巻市民会館は、私が生まれた年に新築された建物なので、愛着があります。 ただ、駐車場が狭いだけではなく、本来コンクリートが入っているはずのところにダンボールが詰めてあったり、手抜き工事、欠陥建築といった悪評も聞こえます。 使用不可の耐震診断結果が出ても不思議ではありません。 かといって移転には50〜100億円の費用がかかり、財政難を理由に市役所を駅前の百貨店跡にしている現状では、実現は困難でしょう。
財政難は市だけではなく県も同様で、合同庁舎もエレベーターがないのは相変わらずですが、耐震補強をしてあと10年くらいは持ちこたえさせようとしているようです。 “予定地”への移転が当面ないということは、草茫々の大橋中央公園もそのままということを意味します。
名指して批判することがある“石巻日日新聞”や“石巻かほく”は取り上げませんでしたが、地元大橋地区の願いは市民会館よりも、 まず、“予定地”といわれている場所の草茫々、小学校に隣接する地でありながら、資材置き場として頻繁にダンプが往来する有様の改善です。 新聞記事の“ネタ”にはならないのかもしれませんが、歩道にある街路樹に茂っている雑草が、人の通行を妨げるほどでも、 「草刈りはシルバー某がするから、ゴミ拾いだけして下さい」と返答したり(“だったら早く刈れよ!”)、 合同庁舎などが移転するまで市の都市計画課と県が管理しているため、地元町内会などには草刈りなどの立ち入りを許さない大橋中央公園も、 公園の体をなしていない状態で放置したままです。 一方で財政難といい、他方で税金を垂れ流したり、この街のために…といった市民の意志を削ぐような市や県は、滅びてしまえばいいのかもしれません。
市役所が大橋地区に移転したならば、駅前のタクシーももう少し忙しくなったはずなのです。
民主党の選対委員長がワールドカップサッカー日本代表を見習っていれば、(小沢さんは証人喚問を受けて、議員辞職するべきだとしても、) 小沢グループの候補を冷遇して、選挙敗北にまっしぐらといったこともなかったはずです。
強い経済というなら、日本の大手企業だけではなく、外資も日本に魅力を感じるように、法人税を下げ、減税したはずなのに納税する企業が増えるので税収が増え、 経済も強くなる。強い財政というなら…。強い社会保障というなら…。当たり前のことを当たり前にしない、出来ない、変な世の中ですね。

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H22.7.12.

予想は…?

石巻駅前からタクシーに乗ったのが夜8時頃。運転手はどもるように話し出しました。
「今日…、今日、昼ごろから…。最初のお客さんですよ。駅前には20台くらいタクシーがいましたが、電車から下りてくる客はいても、 タクシーに乗る客はほとんどいなくて、7〜8時間…。」
(11日参議院議員)選挙に伴う“特需”もなかったそうです。 2時間ほどの客待ちは、「よくあることだ」と、こぼすタクシードライバーが多いですが、7〜8時間となると…。 駅前のタクシー乗り場で客待ち出来る権利をもっていても、会社側から「駅前に入るな!」といわれているケースさえあるそうです。
タクシー業界では「小泉さんの規制緩和が…」といった愚痴が聞こえてきます。 信頼をなくして下野した党が、すぐ与党に復帰するほど甘くはありませんが、今の与党もあまりにも頼りないですね。 選挙前の予想以上に与党敗北。地元選出の代議士は、選対委員長でしたが、更迭でしょう。

さて、北日本は冷夏という長期予報でした。海水温が低かったことや太平洋高気圧の勢力が弱いとみられたことなどが、その理由として挙げられると思います。 しかし、今年初めての猛暑日をなんと北海道にもたらした偏西風が、それを覆してしまいそうです。 偏西風が吹く世界各地域で、記録的な猛暑が伝えられています。北海道に吹いたかわいた風は湿気を帯びれば、九州などに豪雨が続く一因となります。
熱帯夜がひと夏に1回あるかないかの石巻地方は、今週末にもそれを記録しそうな暑さが続きそうで、 今日も日中は東京や大阪よりも暑いかもしれないといった天気予報が朝ありました。最高気温30℃の予想は時間とともに下げられ…。
もちろん、梅雨はまだ明けていませんし、太平洋高気圧がもたらす夏の暑さとは異なります。 本来の夏の暑さではないかもしれませんが、冷夏予報は外れになるようです。 ただ、天気予報は明日も1週間後のそれも、今日のそれさえも、最近ではあてにならなくなっていますね。

ドイツ戦7試合の勝者と決勝のスペイン勝利を当てたドイツのタコ。 確率二分の一を八回クリアしたわけで、単純計算ではこのようなことが起こる確率は二百五十六分の一でしょうか。 「あれは、予想ではなく、占いのようなもので、当たったのも奇跡だ」と、一蹴すればそれまでですが、天気予報よりも信頼できるかもしれませんね。

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H22.7.9.

再石灰化

歯科検診でずっと“虫歯なし”と言われ続けていた人でも、“食後”という条件ならば、 日本に数台しかない精密な診断器械を使うと、「ここは虫歯になりかかっていますね」といった画像が見られます。 “食後”の条件下では、普通に歯科検診して“虫歯なし”と診断した直後でも、その器械で“検診”すると、 脱灰して虫歯になりかかっている部分が明らかになります。
では、早期発見早期治療と、そういう部分を片っ端から削って詰める虫歯の治療を希望しますか? 「それじゃあ、私の歯がなくなってしまうでしょう」と、断るほうがいいでしょう。 「でも、脱灰して虫歯になりかかっているところを、そのままにしているのは不安だな」と思うのも、もっともです。
脱灰した後は、主に唾液の働きによって再石灰化します。溶け出した歯の成分を唾液が元に戻すというよりも、 唾液そのものの中に最初から歯の成分が入っているので、脱灰した歯の表面に唾液が作用することによって、再石灰化が促されるのです。 唾液は液体ですが、固体の歯と同じ物が入っていて、歯の表面のエナメル質にちなんで、“液状エナメル質”という異名もあるほどです。
“食べたらすぐ磨く”も間違いです。ある生化学者(山田先生)が「食後3分以内に磨きましょう」と過去に言ってしまったことが、 ひとり歩きしているのです(山田先生ご自身も、ご自分がおっしゃったこのことを現在では否定しています)。 飲食後は脱灰して歯が弱っているわけですから、そんな時にゴシゴシ磨いたら歯が傷ついてしまいます。 研磨剤(清掃剤)が配合されている歯磨き剤を使って、一日何度も“食べたら磨く”を繰り返していたら、“歯磨き病”になってしまいます。 歯ブラシの当たりやすい部分は歯がくの字型に削れてしみるようになり、歯と歯の間など磨きにくい、 磨いたつもりで磨けていない部分は虫歯になったり、歯石が沈着して、歯槽のうろうが進むような悪循環を招きます。 食事中や食べた後は口をもぐもぐする動作を多くして、再石灰化を促しつつ、食事と食後の余韻を楽しみましょう。 歯磨きはそれからでいいのです。
再石灰化は歯の表面だけではなく、歯の表面に付着した歯垢(文字通り垢のようにやわらかい細菌のかたまり)にも起こります。 一週間以上磨けていないと、歯ブラシでは取りきれないかたい歯石になってしまいます。
逆にいえば、再石灰化がしっかり出来ていれさえす
レバ、一週間に一回理想的にしっかり磨きさえすレバ、虫歯にはならないし、 歯石もつくはずがないのです。タラレバを二回クリアしなければなりませんが…。
「歯磨きは一週間に一回くらいしかしていなかったけれども、学校歯科検診では虫歯を指摘されたことが一度もなかった」と、 自慢しながら来院した方の口の中は歯槽のうろうが進んだ状態で…といったことがあります。 経験上、このような方は0.2%程度いらっしゃるように思います。 この方は一つ目の
レバはクリア出来ても二つ目のレバはクリア出来ていなかったわけです。

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H22.7.8.

芝生アレルギー?

校庭の芝生化をめぐって「芝生アレルギーはどうする?」といった意見が相次ぎ、開いた口がふさがらない思いでした(…と言うより、 予想以上に反対意見や妙な感情論めいたことが多く、ショックでひとり言更新が止まっていたのだと思います。 サボっていたわけではないので、悪しからず)。
たしかに、芝生アレルギーのプロゴルファーがいたりしますが、だからといってプレーに支障が出るわけではありません。 芝生アレルギーとはイネ科の花粉症です。花粉が原因なので、花が咲かないと発症しないのです。 通常の芝生で定期的に低く刈り込んで管理している場合には花(穂)をつけることはほとんどなく、 たとえ、花がついたとしても穂丈が短ければ花粉が飛びません。 心配なのは酪農地帯の牧草、伸び放題になりがちな堤防法面の芝草、メンテナンス不足で伸びっぱなしの芝草などで、 草自体にアレルギーが出るのではないのです。
ただし、日本で最も一般的な高麗芝や、西洋芝でも暖地型芝生で低い草丈でも花をつけるタイプは、 その花粉がアレルギーの原因(アレルゲン)となる可能性があります。ちなみに、高麗芝の花の時期は秋口から春先で、 8月に肥料を与えると、花穂が少なくなるそうです。
芝草、芝刈りで出るほこり、芝刈り機で切断された芝草の切り口から出るクマリンという揮発性物質もアレルゲンの一つになり得るとすれば、 これにアレルギー症状を起こす人もいるかもしれません。 クマリンは薬(ワーファリンなどのクマリン系製剤)に使われたり、桜餅の香り成分として用いられるそうです。 ご家族に何らかのアレルギーがあったりすると心配するのは当然かもしれませんが、「花粉以外で芝生アレルギーが出るので、 校庭芝生化したら学校に行けなくなる」ほどの重症例ならば、校庭の芝生化以前に、 現状でも登校困難になるほどの症状に悩まされているはずです。 体育館やプールの周囲などはそのような状態ですし、 年に1〜2回しか草刈りしない合同庁舎移転予定地とされる場所やその移転が実現したあかつきには管理が市(都市計画課) と県から地元町内会に移行することになっている(その日は来ない?)大橋中央公園などの草茫々状態を見れば明らかです。 小学校庭芝生化に伴う芝生アレルギーは、ご心配無用です。

1uあたり500円以内、今回予定している案では200円以内で芝生化出来ると思います。 しかも、校庭の芝生化費用の1/3までを国が補助することが出来るようです。 しかし、その費用以外にも、水道代、肥料代など多大な維持管理費が必要です。 ほとんど何も手を加える必要がない土に比べて 芝生化をすれば、関係者が負担を強いられるのはたしかです。 その点は誰かに負担を強いるわけではなく、学校、家庭、地域が一体(Team)となって、出来ればグリーンキーパーのような方の指導の下に、 芝刈りなどの維持管理をしたいところです。始業前の30分くらいなどを利用して、児童には学年毎に役割分担をして、 みんなで管理を行ってもらいたいです。少しずつ芝刈りしたり、スプリンクラーなどなくても、手分けして水まきしたり、 芝に寝そべって、そこに生息する生物を観察しながら、生き物を大切にする心を育んだり…。 千以上の監視の目が行き届く芝には、殺虫剤や農薬を過度に使用する必要はないのです。 運動会などで踏み荒らした後は養生が必要だったり、手間ひまがかかりますが、自分達で育てた芝なので、むしったり、 意図的に枯れるようないたずらをする児童はまずいません。このような環境からは情緒的な安定、精神的なゆとりが得られ、 市が提唱している学力向上プロジェクト(学びのステップアップ事業)を推進する流れも自然に生じることでしょう。
「(年間)1千万円、いやリスクを考えると3千万円もらえるなら、仕事を辞めて、芝生管理に専念してもいいぞ」といった声もありました。 ‘それだけの報酬が得られるなら、私が歯医者を辞めてグリーンキーパーをしますよ。 ’国立競技場などのグリーンキーパーとは違うんです。彼らは「こんなの芝じゃない」と、一蹴するかもしれませんが、 クローバーが生えようが刈って裸足で走れれば芝なんです。毎年何千万円もかける必要はありませんし、 児童ひとり一人の力は小さいけれども、みんなが力を合わせ、教師、父母(祖父母、親戚やご近所の方も)が、 それをそっと支えてあげる当たり前の教育環境を整えることが最も大切です。
お金では得られない“かけがえのない宝物”を育む過程を楽しむことが、学力向上プロジェクトの礎に不可欠です。 何より、芝生の上を裸足でおもいっきり走る子供たちの姿は、芝生化をすすめる力になります。
石巻を含めて宮城県の子供たちは体格は立派ですが、運動能力がやや劣るようです。 小学生までに足の裏を適切に刺激することは、瞬発力向上を促すそうです。この点でも芝生に期待しています。
芝は生き物ですから、常に手入れが求められます。過去には手入れが行き届かなくて、芝生から土に戻した学校も見られるようです。 皆様のご理解ご協力をよろしくお願い申しあげます。

10年ローン?

右側(いちご歯科クリニック東側の隣接地)は草茫々。除草剤をまいたりしていますが…。 アスファルトとコンクリートの境目にも同じ種類のイネ科の草が伸びていましたが、刈り込みました。

雑草駆除方法は?
@除草剤を使う
A塩を盛る
B熱湯をかける
C刈り込む

刈り続ければ雑草も芝?芝生の中にきれいな花が咲いていても、それは雑草??
とりとめがないことを考えつつ…。
 

オランダかな?スペインかな?…あの人は「スペイン。オランダは日本に勝ったから」と、言っていましたが、逆の発想もありですよね。
きれいな花が咲いていても、それは雑草??

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H22.7.2.

10年ローン?
10年ローン?

パノラマX線写真だけではなく歯科用CTの機能もある機械を導入されたある先生が、そのために10年ローンを組んだのだそうです。 パソコン関連の器械は耐用年数がせいぜい5年。‘10年ローンでは借金を抱えこむようなことにならないか’と心配するのを意に介さず、 「60歳の頃には楽隠居したい」と、幸せなことをおっしゃっています。
歯科用CTは1500万〜3000万円します。その他に保守点検、維持管理の費用が年間50万〜100万円ほど、 必要に応じて追加したい画像解析ソフトが数百万円します。ないよりはあったほうがいいですが、健康保険適用されませんし、 費用対効果の点では重荷になります。もう少し追加すれば小さい歯科医院1件が出来るほどの費用をかけても、 歯科用CTを導入しているところは少しずつ増えていますが…。
治療に対するこだわり、満足度をみたす助けにはなるかもしれませんが、新たな不満も生じるので、プラスマイナスは微妙です。 画像解析ソフトを使用して完璧な治療計画が出来たとしても、実際の治療とのギャップに悩んだり(それを克服しようとすることは楽しい作業なのですが)、 仮想と現実の違いをまざまざと見せつけられることになります。
骨に関しては、実はよくわかっていないことが多いのです。 たとえば、骨密度が低いと骨粗しょう症から骨折しやすいとされますが、骨密度が高ければ骨折しないかといえば、そうではないのです。 硬いけれども、しなやかさに欠け、もろい骨は骨折しやすいのです。 骨の硬さはCTなどの診断器械で診断出来ますが、しなやかさ、もろさまで診断出来る器械は、現状では残念ながらありません。

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H22.7.1.

運行時刻改定

何度か取り上げてきた“住民バス”の運行時刻が、今日から変更されるのだそうです。 3往復は変わりませんが、みやぎ生協大橋店を起点に水明地区を経由して、所要時間が石巻駅まで40分、終点・市立病院前まで50分もかけていたところを、 それぞれ16〜7分、25分に短縮しているようです。

運行時刻改定

一人立っているかいないかといったバス停に長く停まっていたり、ソロリソロリと歩くようなスピードで運行していた9人乗りのジャンボタクシーは、 乗客が一人も乗っていないことは珍しくなく、3人以上乗っているのを見たことがないほどでした。 乗客が一人も乗っていなくても、運転手やタクシー会社には3,000円、6,000円といったお金が入るわけです。 募った協力金や市からの助成金を垂れ流しているだけで、「1年だけで終わりじゃないか? このままじゃあ、 来年の協力金を払う人はいないだろう」といった意見が多いようです。
定員以上の乗客があるようなときは、一般的なタクシーが“応援”に駆け付ける決まりになっているそうですが、 そもそも、走らせる車は最初からジャンボタクシーではなく、一般的なタクシーで充分だったように思います。 実際に、大手町など道が狭くてジャンボタクシーが乗り入れ出来ない地区は、一般的なタクシーが“住民バス”の車として使用されているのですから。
これで需要増が見込まれなければ、石巻市立病院前までは止めて、石巻駅までの循環路線にして本数を増やし、 それでも乗客が増えなければ、予約を募り、相当数集まったときにバスを出すオンデマンド方式に変更してみるのだそうです。 このような方式をとっている大曲地区などの住民バスは好評です。もっとも、予約が云々だけではなく、路線や運賃も支持を得ている理由で、見習うべきでしょう。 “1年間は据え置き”だったはずの計画は、あっさり3ヵ月で変更、今後も改善は繰り返されるようです。 従来からの路線バスやタクシーと競合というのではなく、共存するような妙案は…?
今後に期待です。

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H22.6.30.

厚い雲におおわれて…
紫陽花

昨晩はサッカー観戦。前半途中にトイレに起き出してきた94歳の祖母も、試合終了まで見ていました。延長を含めて120分間。両チーム無得点で、PK戦…ベスト8ならず。

厚い雲におおわれて、今日は一日中雨です。紫陽花がきれいに見えます。ベスト4以上の目標は達成できませんでしたが、 4年後には…と多くの人がワクワクするようなチームがまた現れることを祈りましょう。

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H22.6.29.

事故防止のために

27日の球技大会は男性がソフトボール、女性は8人制ビニールバレーボールでした。バレーボールでも、教員チームの若い先生が捻挫をしてしまいました。 骨には異常がなかったということですが、お大事になさって下さい。
準備運動を充分に行えばいいとか、日頃から軽い運動をしていればいいという問題でもなく…。 完璧な予防方法があったら教えていただきたいですね。

“転倒した2歳児の止血中に綿(ロールワッテ)をのどに詰まらせてしまって…”という、いたましい事故がテレビや新聞で報道されていました。
トイレットペーパーの芯に入るほどの大きさのものは、誤飲・誤嚥事故の原因となる可能性があるので、乳幼児の手の届く範囲に置かないようにといわれます。

T事故防止のために

トイレットペーパーの芯と、普段止血などで使用しているガーゼや綿の大きさを見て下さい。 トイレットペーパーの芯は直径が40mmにわずかにみたない38〜39mmほどですから、40mmの綿球ならば事故は起きないかもしれません。 イメージがわきにくいかもしれませんが、直径40mmはちょうどピンポン玉の大きさです。 この話を先日ある看護師さんにしたら、笑いながら首を横に振られました。「無理!」。
写真の大きな綿球は20mmの綿球です。40mmでは実用的ではありません。
問題のロールワッテは円柱状の綿ですが、縦に通しても横に通しても、トイレットペーパーの芯に余裕をもって入る大きさです。 何より目や手をはなさないように注意しなければなりません。糸をくくりつけておくことも、事故防止策の一つですが…。
ガーゼは5cm角です。いちご歯科クリニックでは、止血時には主にこのガーゼを使っています。

自動車運転免許証があるのに、車を所有していない理由を聞かれて、「パトカーをぶっちぎってしまうので…(笑)」と答えます。 これは冗談ですが、“交通事故の加害者にならないように”ということが理由の一つです。 自分ではそうではないと思っていても、寝不足、過労…といったことから事故になっても、そうなってからでは遅いからです。 一昨日の転倒、擦り傷もそんな理由からだと思います。10kmのランニングを何本もこなすトレーニングは、普段からしていますから。

歯科治療で事故を起こさないように、加害者にならないために、究極的には歯医者をやめてしまえばいいのでしょうけれども…。

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H22.6.28.

校庭の芝生化

昨日はいちご歯科クリニック近くの開北小学校である球技大会に参加。…といっても、私は人数が揃わないチームの補充役で、実際には参加しないつもりでしたが…。
開会式前の朝早くには、前の晩の雨で水溜まりが出来たところに砂を入れる作業をしました。
昨年からつぶやいている“1uあたり500円以内の予算で校庭の芝生化計画”は、まず、校庭の片隅で100〜400uくらいを試験的に芝生化する段階に入っています。 “5cm角に切ったティフトン0419を苗箱で増やし、冬芝をオーバーシード”は予算の関係で見送り。 夏でも冬でも緑を保つように混合した洋芝を種蒔きする方法に変更して、その種を用意しました。砂入れの作業を終えて、 「種を蒔く場所はこの辺ではどうでしょう?」と、ある先生にお伺いしても、「危険性(?)が…」と、 実現が疑問に思われるような返答をされたばかりでしたが、8人しかいないソフトボール教員チームの一員になりました。

じゃんけんで先攻(センコーだけに)を選び、初回から得点が入る展開でしたが、線香花火を思わせるように、逆転され敗戦。
続く2戦目もあえなく敗戦。ハイシャだけに…。私はポテンヒットやボテボテの当たりばかりでしたが、 3安打1打点と数字上は活躍したようで、実際は…。2戦目の守備では転んで額や両腕に擦り傷。
開会式で「怪我しないように…」と言っていた本人が怪我をして、「オチャメだな」と言われるようなことをしたり、 「やはり擦り傷予防のために校庭を芝生化しないと…」と笑わせて、「なるほど、そのためのストーリー展開。足がもつれたのかなと思っていた」。 わざと転んだわけではなく、なぜそうなったのか、よくわからないのですが、芝生化実現に動く一つのきっかけになれば、ヨシとしましょう。

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H22.6.25.

Team!!

眠いですね(笑)。

TeamP

グループリーグ第3戦で快勝して、決勝トーナメント進出を決めたサッカー日本代表は、チームに必要なものは何かを教えてくれました。 前回大会優勝国、準優勝国が決勝トーナメントに進めなかったのは、それが備わっていなかったからと言えるかもしれません。

戦時中、戦後から高度経済成長が終わった1973年までは、それぞれ(例えはよくないかもしれませんが)国民が共通の目標を持ち、 一丸となっていましたが、以後はそれらの弊害に苦しみ、さまよっているだけなのかもしれません。

財政破綻状態に陥ってから、ようやく‘何とかしなきゃ!’と、一丸になるのでしょうか?
参議院選挙が近いですが、不信感を超えて逃避的な無関心を装う人が増えているようです。バラバラ。 いちご歯科クリニックのスタッフからも、「選挙、行かないし…」といった声が聞こえてきます。

それにしても、標高1000mを超える地で、蹴ったボールがイメージ以上に伸びるので、各国選手が直接FKを決めきれない中で2本も…。 何本かFK、CKを蹴っているうちに、感覚をつかんだのでしょうけれども見事でした。 守備的MFの攻撃参加など、新しい攻撃の形も見えて、まだワクワクが続きますね。

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H22.6.24.

ジュリアの涙

十数年前に、仙台市東部、田んぼの真ん中にある農業園芸センターに満開のバラを見に行きました。 いろいろな種類のバラがほぼ満開に咲き誇っていた中で、ジュリアだけは株はありましたが、花はおろかつぼみもありませんでした。
いちご歯科クリニック開業後、親戚の花屋に「ジュリアが入荷したら知らせて下さい」と、頼んでいたのですが、「あまり出回る花じゃないけれども、 市場で見かけたら仕入れておきます」と、言われたきり10年が経ち…(ToT)。ジュリアの生花は久しく見ていません。
バラの花の一般的なイメージとは少し離れるかもしれませんが、ウエディングドレスにはよくあう花で、結婚式・披露宴では根強い人気があると思います。 バラがお好きなある方の結婚式・披露宴。式場はほぼ自動的に決定、花も日比谷花壇が担当、ならばジュリアを?
いや、あの方がお好きなのはオールドローズとかイングリッシュローズ。

お幸せに!!

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H22.6.23.

もぐもぐ倶楽部
もぐもぐ倶楽部

つばを作る工場の役割を担う唾液腺を写真のような果物に例えると、網目状の筋肉でおおわれていて、 この筋肉が収縮することによって唾液分泌が促されます。
リズムよく何度もかむことは唾液分泌とそれに伴う歯の再石灰化を促すだけではなく、ストレス解消、リラックス効果も期待できます。
ある人が「毎食後と寝る前、味がしなくなるまでリカルデントをかむようにしていたら、ロキソニンを飲み続けなければ、 どうしようもなかった頭痛が治まって、薬を飲まなくても大丈夫になったし、口の中もスッキリして気持ちがいい」と、喜んでいました。
唾液分泌に関しては、口を閉じて何もかまずにただもぐもぐするだけでも、ある程度は効果が期待できるかもしれません。 負荷をかけすぎると、顎関節症や口のまわりの筋肉痛のような症状を惹起しかねませんから、軽くかむ程度、上の歯と下の歯があたらない“かんだ真似”程度でも充分でしょう。 何も食べていないのに、何か食べているかのように口をもぐもぐしている高齢者の方々は、無意識のうちにもぐもぐ倶楽部の活動を楽しんでいます。
あまりかまずにサプリメントなどにばかり頼った食生活は、不足する栄養素を補う点で応急的にはいいかもしれませんが、 習慣化してしまうと、かえって心身の健康をそこなうことになるかもしれません。
 
 
ようこそ・もぐもぐ倶楽部へP

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H22.6.22.

研修?

ある研修で、塩竈に。仲卸市場。
「髪、長いね〜!」
笑顔を保ちつつ(大きなお世話)。
「石巻(から来たん)だったら、見るところないでしょう?」
確かに…いや、そうでもないですよ。
そうそう、飛魚は石巻でも取れるんですね。
「まだ小さいけど、もうちょっとすると、大きくなってくるんだ。コッコがうめんだね(卵がおいしいんだね)」
今度の新幹線のような形をしたこの赤い魚は?
「ヤガラって言うんだ。千葉とか、九州とか、南の方で取れる魚だよ。赤と青とがあるんだね。 いいダシが取れるんだ。大きくなると刺身にしてもおいしいけど、これは小さいから…」

松島

松島で食事。  
 
 
 
 
 
 
 

円通院

円通院へ。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

バラ園

別名バラ園。今、バラは満開です。
日本最古のバラは支倉常長がローマから持ち帰ったのだとか…。バラよりも大きなフキに目が点。  
 
 
 
 
 
 
 

数珠つくり

数珠つくり。  

「11? 細いですね。男性のわりに…」
笑顔を保ちつつ(本日二度目の大きなお世話!)。

ほとんどが初めて立ち寄る場所。雨が降る予報でしたが、天気はもちそうです。今日も気温はそうでもないですが、蒸し暑いです。
明日は通常通り診療します。

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H22.6.21.

兵どもが…
兵どもが…

閉店したイトーヨーカドー石巻中里店跡。建物が取り壊され、更地化が進んでいます。 1週間ほど前には、駐車場のところに最後まで残っていた小さな看板も撤去され、外から来た人は何があった場所かもうわからないようになっています。
今日は気温はそうでもないですが、湿度が高く蒸し暑いです。

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H22.6.18.

可能性は…?

数年前に、ある病院へ白血病の方を見舞いに行ったときのこと。その方は「オー!!」と、大騒ぎしていました。 「俺はもう死ぬんだ。ベッドがここに移ったんだけど、前にここにいた人はすぐに亡くなったんだ!」。
‘ムンテラなしでひどいことをする病院だな’と、思いながらも、何も出来ない無力さにうちひしがれたものでした。 白血病は歯科治療中に‘これは?’と思われて、血液検査などを経てそれとわかるケースがあります。‘救われるものならば…’という祈りは…?

さて、東北では、次期新幹線“はやぶさ”が新青森駅に初見参! 2列×2のグリーン車を超える2列+1列のファーストクラスタイプの車も備えるのだとか。 東北新幹線に投入されるのは来年3月からだそうです。
一方、“はやぶさ”帰還を受けて、仕分け作業で大幅にカットされた宇宙関連の科学技術予算を復活させるのは、科学者を愚弄するもの。 持ち帰った可能性がある“砂”が入っていなかったら、また予算削減か?
“なぜ一番にならなければいけないんですか? 二番じゃだめなんですか?”と、愚問を発して人気になったタレント議員は、 日本と台湾・中国との友好上は大切な存在かもしれませんが、“一番が総取りすることになるから”と、 即答しなかった木っ端役人共々おバカさん(もっとも、どんなに頑張っても、予算を費やしても、その分野ではもう一番にはなれないのもまた事実)。
新首相もしかり、思いつきのような消費税増税発言などではなく、中小、大企業経営者がワクワクするような冒険心をもち、 長期的視野を見据えるような流れをつくることが、強い経済、財政、社会保障に通じることを学び、実践するべきです。 税収を増やすための貿易を中心にした成長戦略を掲げ、経済、財政、社会保障の充実をはかっていただきたい。 それを可能にするビジネスモデルはいくつかありますが、放置といっていい無策から、見殺しにされつつある状態です。
面積や人口は日本の九州と変わらないのに、国民一人あたりのGDPは日本よりはるかに上のオランダなどを参考にして、日本独自の施策に期待したいところです。
オランダ戦、大健闘祈る!

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H22.6.17.

事業継続?

事業継続が危ぶまれていると報道されていた宮城さい帯血バンクは、来年度分に不足が見込まれる以上の寄付金が集まり、 とりあえず存続されることになったそうです。恒久的な財源確保のために議論するべき人々がそれをせず、 選挙にばかり関心を向けていることは、誰もほとんど黙して語らず。

事業継続?”

来年度の事業継続が危ぶまれていると言えば、地元、大橋・水明地区の住民バスもそうです。4月当初から乗客が3人以上乗っているのを見たことがないほどです。 タクシー会社3社が交代制でジャンボタクシーを走らせているのですが…。来年度から参加予定の2社は、出番がないかもしれません。
開北橋と新しく出来た橋を通れば石巻赤十字病院前。さらに、ヨーカ堂、イオン等も循環する路線を、 協力金を上乗せしてでも加えてはどうかという案は、市役所の担当部課の方によると、「路線バスのミヤコーバスとの兼ね合いから無理!」と、 一蹴される始末。こちらは妙案や事業継続の流れが出てきそうにありません。

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H22.6.16.

般若心経

「般若心経に一番多く使われている文字は何か?」と問われたある人が、 「写経とかもしているし、自信があるわ。“空(くう)”よ」と答えたので、思わず(・∀・)。 “無”でしょう。実際に、“空”は7回もありますが、“無”はその3倍、21回も。 前半は空のほうが多いですから、写経は前半しかしていなかったのかもしれませんね。
さて、サッカー日本代表の岡田監督は、出発前にある禅僧から般若心経の“羯諦(ぎゃーてい)”という言葉を教わったそうです。 意味は、明大ラグビー部の亡くなった元監督が使っていた“前へ”といった意味です。般若心経の中に羯諦は4回出てきます。

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H22.6.15.

チーム一丸!
チーム一丸!”

先日、サムライブルーに身を包み、人前に立ちました。眉間にしわを寄せる人がいたり、お叱りを受けることもあるかと思いましたが、概ね好評だったようです。
さて、祈りは通じ、まず一歩踏み出しました。ゴールを決めたKスケ選手だけではなく、 ためて切り返してクロスをあげる妙技をみせた選手、相手の長所を抑えるために貢献した選手、ボールの伸び、動きに翻弄されながらも、 ゴールマウスを開けさせなかったGK、DF。次戦に向けて課題も感じられましたが、チーム一丸となって得られたものは大きいですね。
最大の長所“組織力”を活かすために、監督は様々なことをしてきたと思います。 ‘そこまでするか!?’といった驚きや感動を伴うような大小の。1998年大会では、結果的にはどうだったかKINGと言われたあの人を代表から外したり、 今大会の第3GK選出や国歌斉唱で肩を組ませたり、組んだり、ブルーのネクタイ、眼鏡フレームで登場したり…。 広げた大風呂敷へ躍動することを祈っています!!

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H22.6.14.

地震・雷・火事…
地震・雷・火事…”

地震、雷、火事、その後に続く言葉が仲間はずれに感じます。台風などを意味する言葉の音が変化して、いつの間にか入れかわったのだとか。

学生の頃に見上げた写真の光景は、20年ほど経ってもほとんど変わらないようですが、 左側を向くと震災の跡が残されていて、当時とは大きく異なることがわかります。
外資系ホテル上層階などに見られるクラブフロアをなくしたのは、「宴会場の需要が高かったから」とか(クラブフロアのファンも多かったろうに…)。 一応は復興しているようですが…。

地震・雷・火事…”

昨年8月11日の地震直後に新幹線の車窓から見えた光景。普段はあっという間に通り過ぎますから、このような写真はとれません。 東海地震に備える必要性を説いた科学者が、ある講演会で「自分は極刑に処せられても不思議ではない」と述べていました。 どれほどの金が無駄になったことか…と言いたかったようです。しかし、想定される東海地震ではなかった地震で被害が少なかったのは、 間違いなく備えがあったから。ただ、‘ホンモノが来ればなすすべがない’と、多くの人を実感させたのも事実。

先週の土曜日は、1978年の宮城県沖地震から32年。昨日昼に福島県沖を震源とする地震があったときは一瞬‘キタカ?’と思いました。 今日はあの内陸地震から2年。ただ合掌。

さて、誕生日のKスケ選手が活躍するかって?
彼だけではなく、前哨戦ではいいところがなかった皆が一丸となって、嵐を呼ぶようなサプライズを見せてくれることでしょう。

祈る。

また合掌!

今日、ほぼ予報通りに梅雨入り。長期予報では、梅雨明けが特定できず、冷夏になるとか。

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H22.6.11.

白濁、ホワイトスポットの改善
悪習癖の改善”

「歯が部分的に白く濁ったようになって…」
完全に穴があいてしまったわけではないですが、虫歯になりかけの状態。検診ではCoと表現されることがあります。 脱灰(だっかい)して溶け出した歯の成分を、再石灰化によって元に戻すようにしましょう。再石灰化は唾液の作用の一つです。 唾液分泌を促すようにすると、自然に再石灰化されるようになっています。
唾液腺のまわりの筋肉が収縮すると唾液がよく分泌されますから、リズムよく噛むことが何よりです。 それだけでは物足りないという方は、リカルデントなどの虫歯になりにくいガムを噛んだり、フッ素入りの歯磨き剤を使ったり、 歯磨きの後にリカルデント成分が入ったペーストを歯になじませると良いでしょう。

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H22.6.10.

Recaldent
悪習癖の改善”

虫歯予防に効果的なガム Recaldent。写真右側は駅の売店やコンビニなどで手に入るもの。左側は歯科医院専売とされているもの。 このうち左手前のリカルデント・キッズは現在製造販売中止されていますが、この包装の裏側に、以下のように記されています。

1日摂取目安量:1日に4枚を1枚あたり20分間を目安に2週間噛むと効果的です。
摂取上の注意:一度に多量に食べると体質によりお腹がゆるくなる事があります。
許可表示:虫歯の始まりである脱灰を抑制し、再石灰化及びその部位の耐酸性を増強するCPP-ACPを配合しているので、歯を丈夫で健康にします。

後ろに並んだリカルデント粒ガムボトル3つのうち、右側は130g、コンビニで通常売価698円。 真ん中と左側は歯科医院専売、リカルデント成分(CPP-ACP)を2倍配合、150gで売価940円。 真ん中のシトラスミント味は間もなく製造を止めて、左側のレッドグレープミント味に1本化されるようです。
どっちが得かということではなく、リカルデントを買って噛みなさいということを言いたいわけでもありません(1日あたり1時間20分を2週間? 3日坊主の私には無理だな〜!)。 大切なのはリズムよく噛んで、舌を動かして、唾液分泌を促して虫歯の痛みを知ることなく笑ってくらすことです。 健康で文化的な食習慣を営んでいる人は、虫歯に悩まされることは本来ありえないのです。 健康保険制度も学校歯科医制度も、それに反する流れを作り出すものでしかないのです。 不健康保険制度とか学校ハカイシャ制度とやゆされるべき制度を改める立場にある方々は、 より良い社会を築くために、議論するべき議論をしなければ信頼は得られないでしょう。

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H22.6.9.

悪習癖の改善

最近、「指しゃぶりをするんです。特に夜になると…」とか「他の歯医者で『矯正をしたほうがいい』と言われた。 前歯がかみ合っていなくて…」といった訴えが増えています。
一般的なワイヤーを用いた矯正治療は、前歯が4本ずつ生えかわってからの、9歳以降が治療開始の目安とされます。 指しゃぶりや爪をかむ癖などが原因で前歯部開咬という前歯がかみ合わなくなることも同様ですが、歯並びがきれいになった治療終了後に悪習癖が改善されていなければ、 笑えない結果が待ち受けます。私が学生の頃はトゲトゲがついた指サックをつけさせる治療方法がありましたが、現在はほとんど行われていないと思います。 頭ごなしに「ヤメナサイ!」と叱っても効果的ではなく、‘どうしたら…?’といった悩みはたえないことでしょう。
そこで、提案したいのは日本歯科大学の前教授・荻原和彦先生が提唱されている方法です。 小児歯科から派生している方法ですから、9歳を待たずに歯並びが気になるので治療したいと思ったときに開始できます。

悪習癖の改善”

赤ちゃん用品のメーカーが製造しているおしゃぶりを使って前歯がかみ合わなくなったと、一千万円余の慰謝料、損害賠償を訴えたケースが、 この日本であるそうです。そのメーカーのおしゃぶりには、包装の脇に“ずっと使っていると前歯がかみ合わなくなるので…”といった注意書きがあるようです。 おしゃぶりはそもそも口のまわりの筋トレのために開発されたようなものです。 母乳を吸うときは赤ちゃんは汗を流しながら一生懸命にオッパイにすがりつきますが、 哺乳瓶からミルクを与えると簡単にミルクが飲めるので口のまわりの筋肉が発達しないという理由から開発されたと聞いています。 最近の哺乳瓶の乳首は非常に研究されていますから、おしゃぶりはいらないのではないかと思っています。
歯並びは唇と頬と舌とのバランス関係で決まってきます。そこに指やおしゃぶりが必要以上に介入すると、かみ合わせの問題が生じます。 このような悪習癖は5歳くらいまでに改善されれば問題ないようですが、それを越えてかみ合わなくなったときにどうするか。 変な方向に伸びていかないようにそっと手をさしのべるような治療が求められると思います。

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H22.6.8.

おバカの国
おバカの国”

大のパソコン嫌いと言っても「冗談でしょう」と笑われるほど、QWERTY配列と20年向き合ってきたことは伊達ではないらしく、 当然のように、いつの間にかブラインドタッチも出来るようになっていました。電子機器の普及により常用漢字も見直しされています。 書きはともかく、読みだけならば漢検1級レベルに近い人も増えているでしょう。
この日曜日に、ある女子中学生二人にからまれた時に、「これ何て読むの〜!」。 たまたまぶら下げていた名札の、“廣”はともかく“和好”が読めないことに驚きました。さらに、「(学校の)先生つまんな〜い!」。 なぜか問うと、「話しかけても返ってこな〜い!!」。普通の人は‘コミュニケーションが不足しているのだ’と、考えて納得したかもしれませんが、 何か引っ掛かるものがあって(文脈から私は普通の人ではなくなってしまいますが)、 昨日、同じ中学校に通う生徒の一人にその意味を尋ねて、ようやく納得しました。 「話しかけても返ってこないのは、授業中に授業とは関係がないことを話しかけても返ってこなくて、そのまま授業を続ける先生です。 話しかけたら返ってくる先生もいます」。
中学校が荒れていると言われます。授業参観の時に廊下で素振りしている輩がいたり、入学式の時に校長室脇にある非常ベルのボタンを押したり…。
昭和40年前後生まれの、校内暴力華やかなりし頃に生まれた身からすれば、「ちっちぇんだよ!」。 授業中に暴走族のバイクが教室に乗り込んできたり、一つ上の学年でアンパン遊びから絶命した人がいたり…。 「中学生の頃は模範生と言われたと胸を張っても、あの中学校の模範生なら、やっと普通か!?」と、一蹴されるほどでした。 昨今の教育問題が云々といった会議では、「校内暴力華やかなりし頃に、 その当事者だった輩が親の世代になっているのだから…」といった意見がでると、恐縮するしかありません。
万引きも横行していて、困った問題になっています。もっとも、中学生側の言い分は「(元)校長も似たようなことをやっていたじゃないか」。
数年前に、学校外持ち出し禁止の資料を、ある教師が持ち出していたことが発覚して、校長会で責められた直後に、その(元)校長に某信用金庫で会いました。 「大変でしたね」と、声をかけると「んだ〜!」と、笑っていたのですが、‘教頭や会計担当の先生ならばともかく、 プライベートではないのに、なぜ校長が直接信金に?’と、首を傾げていました。逮捕劇が疑問を解消してくれるまで、時間はかかりませんでした。
日本一のスーパーを経営していた方のお子様が、生前贈与を申告せずに数億円脱税していたとして逮捕されましたが、 この“法治国家”では総理大臣は数億円脱税しても、報道規制をしいたり、後から納税したりすれば不問にされるような法律があるのでしょうか。
子供が万引きして呼び出された親が、平然と「いくら支払えばよろしいのでしょうか?」と、言い放つ世の中。 犯罪の芽が伸びて、全国ニュースでも長く取り上げられた前代未聞の凶悪事件に発展。第二、第三の芽も伸びつつあるかもしれません。 おバカは若い世代だけではないようです。
GDPを増やし国内企業だけではなく、海外企業も日本に進出する魅力を感じるように、大企業の法人税を下げ、まず大企業から元気にして、 かわいた雑巾をさらにしぼるとやゆされるような下請け中小企業いじめをなくすような施策をしたり、 その8割ほどが国債に向けられているという郵便貯金のあずけ入れ限度額は、これ以上国債発行しないようにそのままにするべきなのに、逆行することばかり。 郵貯を増やすことは国債を増やすことはあっても、GDPを増やしたり、景気が良くなり経済の活性化に結びつかないことを説明しようとしても、 多くのおバカは「GDPって何?」。国民総おバカ状態で、財政破綻から大増税かハイパーインフレの二者択一にまっしぐら!

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H22.6.7.

才能の地図
才能の地図”

ヒトの設計図と言える遺伝子をカウントし終えた時に、研究者は一様に肩すかしをくらったような思いだったことでしょう。 先にその作業を終えていた小動物と比較して、大差がなかったのですから。 もっとも、‘大きな差があるはず’と考えること自体が、勘違いとかうぬぼれの域を出ないのかもしれません。
遺伝子研究は飛躍的に進んで、乳幼児でもどのような才能の持ち主かわかるようになっているそうです。 検査を受ける側は痛くも痒くもなく、唾液を採取されるだけです。万博が行われているあの地にある施設で、費用は円換算で6万円ほどかかるそうです。 1歳に満たなくても、高齢者でも、記憶力、瞬発力、音感、注意力などについて優劣のデータが出るようです。 “高齢者の才能を検査してどうする?”と苦笑いされるかもしれませんが、本人が希望すれば断る理由はないでしょう。
親はピアノを弾けなくても、その子は音感が非常に優れている検査結果が出たとします。 だからといって、将来音楽コンクールで優勝して、各国を渡り歩くように、レッスンを重ねればいいかといえば、注意力が散漫な場合は、難しいかもしれません。
どのような才能の持ち主かは容易にわかるようになりました。 ただ、伸びてほしい才能を引き出したり、伸びてほしくない才能の芽をつむまでは出来なくても抑えるためにどうするかといったことは、 現状では“説”でしかないのです。教育、成育の現場にゴールはないのかもしれません。

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H22.6.4.

虫歯にならないためには?

虫歯にならないためには、歯が溶ける酸にさらされ続けないようにしましょう。

虫歯は夜出来ると言ってもいいくらいに、寝ている間にジワリジワリと蝕まれます。予防のポイントはここにあります。

歯は人の体の中ではもっとも硬いのですが、酸に弱いのです。レモンを歯に押し当てると白く濁ります。 歯の表面が少し溶けたのです。口の中は普段はほぼ中性ですが、飲食後は歯が溶ける程の酸性に偏りがちです。 飲食物そのものが酸性だったり、虫歯の原因となる細菌による酸産生に起因します。 口の中に定着する可能性がある細菌のうち8割ほどが、糖(炭水化物)をもとにして歯が溶ける酸を出します。
口の中全体的には、緩衝液であり、うがい薬の役割を担う唾液の働きによって、元の中性に戻ります。 液体ですが唾液の中に歯の成分が含まれているので、少し溶けた歯の表面に唾液が作用して元に戻ります。 歯の成分が溶け(脱灰)、元に戻る(再石灰化)、また歯の成分が溶けて元に戻る、脱灰して再石灰化する…バランスがとれているうちは問題ないのです。
リカルデントの包装に以前、毎食後と夜のように1日4回20分ずつ噛んで4週間繰り返すと効果的と書いてありました。 白く濁った歯もそうすれば元に戻るかもしれません。
部分的に飲食物や虫歯の原因となる酸を出す細菌が滞った状態が何週間も続くと、そこに虫歯が出来てしまうのです。 虫歯予防のためには、歯の表面が歯が溶けるほどの酸性に偏る時間を少なくすることです。 歯磨きや甘い物を控えることは、そのための一手段に過ぎません。勘違いしたままだから、「歯磨きしていたのに虫歯になった。」とか、 「甘い物を控えていたのに…。」といったナンセンスなことを言う輩が後を絶たないのです。 いたずらに虫歯の治療を繰り返すのではなく、酸性歯質の改善のために、治療を受ける側もする側も互恵的に取り組むべきなのです。 特に“不潔域”といわれる歯と歯の間(隣接面)、かみ合わせの部分の入り組んだ溝(咬合面小窩裂溝部)の酸性歯質改善に努めましょう。

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H22.6.3.

すげ替え

拙著“かけがえのない宝物”の校正の段階で、「‘挿げ替える’は‘すげ替える’ではなく‘つげ替える’ではないのか? 広辞苑にも載っていない」といったメールが編集者からあり、目を疑いました。 念のため、広辞苑にも‘挿げ替える’が‘つげ…’ではなく、‘すげ…’と載っていることを確認して返事をしたのですが、出来上がってきた本を見て苦笑い。
さて、冷静な判断力の持ち主ならば、ハトポッポが首相になった直後の段階で、参議院選挙までもつはずがなく、 その後は野党時代に批判し続けた首の‘すげ替え’をして与党として延命をはかる以外にないことは承知していたはずです(このひとり言のコーナーでも、 昨年10月30日付で“別れの言葉”をつぶやきました)。残念ながら、国民の大多数がそのような判断力を持ち合わせていないか、 愚かなマスコミやハトの真似をする輩にアジられて(‘アジテーション’とか‘アジる’という言葉は死語かと思っていましたが…)、 ズルズルと国の存続に不可欠な“信用”を失い、滅亡への道を進んでいるようです。
昨夜、わかりやすい解説でおなじみの、元NHKアナウンサーの冠番組で、「私も引きます」は「“引”の字ではなく“退”ですね」と赤い・をつけていましたが、 この場合は“引く”でも誤用ではないど思います。“ひく”とひらがなで報道されている例も散見します。
滅亡への道を進むのではなく、“ひく”のならば大歓迎です。 報道各社はどうでもいいことに固執せず、必要なことをわかりやすく伝えて、国民の意識の流れを導いてほしいものです。

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H22.6.2.

ジダレサクラ?
ジダレサクラ?”

たびたび登場する、かわいそうな大橋中央公園。北公園と南公園は子供が裸足で遊んでいてもいいような、いかにも児童公園といった雰囲気ですが、ここは…。 「雑草も刈れば芝だ」と言っても、大小様々な石がゴロゴロ。管理先が違うのだそうです。
南側に植樹されたソメイヨシノ7本のうち、この春芽吹いて花が咲いたのは1本だけ。あとは枯れてしまったようです。 以前紹介した2本あった欅のうち上のほうが枯れた東側の1本は、枯れた部分がようやく切り落とされました。

ジダレサクラ?”

公園を取り囲むように新たに植樹されましたが…。

ジダレサクラ?

20本??

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H22.6.1.

待合室の一角に

5月の雪は結局期待外れ。ゴールデンウイークは記録的な好天(特にどこにも出かけませんでしたが)。
昨年は6月下旬に最高気温が25℃以上の夏日を記録したのに、今年は5月中に何回も夏日を記録。 それでも、「今年の夏は暑くなると思うか?」と、問われれば首を横に振ります。更衣の今日も晴天ですが、気温は1ヵ月ほど前のそれ。 海水温も低いようです。西日本はともかく、東京付近でもこの夏は、暑いからと海水浴に行ったら、水が冷たくて、唇が青紫色になるかもしれません。

花をいただき、玄関に飾っています”

さて、待合室の一角に子供たちが描いた絵などを貼り出しています。中には、「貼ってもらえるからうれしくなってまた描いてきました」という常連さんや、 「パッチワーク・キルトというような大袈裟なものじゃないですよ」という親子合作などもあり、数もバリエーションも増えてきました。 「描いてください」とか「作ってください」とお願いしているわけではないのに、ありがたいことです。
描いた側だけではなく、描いてもらったものを貼った側にとっても、何かで表彰されたりなどよりも、うれしく感じることだと思います。 いちご歯科クリニックの大切な宝物です。

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H22.4.22.

花をいただき、玄関に飾っています”

花をいただき、玄関に飾っています。ある方が穏やかに「お願いがあるのですが、その玄関とトイレがもう少しキレイだと‘通いたいな’と思うのです」。了解しました。
‘4月20日更新分から1ヵ月はひとり言をお休みして、Q&Aコーナーの充実をはかりつつ…’と、思っていたのですが、 “ひとり言の熱烈なファンの一人”(?)から、昨日更新しなかったことの不満をこぼされました。ありがたいことです。合掌、しあわせ、ツメアワセ!!

さて、昨日は各地で今年一番のあたたかさ(…というより関東など、ところによっては暑さ)、今日はその関東や南東北では1〜2ヵ月逆戻りしたような寒さ。 17日は雪が降り、21日は果実の授粉などの農作業にも適した15℃以上のあたたかさ、22日はまた最高気温が10℃に達しない…寒暖の激しさはいつまで続くことやら。
石巻地方で咲き始めたソメイヨシノも、満開は今週末から来週にずれこむようです。 “花より団子”の期間が長くなるのはいいですが、体調も農作物も、灯油、ガソリンなど石油業界でも悲鳴が聞こえている有様。
人出が見込める連休には葉桜になるようなことが続いていた弘前の花見は、久々に見ごろがちょうど5月のゴールデンウイークくらいになっていいかもしれませんが、 昨年同様また満開の桜に雪が積もったりして…。5月初めの雪、今年はあり得ると思います。 「青森でもさすがに5月の雪は経験がない」と、昨年4月26日に青森、北海道で雪が降ったときに聞きました。
学生の頃に見た以来の5月初めの雪、観測記録更新(当時は実際に数年間、観雪記録を更新していました)に期待しつつ、4月下旬となり、 こいのぼりがあちこちで見られるようになりました。

江戸っ子は五月の鯉の吹き流し、口先だけではらわたはなし

こだわりがなくさっぱりした人の意味ですが、口先だけで行動力のない意気地なしにも…。

「命がけで…」。5月に云々と取り沙汰されているハトポッボにピッタリ。

経世済民とは、世の中を治めて人民の苦しみを救うことで、今日使われている経済のもとになった言葉です。
ギリシャが大変なことになっていますが、他人事ではないこの国の財政状態。国の背負っている借金の額は、円換算で日本のほうが桁が一つ多いのです。
800余の借金がある国が30余の税収しかないのに90余の年度予算を組む。 国民の預貯金が1400あって、そのうち400は使えないが、いざとなれば預貯金封鎖をして1000を…といった、ウルトラEを使わざるを得なくなるまでリミットはあと数年。 このままでは、国の予算が組めなくなり、国債暴落、ハイパーインフレに突入して、日本だけがひとり負け。
同じハイパーインフレでも、以前ひとり言したウルトラF的なハイパーインフレも解決策の一つですが、ハトポッボには兄弟いずれにも、そのような決定力はなく、 保身と蓄財に走る選挙参謀O氏にも、首相になる前から政治とカネの問題が取り沙汰されている経済音痴アラKにも無理?。
ホームレスとネットカフェ難民とを行き来しているような、行政でノーカウントの新世代のホームレス集団などが先頭に立って蜂起するようなことがない限り、 ありえないかもしれません。もはや時代遅れの印象が強い議院内閣制に変わる制度を具現化し得るのも、そのような“意識の流れ”ができてこそ。
卵1個10円が10万円になるようなハイパーインフレは、月給も30万円から30億円になるので、労働者にはブラスになるかもしれませんが、お金持ちにはマイナスになる点が多く、 蓄財、保身、得票に腐心する政治家にそれを実行しようという気概があるはずもなく、大きく膨らんだ“風船”がはじける瞬間を、ただ指をくわえて待つばかり。 間もなく歩行困難・寝たきりになるようなご老体集団に、“立ち上がれ”と命名したとんちんかんも、世論調査で次の首相候補第一位だった元“国際政治学者”も、 何十億、何百億と、無駄に税金を垂れ流し続けて何の反省もありません。 暴動が起こらず、法律で1車線に規制されているため客観的にみるとチンドン屋さんの行列に見えるデモも起こらない、 羊に例えられる都民国民もそれを黙認しているわけではなく、自体がそんなことではどうにもならないことを理解しているのでしょう。
形だけイギリスの議院内閣制のまね事をして、期待された“議論”は結局、行われず。億単位の脱税をしても平然として、それを取り締まる立場の輩も、 権力者に対しては自らの出世と引き換えにおもねるばかり。報道規制をしかれるマスコミは、大衆迎合、視聴率ばかり気にして、本質をつかないお笑いバラエティーに傾倒。 不況からの逃避願望がそれを後押し。中国の経済成長率が8%以上で…とか、日本を抜いて世界第2位に…といったことは、ほとんどの場合、 何の裏付けもとらずに中国側の言い分をそのまま報じているだけのおバカさん。 8%は官僚の懐に消え、人民元を刷って刷りまくっているような危うい状況を報じられることはほとんどない。 日本の高度経済成長とバブルが一緒に来ているような活況の裏は広く知られるべき。 以前ひとり言したように、日本のバブルは円を刷って刷りまくることに眉をしかめた欧米諸国が、それに規制をかけたことが引き金になって崩壊。 今の中国にも同じような規制がされれば、はじけてしまいますが、世界経済も同様になるので見逃されているだけです。
かの国の某紙はハトポッボの兄を愚かな首相とやゆ。ならば、国の危機に、いかなる負担増をも受け入れようとしない国民も愚かか。
「戦争で国のために死んでくれというなら、そんな国は滅んでしまえばいい」
戦後60年以上を経て、ある若者が発した一言。
日本はそれに該当したでしょうか?
滅ぶべきは、決めごとができない国、国民の信用を失う国だと思います。やはり、今の日本はそれに該当するのでしょうか。

もはや中国を眠れる獅子という人はいません。羊に例えられる日本国民が蜂の群れのように動き出すのも、時間の問題だと思います。
沈黙しているのは、日本国民だけではなく、地球も同じかもしれません。昨今の気候変動は甚大な変化の前触れかもしれないと思うのは、私だけではないでしょう。

5月末までひとり言休載します。待て!次号!!

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H22.4.20.

はなしにならないむしばなし(Sはなしにならないむしばなし)

おかげさまで、いちご歯科クリニックは12年目に入りました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

造幣局の“桜の通り抜け”

出べその歯

出べその歯は、下顎の第二小臼歯咬合面などに見られる中心結節のことを、一般の方に説明するときに使っている言葉です。 かみ合わせの部分にちょうど出べそをイメージするような突起があって、その中にはいわゆる神経がのびているので、かむ力が強くかかってこれが折れてしまうと、 ひどい虫歯になったわけではないのに、いわゆる神経の治療(根管治療)が必要になります。学校歯科検診でのチェック項目の一つにするべきでしょう。
予防のためには、光重合コンボジットレジンといわれる樹脂で、この結節の周りを覆い、折れにくくします。
咬耗によって歯が徐々に擦り減ってくるにつれて、歯の中の神経が細くなるといいますか、歯の中で神経の周囲の部分に第二象牙質といわれる歯が少しずつできてくるので、 そうなってからならば結節が折れても何もする必要はありません。

無痛治療というけれど…

無痛治療といわれます。麻酔をするときに痛みを感じさせずに、その後の治療も痛くない治療のことをいいます。 虫歯の治療でも1割くらい(10本に1本くらい)は、局所麻酔の治療後にかえって前よりしみ痛みがひどくなって、いわゆる神経の治療をせざるをえなくなります。 治療前に一言説明があると、できれば、それに加えて同意書に署名してもらうといいかもしれません。 ちょっとおおげさで恐怖感を与えることになりますが、言った言っていない聞いた聞いてないといった、トラブルにならない治療契約上は当然のことです。
携帯電話で「歯医者に行ったばかりでさ、なんかしゃべりにくいんだよね」と、話している声が聞こえてくると、自分が治療した方ではなくても恐縮してしまいます。 無麻酔で無痛的に治療が終わるのが本当の無痛治療ですが、そのためには患者側の“意識の流れ”がしっかりしていることが大前提です。
日本の医療保険の制度はすばらしいのですが、歯科においては、その流れができにくいように制度が体系づけられている欠点があります。 その上、医療費をまともに成り立たないほどに抑制しているために、お金では買えないものの価値観が下落する一方です。 患者も、どうしようもなく痛くなってから治療を受ける意識の持ち主が多いので、技術をつくそうとも無痛的に治療しようとも、無駄に健康を蝕むだけです。
予防が主体の介護保険と同じような体系が、医療保険にも求められます。 介護保険のおかげで、特に高齢者に対して、全国的に浸透しつつある予防の意識は、 石巻地方ではまだ「治療はしてほしいけれども、予防は…」といった声が多く聞こえます。残念…。

はなしにならないむしばなし

口腔内細菌を抑制するヒトにやさしい安心できる水として電解水、機能水の生成器が研究開発、改良がされています。 その一方で、現在、いちご歯科クリニックで使用しているAP水を生成する器械(AP aqua Neo Ex)は製造中止になっています。 以前、ひとり言で取り上げたパーフェクトペリオもまたしかり。TBS系の番組で、日本人の口腔内から虫歯や歯槽のうろうの原因となる細菌をゼロにしたいと結ばれていた、 パーフェクトペリオ開発者・野口先生の夢は水の泡?

虫歯は歯が溶けるような酸にさらされ続けないようにすれば、悩まされることはないはずです。 虫歯がない人が虫歯がある人を野蛮人扱いしたり、軽蔑したりしても、反論できないほどもっともなことです。 虫歯の痛みを知らずに歯医者になった人が、患者の痛みを理解できずに、文字通り“話にならない虫歯なし”になるとは限らないとも思います。

一方で、歯槽のうろうに関しては、歯と歯茎の間から細菌感染しないようにすることと、かむ力がかかりすぎないようにすることが予防方法になります。 前者は、丁寧な歯磨きと必要に応じたうがい薬などの使用によるケアが基本になります。問題は後者です。
「何をどのようにかんだらこうなるの?」と、思わず悲鳴をあげるような症例を毎日数例診ます。 その多くが、「そんなに強くかんだ覚えはないんですが…」と言う一方で、「不眠で…」とつぶやきます。
精神疾患で悩んでいる方の多くが、ストレスに悩まされ、不眠を訴えています。 その対策として、良識ある専門家は単にストレス緩和の効果があるセロトニン関連の薬を処方するのではなく、体内から自然にセロトニンが生じるように、 リズム運動や感動の涙を流したり大笑いすることや眠る時は部屋を暗くして、朝起きたらできるだけ日の光を浴びることを提唱しています。
うつでお悩みの方が多く、問題になっていますが、“精神医療の充実”と声掛けだけのようです。 国によっては、うつ対策のために、朝起きたら日の光を浴びることを国が推進しているのですが、 日本では、人目をはばかりカーテンを閉めきった暗い部屋に篭ったままで、精神科、心療内科でセロトニン関連の薬などを処方され、 医者を無駄に儲けさせ、自身の健康は蝕み続けている有様です。
「法律・制度上、歯医者が立ち入る分野ではない」と、その道の専門家は突き放すかもしれませんが、それは間違いです。 私立の歯科大学の中では標榜の問題から“心療歯科”といった分野を“かみ合わせ外来”で担当しています。 歯周病の予防や治療をはじめとして、日常臨床の中で、“心療歯科”分野の必要性を痛感しない日はありません。
精神科、心療内科の分野でさえ、医者と患者の間に第三者が介在して初めてまともな医療となることは、かかわっている方々は承知しているはずです。 しかし、その第三者は無報酬で働かなければならないように放置したままです。家族などがその役割を担っている例は少ないでしょう。
法律・制度の裏打ちがないことは、それを決める輩や見過ごしたままにしている輩の怠慢というより、犯罪といっていいと思います。 本当に“精神医療の充実”を実現したいならば、治療をする側、受ける側、周囲の人々が“意識の流れ”を改めるように促す必要があります。
ストレスに起因するといわれる、就寝時の著明な歯ぎしり・食いしばりは、歯周病、根尖性歯周炎といった歯の根の周りの炎症(歯根膜炎)だけではなく、 顎関節症、歯並びの問題も引き起こします。
ストレス緩和に効果的なリズム運動は、ウォーキングなどだけではなく、ガムをかむようなことでもいいそうです。 就寝前にガム(商品名をあげればリカルデントなど、それをかんでいるだけならば虫歯にならないようなガム)をかむことは、 それらの予防だけではなく、虫歯予防、口臭、口内炎、口腔乾燥症や口腔がん予防にもなるので、オススメしたいです。 何よりかむ力が過剰にかかりすぎる可能性があるストレス緩和の効果に期待したいところです。
ガムをかむことが行儀が悪いことのように思えて受け入れがたい年配の方は、昆布などをかみかみすることはどうでしょう。 実際に、三陸にある小中学校が一緒の小さな学校では、下校前にみんなで昆布をかみかみしているそうです。学校歯科医が後押ししているのかもしれません。
就寝時のかむ力がどれだけかかっているかの診断は、実は困難です。測定器具をつけて、側頭筋や咬筋などの閉口筋の筋電図を就寝時にモニターするわけですが、 測定器具が寝返りをうったときに外れないように、銀行強盗犯を思わせるような頭からネットを被った状態で眠ることを強いること自体がストレスになるはずで、 正確な診断は不可能といっていいでしょう。 ストレスが云々と説明して、軽く笑って納得されるならばともかく、「失礼な! 私はストレスとは無縁な健康生活を送っています!!」と、逆ギレされるならば、 「では、何も治療する必要がないですね。何のために来たんですか? お帰り下さい」と、つまみ出したほうがお互いのためです。
精神障害者の空想性嘘談を真に受けて、私の言うことを支離滅裂だと一蹴された開院直後のトラウマから、「金盗り弁護士や頭がおかしいとしか思えない裁判官が来院したら、 ‘舌を引き抜き、骨を切り刻んで、コンクリートに詰めて海に沈めても罪にならない’と、思っている」と、笑えないブラックジョークを言い放つほどですから、 ストレスを笑い飛ばすか、それが無理ならば人目をはばからずに泣き叫べばいいということは、嫌というほど実感していますし、 心身症と診断した時点で以後まともに相手にするつもりはありません。もっとも、一億総心身症になりつつあるような、現状を目の当たりにすると、はなしになりません。
歯肉を傷めないようにそっと丁寧に歯磨きしたり、うがいして衛生を保ち、唾液の分泌を促すことが口の中のケアとして求められます。 かむ力がかかりすぎないようにするストレス緩和のために、セルフケア方法は何度もひとり言しました。 その心のケアをどうするべきか、議論するべき場でそれがされていないことこそ改めなければなりません。治療(キュア)よりも、ケアが重要なのです。

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H22.4.19.

歩く食い道楽大百科事典C

梅干しが大好きなあなたのために!

「今、梅干しも随分とグルメ化していますよね。先日も私が梅干しが好きだという話を聞いた後輩(自称梅干し大好き)が、美味しい梅干しを買ってきてくれました。 たぶん1パック5000円位するんじゃないかと思います。実が大きくて皮が薄くて減塩で酸っぱくなく、しょっぱくない梅干しでした。 きっと現在では、このような梅干しが多くの人に好まれているんでしょうね。 私はこのような梅干しが嫌いなわけではありませんが、どちらかというと昔ながらの酸っぱくてしょっぱい梅干しが好きです。 皮の堅いガリガリしたものはダメですが・・・イメージとしては、田舎のおばあちゃんが作っていた梅干しです。 現在では塩分が多くて身体に悪いイメージですが、梅干し1つでご飯が一杯食べられるやつです(写真のように)。 梅干し1つでご飯が一杯食べられるやつ 先日、その私好みの梅干し(千葉の海辺の漁村で親戚が作っているものです)をグルメ梅干しをくれた後輩に食べさせたところ、 イヤそうな顔。酸っぱくてしょっぱい梅干しはダメだとのことでした。 昔から梅干しは酸っぱくてしょっぱいもの。保存食ですし、夏でもおにぎりに入れてあれば、なかなか腐らないと聞きます。 でもグルメ梅干しの保存方法は開封後要冷蔵となっていました。 グルメ梅干しは、おにぎりに入れても腐っちゃうのかな・・・ 私の好きな、本当の梅干し(昔の梅干し)は、今の人には好かれないのでしょうか??」

梅農家にしかわ”さんの梅干し ある方に教えていただきました。最高に美味しい梅干し。実が大きくてやわらかく皮が薄い、“私”好みの、昔ながらのしょっぱい梅干しです。 食べなれた口に合うものをおいしいと感じるのは当然ですが、‘高血圧予防などを目的として、減塩で多くの添加物を含んだ、開封後冷蔵保存の梅干しが、 逆に健康をそこなうことがないのか?’と、疑問に思うこともまたしかりです。 写真下の業務用の梅干しも悪くはありませんが、 業務用の梅干し味はやはり上の梅干しに劣ります。 業務用の梅干しは、2年ほど前の1年間に値上げを繰り返し、値段が数倍になったとかで、いわゆるリピーターの不評をかっているようです。 自然が相手なので…といった言い訳のような文書が添えられていますが、“梅農家にしかわ”さんの梅干しで、唯一気に入らないことがあるとすれば、それくらいです。 それでも値段は比較的求めやすい設定だと思います。

さて、日本酒には賞味期限がなく、古酒が珍重されるほどです。 世界広しといえども、最高の酒と評価されるべきは、ワインでもシャンパンでもウイスキーでもなく日本酒、中でも純米大吟醸酒です。
醸造用アルコールを使って適当に色と味をつけて、市場に出ている日本酒が多く、経営の問題を理解するとしても、食い道楽としては残念です。 味醂しかり、醤油しかり。味醂は台所で主婦がそのあまりの美味さに酔い潰れてしまうような上物は数少なく、スーパーなどで手に入るものはそのほとんどが、 みりん風調味料。醤油も醤油風調味料とか醤油味の黒いジュース様調味料といったものが多くなっています。
味醂はみりんとみりん風調味料とに区別されますが、醤油にはそのような区別がありません。本当の醤油は丸大豆醤油といわれます。 ただ、“純米酒”とか“丸大豆醤油”として売っているものの中に、明らかに醸造用アルコールが入っているだろうとか、 果糖ぶどう糖液糖が入っているだろうと、疑いたくなるものもあります。

採算が疑問視される仁義なき安売り合戦から、共倒れに突き進んでいるような“牛丼戦争”。 牛丼の名脇役“紅生姜”も、あの紅い色は本来は紫蘇から得られるもの。ただそれでは、酸っぱくなりやすく、安定した味で大量に安く供給するのは困難です。

以前、家で作っていた梅干しは紫蘇を使っていたので、“梅農家にしかわ”さんの梅干しよりも紅い色が濃かったですが、 味はかなわないかもしれません。

国家の存亡に通じる可能性がある“国に対する信頼が…”といった声が聞こえる中で、“トクホ”は大人気です。 少々高くても、“お上”のお墨付きが得られた健康食品ならば消費者に受け入れられると、各社、研究開発に力を入れています。 もっとも、見る人が見れば、‘これで健康食品か?’と、思うものが少なくありません。 切り口を変えて、叩かれて消え失せた“エコナ”はその一例です。

業界でクスリと称される食品添加物の味になれてしまった人が、多種多様なクスリを大量に摂取しても意に介さず、 その食べ合わせ飲み合わせ(相互作用)によって、自らの健康が蝕まれていても、気がつかないかもしれません。 さらにそれを簡単便利に薬で治そうとするならば、文字通り、つける薬がありません。 文字遊びのようですが、“匙を投げる”という言葉に使われる“匙”も、もともと医者が薬の調合に使った“匙”なのです。

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H22.4.16.

はなしにならないむしばなし(R食いしばりますか?それとも笑いますか?)

悔しい思いをすることを歯ぎしりをすると言いかえるように、かむことは命をつなぐ食べること以外に、不快感のはけ口としての役割も担います。 ただ、度が過ぎると、厄介な問題が起こります。
24時間のうち、上下の歯がかみ合う時間を累積すると、せいぜい10分くらいでしかないといわれています。 口を閉じている時でも、普段は上下の歯の間には2mm程度のすき間(安静時空隙)が開いているのです。24時間のうち10分というのは短すぎるように感じます。 1時間や2時間くらいでもおかしくないと思いますが、10時間とか20時間ということはないはずです。
鉄アレイやダンベルを使って、1日10分程度の筋トレは良い運動かもしれませんが、肘を曲げてそれを10時間も20時間も持ったままでは、もはや運動ではなく拷問です。 耐え難い筋肉痛に悩まされるだけではなく、肘が曲がったまま伸びなくなったりするかもしれません。
顎関節症の原因がストレスだというのも、同じ理屈です。毎日イライラしまくって、歯を食いしばったり、歯ぎしりしてばかりいると、 顎の痛みや口が開きにくくなるといった症状のもとになるわけです。もちろん、心理的な問題から負荷がかかる以外に頬杖などのように物理的な問題にも起因します。
顎関節症は上顎骨と下顎骨関節頭の間にある関節円板が変形したり、位置がズレたり、骨自体が変形してしまう病気で、 日本人の二人に一人以上が悩まされていたり、なる可能性があるといわれています。 顎関節に負荷がかかりすぎないようにしたいものですが、本人が無意識のうちにそうなってしまうケースが多いです。
私の左肘は曲げる度にカクンカクンと音がします。これも、負荷がかかりすぎたことに起因するはずですが、そのような覚えはありません。 左膝もカクンと雑音がすることがあります。 トレッドミルのトレーニングは膝に負担がかからないように歩くようなスピードでするべきといわれますが、オバカサンは走ってしまいます。
さて、就寝中の歯ぎしり食いしばりは、大なり小なり誰でもやっていることなので、恥ずかしいことではありません。 ただ、困ったことには、日中のストレス・不快感、寝床や枕の不具合などが過剰な歯ぎしり・食いしばりに通じるのです。 普段は就寝中にあまり歯ぎしり・食いしばりをしない人に、ストレスを与えて(その人の嫌がること、例えば、大嫌いなホラー映画を何本も見せる等のことをして)、 寝床や枕を眠りにくい状態にして眠らせたところ、ひどい歯ぎしり・食いしばりが見られたという(パワハラと騒がれかねない勇気ある)実験報告があります。
就寝中の歯ぎしり・食いしばりには、さらに大きな問題があります。 筋力に100の潜在力があっても、通常はかなりブレーキがかかったようにしか力を発揮できないようになっているのですが、 就寝時は無意識にこのブレーキがききにくい状態なのです。“ブレーキ”は筋などの組織を守るためのものと思って下さい。 これは、一気に力を発揮して燃え尽きないように、細く長くといった具合に、長生きするためにも必要なものなのだと思います。 過剰な力がかかることは、疼痛や炎症の原因になり、健康を蝕むことになります。
「歯の痛みは耐えられない」と言われます。歯科・口腔外科領域で、がん性疼痛を除けば、もっともひどい痛みは根尖性歯周炎(歯根膜炎)によってもたらされると思います。 「(いわゆる)神経の治療をしたはずの歯なのに、こんなに痛むのはなぜだ」と、イライラしながら来院した方には、「歯の中の神経はないので、 歯がしみることはありませんが、根の先に膿のふくろのようなものが出来て、これが歯のまわりの神経を押すので痛むのです。 喉元過ぎれば熱さ忘れるというように、熱いものが口の中に入っているうちは大変ですが、飲んでしまえば何ともなくなります。 ただ、お腹にガスがたまってしまうと、トイレに行くなりしてガスを抜かないと痛くなってしまうのと同じ理屈です。 歯の神経を取った後に詰めてあるものを取り除いて膿を出して、歯茎が腫れていれば切開排膿して、歯のまわりの神経が押されている要素を減らせば、 ある程度痛みが和らぐかもしれません」と、説明しています。 抜歯が必要な時に麻酔が効きにくいことがあるかもしれませんが、これも「膿で歯の回りの神経が押されて痛いところに麻酔剤が入ってきて、 さらに押される要素が強くなって、麻酔の効果を妨げることになるので、麻酔が効きにくいのです」と、説明しています。 専門的には「何て説明の仕方だ」と、お叱りを受けるかもしれませんが、ナトリウムチャネルが云々と説明し始めると、理解してもらえないだけではなく、 説明に聞く耳を持たないといった信頼性を失うことになりかねません。
炎症の症状が火山に例えて活火山のこともあれば、休火山の状態のこともあります。 “休火山”の場合は、X線写真やイラストを見せて説明しても、ピンとこなければ治療が必要だと思ってもらえません。 “活火山”の場合は、まず治療に必要な検査をして、実際の治療は次回…ということでは理解がえられにくいですし、無用な感情論になりかねません。 かといってすぐ治療に取り掛かって、トラブルということでは、治療を受けた側だけではなく、治療した側にとっても“苦”です。 「三日三晩痛くて寝られなかった。何とかして」という主訴の方が来院して、ありとあらゆる方法で消炎鎮痛を試みましたが、ほとんど痛みが変わらず、 「抜かなければ仕方がないならば、抜いて下さい」と言われるままに抜歯した、根尖性歯周炎(歯根膜炎)の症例がありました。 数日後、その方のご家族の方から「『三日三晩寝ていない』と言ってオタクに行ったのに、歯を抜く奴があるか。 おかげで、会社を休んで三日寝込んでいるよ」とお叱りを受けたことがあります。誰もが‘三日三晩寝られない状態になる前に歯医者に行けよ’と思うでしょうし、 それが正解です。土日祝日の深夜にも「何日か前から痛くて…」とか、「他の歯科医院で治療していたけれども…」と、すぐ診てほしい旨の電話を受けることがありますが、 いずれの場合も、明けて9時以降の診察になる旨を伝えています。 「それでも治療お願い出来ますか」と言われれば、治療することになるでしょうけれども、「あっ、そうですか。じゃあ、いいです」という返事が多いです。 以前は、すぐに治療出来ない旨を伝えると、罪に問われても文句を言われる筋合いではないように罵ってくるケースも多かったのです。
事故による歯の脱臼などを除いて、耐え難い歯の痛みが云々といったことは、そもそも自己管理に問題があったからであり、自己責任、自業自得でしかありません。 膨らんだ風船がはじけるようなことになる前に、また、そうならなくて済むように歯科医院を利用するべきでしょう。
ただ、困ったことが一つ。根尖性歯周炎(歯根膜炎)は、いわゆる神経の治療が完璧に出来ていた後でも起こることがあるのです。 逆に、いわゆる神経の治療は問題がある状態でも、かみ合わせの力はしっくりしていて、結果オーライという場合もあります。 “困ったこと”は、前者と後者で、後者の方が多いことです。
補綴した冠のかみ合わせが高かったり、かみ癖(顎を少しずらした状態で、特定の歯にかむ力が過剰にかかるような悪習慣)や、歯の本数が少なくなるなどして、 いわゆる神経の治療がしっかり出来ている歯に力がかかり過ぎると、この炎症症状を呈することがあります。 歯根膜炎というように、この炎症は歯の回りの歯根膜に過剰な力がかかることが原因の場合があるのです。歯根膜には開口反射のセンサーの役割もあります。 例えば、ご飯の中に硬い石が混じっていたとします。かんできた時に、歯がこの石に触れた瞬間に反射的に口を開こうとするのです。 この働きは歯が欠けることを防ぐといわれますが、歯根膜そのものが挫滅しないようにしているのでしょう。 狂っている人は歯根膜が押しつぶされてもグイグイとかみ続け、根の先には大きな膿のふくろ、 他の根の周囲は歯槽骨と歯根が癒着した状態で難治性の根尖性歯周炎(歯根膜)を惹起しても、さらにイライラを募らせ、説明も治療も効果はないまま、 風船をはじけさせるかもしれません。何しろ狂っているのですから。
根尖病巣がある状態で再治療して補綴しなおしても、治る割合は6割程なのです。隔壁やラバーダム、マイクロスコープも使って、 完璧な治療をしても報われないケースが多いという悲しい現実があります。
隔壁やラバーダムは、もともと無菌的な唾液に細菌が溶け込み流れこまないように、無菌的に治療するためのものです。 保険診療でラバーダムを使用しても、その分の請求はできません(以前は全額負担換算で100円の請求ができました)から、 いわゆる“お上”はいいかげんな治療をしなさいと言っているようなものだと、ため息をつくしかありません。 ラバーダムを使用していないにもかかわらず不正請求の温床になっていたからそのようにしたとしても、真面目に取り組んでいる歯科医がとばっちりを受けないように、 不正をチェックするような制度改定があるべきですが…ダメだコリャ。
いわゆる神経の治療が完璧に出来て、その後のかみ合わせもしっくりしていれば、理想的で問題ないのですが、治療した側はそのつもりでも、 治療を受けた方が無意識のうちにその歯で強くかみしめるようなことを続けている場合も有り得るわけで、かみ合わせの調整は中心位だけではなく、 偏心位でも吟味しなければなりませんし、補綴した後の経過観察、調整、半年とか1年などの間隔で(必要に応じてX線診査も含めた)定期検診も重要です。
根尖性歯周炎(歯根膜炎)の場合は、かんだ時に少し違和感がある(石巻周辺の方言で“イズイ”)ことがよく自覚されるので、 この時に治療の必要性を説明されると納得しやすいでしょう。“百聞は一見に如かず”、さらに、“百見は一感に如かず”です。 “一感”は耐え難い感覚ではない実感であるべきです。
さて、がん性疼痛とは、がんに伴う痛みのことです。口腔がんの発症割合は体全体の中で1%ほどだそうです。 末期がんの方がホスピスでモルヒネの漬け物のような状態にされているにも関わらず、弱音を吐いたところを見たことがないと評される人でさえ、 「痛い。いたい。イッターイ。もうこのまま死んでしまいたい!」と叫びながら、人の体はこんなに曲がるものかと驚くほどに、くの字になったりへの字になったり、 ベッドにバネやトランポリンでも仕込んであったかと思うほどに跳びはねてみたり…。中には神経ブロックということまでして除痛する場合もあるそうです。 末期がん患者の中には死への恐怖感などから痛みを感じている場合もあるようです。
専門の医師によると、がん患者が皆、耐えられない疼痛に悩まされるわけではなく、その約四分の一は痛みをほとんど感じないそうです。 医療費抑制の流れの中で、一人当たり一ヵ月数百万円の医療費がかかる分野は、タブー視されがちですが、繊細な議論が続いているそうです。
開業前に勤務していた歯科医院は、仙台のホスピスの先駆けだった病院の近くでしたから、‘そのうち、そこに勤務している医師や看護師を診察する機会があるだろう。 いったいどのような人が勤務しているのか’と、ワクワクしながら思っていました。案の定、その機会はすぐ訪れましたが、一瞬、言葉を失うほどでした。 歯がないのです。もちろん、無歯顎ではないのですが、残っている歯は残根(C4)という状態の歯がほとんどで、 その中の何本かが根尖性歯周炎(歯根膜炎)を呈していたことが主訴でした。「忙しくて何度も治療出来ない」と聞かされました。自分自身の痛みどころではないのですね。
不安や恐怖感を抱いている患者にとって、医師や看護師の笑顔は、砂漠の中のオアシスのようなものでしょう。 それが白い歯がきれいに揃ったものではなく、かつてのキンさんギンさんのような歯が数本しかない笑顔であっても。
不況や震災から“歯を食いしばって頑張ろう”といった記事を目にしたりテレビやラジオの音が聞こえてきたりすると、思わずひとり言。 「お願いだから笑いとばして頑張って!」

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はなしにならないむしばなし(Q歯並びが気になる その3)

食文化の違い

古くは縄文と弥生、源氏と平氏、あるいは江戸時代の一般庶民と上流階級に、食文化の違いが顔面の骨格の違いに通じることが見えます。
北日本などに分布した縄文の食文化は、かたい木の実など歯ごたえのあるものをよくかんで食べていたようです。 西日本などに分布した弥生時代の食文化は、火を通した比較的やわらかい食べ物が中心になっていたようです。 縄文時代は上下の前歯がまっすぐかみ合う切端咬合や、いわゆる受け口(反対咬合)が多く、両者を合わせると過半数を超えていたそうです。 ある矯正の専門医が「今の日本でも北に行けば行くほど受け口が多い」と言っていましたが、何かの論文で報告されているでしょうか。 そのような事実をもとにした推論でしかないと思いますし、時の流れとともに人も流れて交わっていますから、暴論かもしれません。
源氏は玄米を、平氏は白米を主に食べていたそうです。その源氏の流れをくんでいても、江戸時代になると、 将軍、大名のような上流階級は白米を中心としたよく火が通ったやわらかいものを召し上がっていて、一般庶民はかなり歯ごたえのある物を主に食べていたようです。 このような食文化が顔面骨格の違いにも現れていて、お殿様の頭がい骨は誰の目にも明らかに、か細くひ弱に見え、一般庶民のそれは太くがっしりとしています。
見た目は大差がないようで、日本人と韓国人の顔面骨格にも差があるそうです。 本当にそうなのか定かではありませんが、「韓国人はキムチや焼肉など歯ごたえのあるものを多く食べるから」という意見を否定する根拠も見当たりません。

キレイに並んでいたのに?

「乳歯の並びはすき間がなくて、キレイに並んでいたのに、永久歯になったらグチャグチャになってしまった」。
「乳歯の並びはすき間だらけでみっともないと思っていたら、永久歯はキレイに並んだ」。
「若い頃は下の前歯がまっすぐキレイに並んでいたのに、最近前後してきた」。
乳歯の前歯よりも永久歯の前歯のほうがそれぞれ一回り大きいので、乳歯の前歯にはすき間があいているほうが、むしろ自然なのです。 すき間がないと、矯正治療の対象になる可能性が高くりますが、本人がその必要性を実感して治療を希望した時に、歯科矯正の治療開始とするべきでしょう。
下顎の奥歯はやや内側に前方に傾斜して生えています。主にかむ力がかかる部分は外側なので、幼い頃からよくかんで食べていれば、 比較的直立方向に歯が自然に移動して、歯並びが維持される要素の一つになります。あまりかまなくてすむような食生活のまま成長すると、かむ力が斜めにかかります。 ヒトのかむ力は50キロくらいだそうですが、(特に就寝時の)歯ぎしり・食いしばりはどれほどの力がかかるか定かではありません。 歯ぎしり・食いしばりは就寝時には誰もが大なり小なりしていることなので、恥ずかしいことではありませんが、 食事でかむ力とは比べものにならない力が歯や歯の周りに長い間かかると…。前歯にしわ寄せがくるように歯並びにも影響することがあります。

日本人の顎は小さくなっているか。

日本人の顎は小さくなっているといわれますが、これは誤りで、細長くなっているという言い方が正しいようです。
平均身長は伸びていて、手足も長くなっています。大腿骨のように両端に軟骨がある長い骨(長管骨)が長くなっているのです。顔面領域では下顎骨が長管骨です。 実は、下顎骨も伸びているのです。細長くはなっていても、小さくなっているはずがありません。
歯が並ぶスペースが足りなくて治療が必要な場合は、本来、歯が並ぶ土台となる骨を整えるような治療が求められるべきなのだと思います。

醜いアヒルの子

上の前歯が生え変わった直後は、前から見るとハの字型に開いてすき間が開いていることがあります。 ‘歯並びの異常かな?’と思っているうちに、逆ハの字型に生えてくることが多い犬歯が生えてくると、 押されるようにすき間が埋まって、キレイに並ぶことが少なくありません。
アンデルセンの童話にちなんで“醜いアヒルの子の段階”といわれています。 自然にキレイに並ぶのならば問題ありませんが、埋伏過剰歯などが原因ですき間があいている場合もありますから、気になるときは歯科受診してください。

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はなしにならないむしばなし(P歯並びが気になる その2)

アボリジニ

以前、インターネットで“いちご歯科クリニック”と検索すると、上位に“アボリジニ”が出てきました(余談ですが、 お悩みの方は歯並びなどに比べてはるかに少ないと思われる、“出べその歯”が検索上位にきてほしいのですが、ヒットしません)。 ひとり言でアボリジニのことに触れていたことが、その理由の一つだと思いますが、びっくりしました。
アボリジニはオーストラリアの原住民で、下顎がよく発達しています。歯は人の体の中で一番硬いのですが、かむことによって徐々に擦り減ってきます。 咬耗(こうもう)といいますが、この咬耗は歯のかみ合わせの部分だけではなく、歯と歯の間にも起こります。 アボリジニの歯並びはそれによって歯一本分移動してしまうそうです。
はなしにならないむしばなし 荻原和彦先生の著書“非抜歯・床矯正・Pooによる顎態調和法”によると、このことが、歯が並ぶスペースが足りないときに、 上下左右の歯を一本ずつ抜歯して矯正する(抜歯矯正)治療の根拠となっているそうです。 抜歯矯正の場合は、抜歯した歯から近いと歯の移動量が大きく、遠いと歯の移動量が小さいため歪みが生じます。この歪みは後戻りという形になって現れます。 治療が終わってから放置していると、「せっかく並んだ歯が…」ということが起こるのです。
このようなことを防ぐために保定ということが行われますが、保定期間はどれほどか明確には定まっていません。 少なくても歯の移動に要した期間と同じくらい、中には「一生保定してください」という矯正歯科医もいるようです。
他院でキレイに矯正治療が終わった方が、保定のために下の前歯の内側(舌側)に樹脂でワイヤーが固定されているのを 「舌触りが悪いから外してほしい」という主訴で来院したからといって、すぐ応じますか? まずは、治療を受けた歯科医に相談するように促すべきでしょう。
治療を受けた方が満足して笑顔になればいいのですが、治療期間は短く済んでも、保定期間も含めると実感する治療が果てしなく長い期間になって、 顔をしかめることにならないようにしたいものです。歯科矯正治療方法は、後戻りが少ないもの、保定方法も含めて検討しましょう。
荻原和彦先生が提唱されている方法は、後戻りが比較的少ないと思います。ただ単に歯並びを治療するのではなく、歯の並ぶ土台を整えるような方法だからです。 その分、治療期間はかかるかもしれませんが、後戻りが少ないため、保定の期間が比較的短く済むと思います。
アボリジニは親知らずがキレイに生えていることが多いそうです。その手前の第二大臼歯が歯一本分前に移動するので、横を向いていなければ、 埋伏、半埋伏と埋もれたままにならずに親知らずは生えてくるのです。
幼い頃から食事のときにリズムよくかむことは、健全な歯並びを求めるためにも大切なことなのです。

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H22.4.13.

はなしにならないむしばなし(O歯並びが気になる その1)

「歯科矯正はいつ頃から治療すればいいのですか?」と聞かれたら、 「治療を受ける側が、ぜひ治療したいと思ったときから」という答えが、曖昧なようですが、無難だと思います。
「会社を定年退職して、経済的に問題はないけれども、暇でしかたがない。いろいろな人と話して笑うことが唯一の楽しみ。 ただ、以前から歯並びに自信がなくて、笑うときに口元を手で隠してしまう。手はきれいなものではないから、人前にかざすべきではない。 不作法とわかっていても、ついそうしてしまうと、暗くなってしまう。人前で自慢げに歯を見せて、大口を開けて笑いたいので矯正したい」
このような主訴に応じようとしない歯科医がいるでしょうか。
もちろん、成長過程の矯正と成人矯正では、それぞれ一長一短。ケースによって、治療に適した時期・方法があるかもしれません。
一般的なブラケットシステムといわれるワイヤーを用いた方法では、いわゆる6歳臼歯(第一大臼歯がはえて、 乳犬歯の間の4本が永久切歯に生え変わった9歳頃からが適齢といわれます。
国民性の違いでしょうか。アメリカでは金属の色がギラギラした目立つ治療方法が受け入れられ、むしろ見せびらかすほどです。
一方、日本や韓国などアジアでは、目立たない治療のほうが受け入れられるようです。 ブラケットシステムでも、透明か白いブラケットだけではなく、ワイヤーまで白くコーティングしたものが使われることがあります。 舌側矯正という、ブラケットやワイヤーを内側につける方法もあります。
アジア地域を中心に、取り外しができる、可撤式装置も注目されています。 外したままでは治療にならないので敬遠されていたのですが、外せるメリットが受け入れられているのでしょう。
歯並び・かみ合わせで悩まれている方に、日本歯科大学の前教授 荻原和彦先生が開発された方法を提案することがあります。 9歳より前の永久歯に生え変わる前の段階からでも治療開始できます。

はなしにならないむしばなし 仮に24時間装置をつけ続けて治療期間が2年かかるとして、装置を1日12時間だけ装着していたら4年かかるかというと、 2年半くらいになるようなので、学校や仕事のときは外していて家にいるときだけつけるといいでしょう。
私が装置をつけても、異物感などから三日坊主になってしまうと思います。 治療を希望して、歯並び・かみ合わせが改善する方が多いことは、正直なところ驚きです。尊敬してしまいます。

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H22.4.12.

はなしにならないむしばなし(N歯槽のうろうの予防には? その3)

それって知覚過敏?(つづき)

歯がしみる理屈は“動水力学説”が挙げられますが、実はこの説では、不十分な点があり、なぜ歯がしみるのか、 厳密にはよくわかっていません。100の不快感が0になるような対処療法が必ずしもあるわけではないのは、そこに端を発していると思います。
知覚過敏の対策としては、プラークコントロールの徹底が第一ですから、歯磨きを丁寧にしたり、 リステリンのようなうがい薬を使うことは最初の対処としては正しいのです。シュミテクトも効果があるかもしれません。
ただ、それぞれ効果を実感できればいいのですが、親の仇のようにガシガシ磨きすぎてはかえって知覚過敏を助長しますし、リステリンもアルコール濃度が40%もあり、 ウイスキーでうがいしているようなものですから、刺激が強すぎます。シュミテクトの知覚過敏に効果があるという成分は偽薬に近いほど効果が弱いのです。 臨床実習の時に、たしか“1液2液”と呼んでいたどちらかの成分と同じで、知覚過敏の第一選択としていましたが、 あまりに効かないので、最初から使わなくなったほどです。シュミテクトの中には、 知覚過敏を助長する可能性がある清掃剤(研磨剤)も配合されていて、首を傾げてしまいます。
知覚過敏の治療に、以前はハイパーバンドという薬を使用していました。これを数回使っても症状がおさまらなければ、いわゆる神経の治療に移行する流れでした。 このハイパーバンドが製造販売されなくなり、私だけではなく、戸惑っている歯科医が多いと思います。
知覚過敏にレーザー治療が健康保険で認められていますが、口内炎にみられるような劇的な効果は必ずしも望めません。 難治性の場合、特に熱いものもしみて食事にも支障があるような場合は、抜髄、根管治療、根充といった歯のいわゆる神経の治療対象となります。 本数が多くなると、治療する側も治療を受ける側も大変です。
「歯茎がやせて歯の根が見えてしまっているところがしみるんです」という方には、その根を樹脂でコーティングする治療もあります。 コーティングがはがれると効果がなく、あまりやりすぎると、歯石と同じようになり、かえって知覚過敏を助長することがあります。
いちご歯科クリニックでは“歯磨き病”といっていますが、歯磨きのしすぎで、知覚過敏やさらに歯の根が“くの字型”に削れるくさび状欠損になり、 歯と歯の間は、磨いたつもりで実は磨けていなくて、虫歯になる悪循環にはまっているケースがあります。真面目な方ほどそうなる傾向があるかもしれません。 かといって歯磨きをおろそかにしていたら…。歯がしみたり痛くなったりするのは嫌だから、いっそ、歯を抜いてしまっては…歯無しになるばかり。
歯ブラシは1ヵ月に1本程度ならともかく、2週間に1本は、“歯磨き病”傾向かもしれません。もちろん、歯並びの関係などから磨きにくい部分を、 はなしにならないむしばなし 束の少ないブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどの補助清掃器具を用いてケアするのはいいと思います。 ただ、このようなものを使う場合も、くれぐれも歯茎や歯を傷めすぎないように注意しましょう。
ところで、歯周病治療が知覚過敏を助長してしまうことがあります。お叱りを受けるかもしれませんが、歯周病の治療を北米型と北欧型に分類します。 3mm以上の歯周ポケットを浅くするために歯肉を数mmずつ切るような外科的な手法の北米型、北欧型は内科的な手法です。 「どちらを選びますか?」と、問えば、問い方が悪いからかもしれませんが、たいてい“北欧型”を選択します。 北米型では、歯根露出を助長して知覚過敏を惹起することになります。一方の北欧型でも、知覚過敏になってしまうことはあります。
「歯石をとってほしい」と来院する方は多いです。一方で「歯石をとります」というと、「前に歯医者で歯石をとってもらったら、 しみてしみて仕方がなくなったから…」と拒否する方もいます。歯科医師国家試験前に、「“歯石をとる(スケーリング、ルートプレーニングをする)ときは、 歯石だけではなく、歯石がついていた歯面も毒素がしみこんでいるので一層除かなければならない”は○。 実際には、麻酔をして無痛的にそのようなことをして、麻酔がきれたあとに患者さんが『しみて痛くて…』と怒鳴りこんでくることになるし、 そんなに毒素がしみこむことはないから×」と、教わりました。
歯周病治療などを一通り終えて、数本にとどまらない全体的な知覚過敏を訴えるケースには、う蝕の予防に使うフッ素のうがい薬が有効かもしれません。 ただこの場合は、フッ素が再石灰化を促進するので、プラークコントロールがしっかりした歯磨きが上手な方でさえ、 若干の歯石沈着がみられるようになりますから、プロケアによるメンテナンス管理が重要です。 フッ素入り歯磨き剤を数分以上、歯になじませるようにすることも効果的だと思います。ただ、ささっと磨いてすぐうがいでは意味がありません。 フッ素はシュミテクトにも配合されています。知覚過敏に有効だとされている成分よりも、実際にはフッ素のほうが効いているかもしれません。
いずれにしても、今回の悩んでいる方は、食事に支障をきたしているようです。 虫歯が進んだわけではなくてもしみる症状がひどい場合は、治療計画のもと、いわゆる神経の治療(C3処置)をして、歯周処置、歯周補綴をして、 食事が楽しめるようにメンテナンスするべきだと思います。

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はなしにならないむしばなし(M歯槽のうろうの予防には? その2)

ストレス解消のために

精神疾患で悩んでいる方の多くが、ストレスに悩まされ、不眠を訴えています。 その対策として、良識ある専門家は単にストレス緩和の効果があるセロトニン関連の薬を処方するのではなく、体内から自然にセロトニンが生じるように、 リズム運動や感動の涙を流したり大笑いすることや眠る時は部屋を暗くして、朝起きたらできるだけ日の光を浴びることを提唱しています。
うつでお悩みの方が多く、問題になっていますが、“精神医療の充実”と声掛けだけのようです。 国によっては、うつ対策のために、朝起きたら日の光を浴びることを国が推進しているのですが、 日本では、人目をはばかりカーテンを閉めきった暗い部屋に篭ったままで、精神科、心療内科でセロトニン関連の薬などを処方され、 医者を無駄に儲けさせ、自身の健康は蝕み続けている有様です。
「法律・制度上、歯医者が立ち入る分野ではない」と、その道の専門家は突き放すかもしれませんが、それは間違いです。 私立の歯科大学の中では標榜の問題から“心療歯科”といった分野を“かみ合わせ外来”で担当しています。 歯周病の予防や治療をはじめとして、日常臨床の中で、“心療歯科”分野の必要性を痛感しない日はありません。 精神科、心療内科の分野でさえ、医者と患者の間に第三者が介在して初めてまともな医療となることは、かかわっている方々は承知しているはずです。 しかし、その第三者は無報酬で働かなければならないように放置したままです。家族などがその役割を担っている例は少ないでしょう。 法律・制度の裏打ちがないことは、それを決める輩や見過ごしたままにしている輩の怠慢というより、犯罪といっていいと思います。
本当に“精神医療の充実”を実現したいならば、治療をする側、受ける側、周囲の人々が意識の流れを改めるように促す必要があります。
リズム運動はウォーキングなどだけではなく、ガムをかむようなことでもいいそうです。
ストレスに起因するといわれる、就寝時の著明な歯ぎしり・食いしばりは、歯周病、根尖性歯周炎といった歯の根の周りの炎症(歯根膜炎)だけではなく、 顎関節症、歯並びの問題も引き起こします。就寝前にガム(商品名をあげればリカルデントなど、 それをかんでいるだけならば虫歯にならないようなガム)をかむことは、それらの予防だけではなく、虫歯予防、口臭、口内炎、 口腔乾燥症や口腔がん予防にもなるので、オススメしたいです。ガムをかむことが行儀が悪いことのように思えて受け入れがたい年配の方は、 昆布などをかみかみすることはどうでしょう。実際に、三陸にある小中学校が一緒の小さな学校では、下校前にみんなで昆布をかみかみしているそうです。 学校歯科医が後押ししているのかもしれません。歯肉を傷めないようにそっと丁寧に歯磨きしたり、うがいして衛生を保ち、 唾液の分泌を促すことが口の中のケアとして求められます。治療(キュア)よりも、ケアが重要なのです。

それって知覚過敏?

ある人の悩み…
自分でもわかるくらい歯茎が下がって、だんだん知覚過敏になり、どんどんひどくなってきました。 対処としては、「シュミテクト」(歯磨き粉)を使うと2〜3日で知覚過敏がおさまっていました。
そして今から1年くらい前に、20年くらい前に治療をした奥歯の詰め物がとれてしまい、近所の歯科医院に行きました。 ずいぶん前に治療した歯でしたのできれいにしてもらい新しい詰め物を作ってもらいました。 その時に、知覚過敏がひどいのでどうにかならないか相談をしました。 その状態(痛くなる原因)は、冷たい水はもちろん熱いお湯やお茶でもしみるような状態。大好きな梅干しを食べると、 歯の皮が1枚はがれてしまったような感じで、何もしていなくても痛い状態で、当然歯を磨く際には四苦八苦の状態が約1週間は続きます。 また、みかんなどの柑橘類を食べると梅干しほどひどくはありませんが、3〜4日くらいは歯を磨く際にも四苦八苦の状態が続きました。 そしてその歯科医院で、名前は忘れましたが樹脂のようなものを塗ってもらい光を当てて固める方法だったと思いますが、 すべての歯にその治療をしてもらいました。しかし、知覚過敏の痛みは半分くらいになりましたが、梅干しはダメでした。 やはり梅干しを食べると以前ほどではないにしろダメでした。 そのころ「歯を磨いた後にリステリンを使うといいよ」という話を聞き、さっそくリステリンを買ってきて使い始めました。 当然リステリンでは知覚過敏は治りませんが、リステリンを続けて半年くらい経った時、下がった歯茎が何となく上がってきたような気がしました。 長く見えていた犬歯が短くなってきたような気がします。現在でもリステリンを続けていますが、完全に若いときのように戻ったわけではありませんが、 そのおかげかどうかわかりませんが知覚過敏のほうもかなり改善したように思います。 ひどかった時を100だとすれば、歯科医院で樹脂を塗ってもらった後は60、リステリンを始めた現在は、30くらいの状態だと思います。 今は気をつけて梅干しを食べれば何とか大丈夫な状態です。あと、今気をつけているのは、歯ブラシを2〜3週間で新しいものに変えるようにしています。 高い歯ブラシ(2〜300円位)を長く使うより、安い物(100円位)で月2本使うようにしています。
今は、調子のよい状態です。これが長く続けば良いのですが・・・リステリンが効いたということは、 きっとすべての原因が私の場合歯周病だったような気がします。 15年前からリステリンを使っていれば奥歯も抜けなくて済んだかもしれません。(残念・・・)

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H22.4.8.

春の選抜は広陵高校を応援していたのですが…。
現・楽天のマー君がいた駒大苫小牧が優勝したきっかけは、降雨のためノーゲームになった試合。 大勝していたので、そのままゲームが成立していれば…の夢はむなしく、仕切り直しの一戦であえなく敗退。 “この借りは優勝して返す”と、大望を掲げて、あっさり実現してしまいました。
広陵高校は昨夏、勝っていた試合がノーゲームになる経験を2回もしたあげくに敗退。 あの時の駒大苫小牧以上に気合いを入れ直して、“次は優勝するしかない!”と、意気込んでいたはずでしたが…。夏に期待。
その広島で、木村拓也コーチ…寂しくなりましたね。

はなしにならないむしばなし(L歯槽のうろうの予防には? その1)

口腔ケアについて教えてください。

歯の表面につく垢のような細菌のかたまり、歯垢単位容積あたりの細菌の数はウンコと変わらないのだそうで…。 若い女性に説明し始めると、「食事が出来なくなるじゃないの!」と、お叱りを受けたり、お帰りになってから、「不快な思いをした。 もう二度と来ない!」と、苦情の電話を受けたり……ということはありませんが(*^o^*)、あってもおかしくない事柄なので、 鼻で笑っていただけるように話の仕方を工夫しつつ…。
食後に歯の成分が溶け出して、唾液の働き等で元に戻る、また溶けて元に戻る…、 脱灰(溶けて)・再石灰化(元に戻る)バランスをとることが大事なのであって、脱灰側にかたより続けると虫歯(う蝕症)に、 再石灰化側にかたより続けると垢のようにやわらかかった歯垢がかたくなって歯磨きでは取りきれない歯石になってしまいます。
1週間以上磨けていないと(磨いたつもりで、そこに歯ブラシが当たっていないと)歯垢が歯石になってしまいます。 歯石をとった後、1〜2週して次に来院したある人が、「あんた、歯石をとった後、歯に何か塗っただろう。あれは歯石がつくような薬かい? 前よりひどくなったじゃないか!」と、怒鳴ってきたことがありました。 そうなる前に説明しておかないと、何をどのように言っても言い訳にしか聞こえないでしょう。
逆にいえば、1週間に1回理想的に磨けていれば、歯石は沈着しない理屈になります。歯が揃っている場合、 理想的に歯磨きしようとすると、40分はかかります。「1回の歯磨きに40分もかけられない」と、おっしゃる方は、 右上の奥歯、上の前歯、左上の奥歯、左下の奥歯、下の前歯、右下の奥歯と6つに分けて、それぞれ1日ずつ重点的に歯磨きすれば、 1回の歯磨き時間は7分程度で1週間に1回は理想的な歯磨きができる計算になります。
そのような点から、自分自身では理想的な歯磨きができない乳幼児、高齢者や障害者の口腔ケアは、1週間に1回は受けるべきだと思います。 医療保険、介護保険でカバーされるされないにかかわらず、そうあるべきです。キュア(治療)よりケアが重要と言うだけではなく、実践しましょう。
歯から溶け出した成分をもとに戻すというよりも、唾液そのものにもともと歯の成分が入っているのです。 そのため、唾液は液体ですが、歯の表面のエナメル質にちなんで液体エナメル質とも呼ばれます。早期発見早期治療といいますが、 特殊な装置でしか見ることが出来ない脱灰(だっかい)が起こった歯を削って詰めたり被せる治療をしますか?
全国に歯科医院は6万8千件以上存在して、多くの人の日常生活に欠かせない存在になっているコンビニの件数をはるかにしのぎます。 歯科医が導くべき方向性は、自ずと示されているのです。
痛くなったら治療するといった、治療主体の考え方では、健康をそこなうばかりにしかならないことは、 真面目に取り組んでいる歯科医ならば誰もが実感しているはずです。おもしろくないことを毎日繰り返して、 ストレスをためこんで口をへの字にするばかりの毎日を変えなければなりません。 受けてきた教育や押しつけられる法律・制度に“否”と、主義・主張を通すべきでしょう。

歯周病予防で大切なのは?

歯と歯茎の境目の溝(理論上深さ1mm)が歯周ポケット(溝の深さ3mm以上)にならないように、 丁寧な歯磨きをすることとかみ合わせの力がかかりすぎないようにすることが大切です。
歯ブラシの毛先は歯と歯茎の境目の溝の深さ3mm以上には届きません。深い歯周ポケットの中まで無理に磨こうとすると、 歯や歯茎を傷めてしまうことさえあります。
歯槽のうろう(歯周病)は、自覚する頃には重度になっていることが多いようです。 歯茎を傷つけないように、歯ブラシの届く範囲のところをそっと丁寧に歯磨きをして、 このようなホームケアで及ばない部分をかかりつけの歯科でプロケアによって定期的にメンテナンスするようにしましょう。
目安は3mm以上の歯周ポケットをなくすことです。どうしても歯周ポケットが3mm未満にならない部分は、それ以上深くならないように維持管理しましょう。
歯周病は歯と歯茎の境目から起こる炎症です。炎症は細菌感染に起因しますが、筋肉痛も炎症の一つです。 実は、歯磨きがおろそかだったり、乱暴すぎてバイキンが入ってしまった場合だけではなく、かむ力がかかりすぎることも、 歯槽のうろう(歯周病)をすすめる要素です。問題は後者で、無意識のうちに食いしばることや歯ぎしりすることなどがあてはまります。 これらは天然歯を歯周病で失う原因となるだけではなく、せっかくのデンタルインプラントがダメになってしまう原因にもなります。 さらには、顎関節症や根尖性歯周炎の原因にもなります。
就寝中は誰もが歯ぎしり、食いしばりをしているものなので、恥ずかしいことではないのですが、度が過ぎると痛み(炎症)となって自覚します。 自覚がないうちにジワリジワリと体を蝕むように炎症が進んでしまうこともあります。主な原因はストレスといわれます。
就寝時の歯ぎしり・食いしばりの診断は、顔のまわりに筋電図をとるためのセンサーを取りつけて、寝返りをうっても外れないように、 銀行強盗犯のようにネットをかぶって眠ってもらうわけですが、 「そもそもそうすることがストレスで、歯ぎしりしてしまうだろう」という意見がもっともで、非現実的な問題です。
「これは歯ぎしり・食いしばりが原因だな」と、見てきたような嘘を言い、「そうかもしれない」と、患者さんが笑って納得すればいいですが、 「失礼な! 私は歯ぎしりなんてしないよ!! ストレスなんて無縁の生活をしているよ」と、大声をあげるような輩には言葉も治療も無駄なだけ。 火に油を注ぐようなことにしかなりませんから、その時点で治療を中断してつまみ出したほうがお互いのためかもしれません。

くも膜下出血は、脳卒中の一つで、血管が破れてしまう病気です。一方の脳梗塞は血管が詰まる病気です。 そもそもT字型をしている“血管の欠陥”といってもいい血管が破れて出血しやすい構造上の問題があります。 脳ドック受診とかストレス軽減といったことが予防策といわれますが…。

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H22.4.7.

はなしにならないむしばなし(K虫歯治療禁止令 その4)

チューしちゃダメ?

「箸やスプーンを介して周囲の人の虫歯菌が乳児に感染してしまうので、そのようなことをしないように。 もちろん、2歳くらいまではチューもダメです」と、小児の歯科検診の際に助言されることがあります。 このようなことは、歯科医や歯科衛生士が直接アドバイスしたり、新聞・テレビなどを通じて報じられ、周知されつつあります。
先日のあるバラエティー番組。後輩の芸人とラーメンを食べた某お笑い芸人が、「(自分の服につゆが)トンダヤナイカイ!」と、怒鳴りつけたそうです。 自分の子供が生まれて、大事にしていた皮ジャンのポケットにゲロを吐いても、「ゲロを吐いてしまった」と言うだけで怒らないほど可愛がっているのに、 2歳まではチューしたら虫歯になるからいけないと、いわれてチューしないで我慢していることを暴露、やりこめられていました。
歯磨きをしていると、鏡など周囲に飛び散る唾と一緒に口の中の細菌なども飛び散ります。咳やくしゃみをするときは数メートルはとぶそうです。
新型インフルエンザが猛威をふるった時期にうがい、手洗いを励行しても、感染を防ぎきれなかったでしょう。 机を向かい合わせずに、授業中と同様にして、学校給食を実施したら、欠席者なしで修学旅行ができたという報告もありましたが、 そのようにしても感染者は防ぎきれなかった例もありました。
話を元に戻して、乳児はあちこち触りまくった手を口の中に入れますから、細菌の感染は完全には防ぎきれません。 感染は防ぎきれませんが、虫歯の原因となる細菌を定着しないようにしたいものです。 歯の表面に特異に付着するといわれるミュータンス菌が虫歯の原因となる細菌で、これが定着しないような環境に整えると良いと考えられていました。 “チューをしない!”もその一手段とされています。ただ、虫歯の原因となる細菌は、口の中に定着する細菌の約8割に達するので、 ミュータンス菌だけ定着しないようにしても、ほんの少し虫歯になりにくくなる程度かもしれません。 ジュースやお菓子をダラダラ与えなければ、また、歯と歯の間などにそれらが滞ったままにならないように、 唾液を分泌させたり歯磨き仕上げ磨きをしていれば(歯が酸にさらされ続けなければ)、虫歯で悩まされる可能性は激減するのです。
ジュースの多くやスポーツドリンクは、それ自体、歯が溶けてしまうほどの酸性です。 食品添加物を多く含むこれらのものを、乳児に笑顔で与え続けることはさけなければなりません。 健康を失うような食生活を、習慣づける前に改めましょう。可愛がっているつもりが虐待しているのと大差ないことに気づくべきです。
生後間もなく母乳が与えられない緊急の場合に、砂糖水をスプーンで与えると、舌なめずりしながらおいしそうに口にします。 このような何物にも変えられない幸せが続くように、食習慣を方向づけましょう。

虫歯治療禁止令

繰り返しになりますが、歯科検診で虫歯を指摘されたことがない人でも、“食後”という条件ならば、 日本に数台しかない特殊な診断装置を使うと歯が溶けて虫歯になりかかっている画像が出てきます。 早期発見早期治療といいますが、そのような状態で虫歯ですねといって片っ端から削って詰める虫歯の治療をしたら、 「バッカじゃないの!? 私の歯がなくなってしまうでしょう」。 削って詰めるといった虫歯の治療自体が、本来、そのような愚行を内包しているようなものなのです。 虫歯の治療をすればするほど歯無しになることを助長しているわけです。 寒い冬に上着を着させず半袖で凍えさせて、風邪をひいたとか凍傷になったと治療させたり、暑い夏に着膨れさせて、 熱中症になったからと治療させているような愚かな行いといっても過言ではないと思います。
「歯医者なんて来たくて来てるわけじゃネー!」と、治療前から叫ぶような輩は、説明しても理解できないでしょうし、 治療してもトラブルのもと、害にしかなりませんから、ゴミのようにつまみ出したほうがお互いのためかもしれません。 「こんなになるまで放っておいて、すみません」という方もいらっしゃいますが、 歯医者に対して謝るより、自分自身に対してだらしなさや横着さを謝り、反省するべきでしょう。
食後に歯が溶けて(脱灰)、主に唾液によって元に戻ります(再石灰化)。このようなバランスがとれていれば、問題ないのです。 溶ける一方では、白く濁って、茶色くなったり黒くなったり変色して(あるいはほとんど変色しないまま)、 穴が開いて虫歯になったと自覚、他覚されるのです。溶けた歯の成分を唾液が元に戻す働きがあるというより、 液体の唾液そのものの中に固体の歯の成分が最初から入っているので、歯の表面を唾液がたくさん流れることによって、再石灰化が促進されます。 歯冠表面のエナメル質に限局した初期の虫歯では、歯の表面は唾液のおかげで健全な状態ですが、少し中に入ったところは歯が溶けていることがあります。 見た目は何ともなくても、実は…という場合の一例です。
早期発見早期治療と称して、すぐに削って詰めるよりも、そうなってしまった原因を取り除くことが必要です。 そうしないで、ただ虫歯の治療をするだけでは、誰も笑顔にならずおもしろくないと口をへの字にする結果になるのです。 お互いの“生活の質”を高めることがないことが明らかな場合は、原因療法なき対処(対症)療法だけの虫歯治療禁止令を出してもいいかもしれませんね。 虫歯の治療はしなくてすむものなのです。

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はなしにならないむしばなし(J虫歯治療禁止令 その3)

ミュータンス・ストーリー

口の中には300種類以上の細菌が定着して、その約8割が、糖(炭水化物)をもとに歯が溶けるほどの酸を出すような、 虫歯の原因となる菌なのだそうです。数十年の間、ミュータンス菌が虫歯の原因だといわれ(たしかに虫歯の原因となる酸を出す菌の一つではありますが)、 実験室での研究結果がそのまま口の中でも起こっているように勘違いされていました。 歯科医の多くが信じた実験室のデータを改めて口の中に置き換えたと仮定して検証してみると、「ありえない」と、苦笑いするようなものだったのです。 研究者の間で“ミュータンス・ストーリー”といわれはじめ(この場合のストーリーは“疑わしい話”といった意味)、 虫歯の原因となる菌はミュータンス菌だけではなく、ラクトバチルス(乳酸稈菌)他、次々に見つかり現在に至っています。 ミュータンス菌だけをゼロにしても、虫歯ゼロにはなりません。いまどき「ミュータンス菌が虫歯菌で…」と、話し始める歯医者がいたら、 そのあとの話は聞かなくてもいいかもしれません。

孫育て

母(父)に代わって祖母(父)が乳幼児の世話をするので、“子育て”ではなく“孫育て”が多くなっています。 おっぴさん(曾祖母)が面倒をみる“ひ孫育て”さえあります。
今の母子健康手帳には、歯磨きは1歳くらいに始めて、断乳は18ヵ月くらいまでにすればいいと、祖母の世代のそれには、歯磨きは4歳になってからで、 断乳は1歳までにと、それぞれ記載されています。母(父)が、嫌がる乳幼児をおさえつけるようにしながら歯磨きをしようとする様は、 祖母(父)や曾祖母はとても見ていられないかもしれません。 ただ、そのような祖母(父)や曾祖母の満足が得られるように孫を甘やかせてばかりでは、虫歯になってしまうでしょう。
宮城県で3歳児の虫歯の本数が全国ワースト1を争っていることの改善のためには、祖母(父)や曾祖母の世代が不愉快に感じないようなマニュアルを作り、 勉強会のようなことを重ねる必要があります。次の世代の母子健康手帳には、また別の記載がされるかもしれないのです。
医学の分野に限らず、学会で常識と考えられていたことが覆される日がくることがあるかもしれません。 常識は必ずしも常識ではないことを、世代を超えて理解し合わなければならないでしょう。

乳幼児死亡率

むか〜し昔、あるところに、乳幼児の死者が多いことに首を傾げていた人々がいました。 昨日まで元気だったのに、今朝になったら激しく咳をして、ぐったり…、夕方には死んでしまうようなことの繰り返し。 ‘いったい、なぜ?’人々はあることに気がつきました。‘そうか手を洗えばいいんだ’それまで出産に立ち会っていた人々は手洗いをしていなかったのです。 手洗いをはじめとして、衛生環境を整備することによって、乳幼児の死者は激減しました。現在の日本で、1歳未満の乳幼児の死亡率は世界一低いそうです。 衛生環境が良いためです。ところが皮肉なことに、1歳を越えて4歳までになると、日本の死亡率は先進国の中で最悪になります。 細菌などに対する体の抵抗性で大切な、免疫の役割分担は1歳までに行われるのだそうです。 免疫の役割分担が行われず未熟なままに成長すると、免疫の働きが暴走してしまいます。杉花粉に過剰な反応を示すことなどが問題視されています。
完全に無菌状態で育てられれば、自然界に解き放たれたら、すぐに死んでしまうでしょう。 細菌をゼロにした環境のもとでは、ヒトも生きてはいられないのです。1歳未満の乳児を牛舎に連れていくような試みもされています。 細菌や細菌の一部だったものが舞っているような環境で、直接その空気を吸うだけではなく、一旦、服などに付着したものが寝具など部屋の中の物を介して、 徐々に取り込まれて抵抗力を高めることが期待されているようです。ただ、そのようなことをあまりやり過ぎると、逆効果になるでしょう。 バランスをとるようにコントロールすることは、言うは易く、行うは難いようです。
何が免疫を高めるのか研究され、薬も開発されつつあるそうです。ただ、薬も薬の面だけではなく毒の面も持つことを忘れないようにしたいものです。 100%はありえないのです。

食物アレルギー

日本人にはいないそうですが、欧州などでは生まれつき、砂糖を食べると死んでしまう病気があるそうです。 このような方々の虫歯は、一般的な平均値と比較してやや少ないかもしれませんが、必ずしもゼロではないようです。
この砂糖に対する病気は生まれつきの(先天的な)ものですが、問題になっている食物アレルギーは、必ずしも先天的なものだけではないかもしれません。 免疫が未熟なまま成長して免疫の働きが暴走することに、一因があるように思います。 いわゆる食わず嫌いではなく、鰯、小麦など症例によって様々ですが、それを食べたらアレルギーが出て、場合によって死に至るのです。 くる病や栄養失調を招きますが、死ぬよりましとひたすら我慢するしかないでしょうか?
成長に伴って、アレルギーを発症せず摂取できる量は増えていくので、医師の立ち会いのもとでそれを調べて、その後の食生活にいかすことが行われるそうです。 残念ながら、石巻地方でこのようなことをしてくれる病院・診療所があると聞いたことがありません。

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はなしにならないむしばなし(I虫歯治療禁止令 その2)

虫歯予防のためには?

◎酸性歯質の改善
×食べたら歯磨きすればいい
×甘い物を食べなければいい
×ミュータンス菌をゼロにすればいい

歯は人の体の中ではもっとも硬いのですが、酸に弱いのです。 レモンを1日何ダースも前歯でかじるようなことを何ヵ月も繰り返していると、「あれっ、イーッてしてみて下さい。 のどちんこが見えますよ」と、他の人に言われてしまいます。シンナーなど(歯が溶けるほどの酸性のガス)を吸引する遊びをしている輩の口の中も、 診る人が見れば、すぐにそれとわかります。口の中に歯が溶けるほどの酸が入ってきても、唾液が分解するような働き(緩衝作用)がありますから、 すぐに中性に戻りますが、そのような酸が頻繁に入り続けると、さすがの唾液の作用も及ばなくなります。
口の中は普段はほぼ中性ですが、飲食後は歯が溶ける程の酸性に偏りがちです。 飲食物そのものが酸性だったり、糖(炭水化物)をもとにした細菌による酸産生に起因します。 糖は炭水化物とイコールなので、甘いと感じないものでも、ご飯やパン、うどん、パスタ、ポテトチップス…といった炭水化物も、 虫歯の原因となる細菌は取り込んで酸を出します。炭水化物を一切口にするなというわけではなく、朝昼夕の3度の食事と、 おやつはなくても済むならおやつなし、どうしても必要ならばちょうど食事の間(午前10時、午後3時)くらいに楽しむようにしましょう。 子供は精神的なリフレッシュの意味でも、一度に多く食べられないですから栄養学的な意味でも、間食は必要です。 ただ、間食のつもりではない飲食、ダラダラ食いはさけるべきです。職業病的な場合は仕方がありませんが…。 たとえば、「気がついたら総入れ歯になっていた」と、笑う飴屋さん。杜氏も米に麹を定着させる際に、 2時間くらいの間隔で昼夜問わず口に含んでチェックするそうです。当然、歯が溶けて、いつの間にか総入れ歯になってしまいます。 歯医者としては、「それをやめなさい」とまでは言えませんから、「美味しい飴や酒を作ってください。入れ歯が必要になったら作ってあげますから」と、 笑顔で励ますことが“生活の質”を高めることでしょう。 以前、ひとり言をつぶやいたように、総入れ歯を作って満足に使ってもらえる割合は半々くらいなのですが、背筋を伸ばして、その人のために、 何としても満足できる入れ歯を作ろうと願うことは、歯医者や歯科技工士の“生活の質”を高めることにもなるはずです。
口の中全体的には、緩衝液であり、うがい薬の役割を担う唾液の働きによって、元の中性に戻りますが、 部分的に飲食物や歯が溶けるほどの酸を出す菌が滞った状態が何週間も続くと、そこに虫歯が出来てしまうのです。
虫歯予防のためには、歯の表面が歯が溶けるほどの酸性に偏る時間を少なくすることです。歯磨きや甘い物を控えることは、そのための一手段に過ぎません。 勘違いしたままだから、「歯磨きしていたのに虫歯になった。」とか、「甘い物を控えていたのに…。」といったナンセンスなことを言う輩があとを絶たないのです。 いたずらに虫歯の治療を繰り返すのではなく、酸性歯質の改善のために、治療を受ける側もする側も互恵的に取り組むべきなのです。

特に“不潔域”といわれる歯と歯の間(隣接面)、かみ合わせの部分の入り組んだ溝(咬合面小窩裂溝部)の酸性歯質改善に努めましょう。 口の中全体はそうではなくても、飲食物が滞りがちな“不潔域”では、歯が溶けるほどの酸性に偏ったままになっていれば、歯医者の仕事は増えますが、 そのようなことを望んでいる人がいるはずがないでしょう。

入れ歯を歯磨き剤をつけたブラシで磨くと、歯の表面に傷がついて、細菌増殖の温床になるといったテレビコマーシャルがあります。 歯磨き剤の中に入っている清掃剤(研磨剤)が、傷をつけてしまう原因です。鍋にこびりついた焦げをクレンザーで洗うと、きれいになるかもしれませんが、 鏡のようにピカピカに見えた鍋の底に、無数の細かい傷がついて、くもったようになってしまうでしょう。入れ歯にも、同じようなことが起こるわけです。 このようなことは天然の歯では起こらないでしょうか?
不便な船上生活を強いられたある人が歯磨きをしようとしました。歯ブラシがなかったので、木の切れ端を見つけてきて、 その一端をちょうど江戸時代の歯ブラシのようにして使ったそうです。歯磨き剤は、厨房にあったクレンザーを代用したそうですが、これは大きな間違いで、 歯茎に近い部分の歯がくの字型に削れてしまって(くさび状欠損)、そのうちいくつかは、いわゆる神経(歯髄)に達していました。
昔々、欧米では口臭予防として、香水を口に含んでうがいをしていました。天然成分だったので、害はなかったかもしれませんが、 今のように合成成分が主体の香水を同じように使用することはオススメできません。 ところで、今、流通している歯磨き剤もほとんどが合成洗剤と同じようなもので、石鹸ベースの歯磨き剤もありますが、 それらは見た目でも口に含んでも区別がつきません。磨き過ぎをさけるためにも、いっそのこと、おばあちゃんの知恵袋よろしく、 歯ブラシに塩だけつけて磨いてはいかがでしょう。
“食べたらすぐ磨く”も間違いです。食べた直後は歯の成分が溶けて傷みやすくなっています。 「美味しかった」と食後の余韻を楽しんで、唾液の分泌を促し再石灰化が進んでから歯磨きするべきです。

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H22.4.2.

はなしにならないむしばなし(H虫歯治療禁止令 その1)

歯科関連の会社に就職して数年になるある人が、「ひとり言がおもしろい」と、“かけがえのない宝物”を買っていきました(「いいよ。タダであげるよ」と、 言ったのですが)。誹謗中傷にならない程度にしているつもりですが、歯科業界最大手、歯科単独では世界一だと胸をはるモリタに関しては、 「こんな会社があるのか? あっていいのかと思いました」と、笑っていました(‘あんたの同僚が以前勤めていた井上アタッチメントと大差ないけどね’)。
おもしろおかしく読めるのはいいけれども、これを読んでいちご歯科クリニックに来てみたいと思う人はほとんどいないことは、自他共に認めるところ。 それならば、普段治療中にぶつぶつとつぶやいていることを、口述筆記よろしく文字にして、みなさんにお見せしてこそまさしく院長のひとり言。 それでもやっぱり来院される方の増加には結びつかないかもしれませんが、 はなしにならないむしばなしは、そのような思いから始めたシリーズなので、初心にかえります。

検診で虫歯を指摘されたことがない人でも、“食後”という条件ならば、 日本に数台しかない特殊な診断装置を使うと歯が溶けて虫歯になりかかっている画像が出てきます。 早期発見早期治療といいますが、そのような状態で虫歯ですねといって片っ端から削って詰める虫歯の治療をしたら、「バッカじゃないの!? 私の歯がなくなってしまうでしょう」。
食後に歯が溶けて(脱灰)、主に唾液によって元に戻ります(再石灰化)。このようなバランスがとれていれば、問題ないのです。 溶ける一方では、白く濁って、茶色くなったり黒くなったり変色して(あるいはほとんど変色しないまま)、穴が開いて虫歯になったと自覚、他覚されるのです。
溶けた歯の成分を唾液が元に戻す働きがあるというより、液体の唾液そのものの中に固体の歯の成分が最初から入っているので、 歯の表面を唾液がたくさん流れることによって、再石灰化が促進されます。 歯冠表面のエナメル質に限局した初期の虫歯では、歯の表面は唾液のおかげで健全な状態ですが、少し中に入ったところは歯が溶けていることがあります。 見た目は何ともなくても、実は…という場合の一例です。
唾液は一日で1〜1.5リットル分泌されるといわれています。 生唾をのむといわれますが、空嚥下といって飲食していない時も、無意識のうちに頻繁につばを飲み込んでいるのです。

唾液には、がんを抑制する効果もあるそうです。焼き魚に大根おろしが添えられていることがあります。 大根に含まれている硝酸塩が唾液によって亜硝酸塩に変わって発がん物質を体外に排出するといわれています。 何より歯肉や頬粘膜などデリケートな、非常に傷つきやすい組織を守ってくれている恩恵ははかりしれません。 理科、生物学の先生が、児童、生徒、学生に「細胞を見せるから」といって、自分の口の中の粘膜に爪楊枝のようなものを軽く触れさせ、 スライドガラスの上にそっとのせて、顕微鏡で見せることがあります。軽く触れさせただけで、細胞がとれてしまうほど、口の中の粘膜はデリケートです。 実は、どんなにそっと丁寧に磨いても、歯磨きの時に歯肉や口腔内粘膜は若干傷んでしまうのです。その傷んだ歯肉などを唾液が守ってくれるのです。
唾液腺は網状の筋肉に包まれていて、この筋肉が収縮することによって分泌されます。 唾液腺を包んでいる筋肉の収縮を促すように、リズムよくかんだり、 舌を動かすような発声(パ、パ、パ…とか、ラ、ラ、ラ…など)を繰り返すとその分泌が促進されます。 特にラの発声の際には、小児はそうでもないですが、大人になると横着になるのか、 舌はあまり動かさず下顎だけ動かして発声しようとする傾向があるようです。 このような場合は、雑誌などを顎の下に軽くあてて「ラ、ラ、ラ…」と、10回くらい発声してみると唾液が出てくるように感じるかもしれません。
声帯は気管支や肺に食べ物などが入らないようにする蓋の役割も担いますが、顔にシワが増えてくるように、 高齢になると声帯にもシワが増えて閉じなくなって蓋の役割を果たせなくなってきます。 “シワ”はなくせませんが、声帯のまわりの筋肉を発声で鍛えることによって、閉じなくなってきた声帯を閉じるようにして、 蓋としての機能を復活させることはできます。こうして、高齢者に多い誤嚥性肺炎を予防します。
虫歯は夜できるといわれます。歯の修理屋さんとしてだけではなく、虫歯予防にも重要な役割を担う唾液は、眠っている間に、分泌量が減り、作用も弱まります。
精神疾患で悩んでいる方の多くが、ストレスに悩まされ、不眠を訴えていて、 その対策として良識ある専門家は単にストレス緩和の効果があるセロトニン関連の薬を処方するのではなく、 体内から自然にセロトニンが生じるようにリズム運動や感動の涙を流したり大笑いすることや眠る時は部屋を暗くして 、朝起きたらできるだけ日の光を浴びることを提唱しています。 うつでお悩みの方が多く、問題になっていますが、“精神医療の充実”と声掛けだけのようです。 国によっては、うつ対策のために、朝起きたら日の光を浴びることを国が推進しているのですが、 日本では、人目をはばかりカーテンを閉めきった暗い部屋に篭ったままで、精神科、心療内科でセロトニン関連の薬などを処方され、 医者を無駄に儲けさせ、自身の健康は蝕み続けている有様です。 本当に“精神医療の充実”を実現したいならば、治療をする側、受ける側、周囲の人々が意識の流れを改めるように促す必要があります。

はなしにならないむしばなし リズム運動はウォーキングなどだけではなく、ガムをかむようなことでもいいそうです。 歯科医としても、虫歯予防だけではなく、口臭、口内炎や口腔がん予防のために、それらのことはオススメしたいです。 具体的には、就寝前にガム(商品名をあげればリカルデントなど、それをかんでいるだけならば虫歯にならないようなガム)をかむことを提案します。 ガムをかむことが行儀が悪いことのように思えて受け入れがたい年配の方は、昆布などをかみかみすることはどうでしょう。 実際に、三陸にある小中学校が一緒の小さな学校では、下校前にみんなで昆布をかみかみしているそうです。 学校歯科医が後押ししているのかもしれません。 歯肉を傷めないようにそっと丁寧に歯磨きしたり、うがいして衛生を保ち、唾液の分泌を促すことが口の中のケアとして求められます。治療(キュア)よりも、ケアが重要なのです。

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H22.4.1.

はなしにならないむしばなし(Gモリタ倒産…4月バカの日)

はなしにならないむしばなし 詰め物や冠せ物の型をとる寒天・アルジネート連合印象採得の時に用いる、“寒天”のカートリッジをあたためる器械。 100度近くに過熱した後、60度余で保ちます。
「先生もモリタのこの器械を買ったんだ。私もそうだったんだけれども、故障が多くて、仕方がなくスタッフにお湯をグラグラにわかしてもらって何とかしたな。 うんざりするくらい何回も…」と、ある開業歯科医。そう聞いてから11年の間に修理に出したのは1〜2回のみ。 ただ、いちご歯科クリニックにあるモリタの器械の中で、不具合が一番少なかったのもコレ。

学生時代の臨床実習で、手洗いをしてから何も触らずに椅子に座り、
「ハイッ、じゃあ倒しますね」。
その瞬間、指導教官が露骨に舌打ちをして、
「ハイッ、手洗いもう一回!」
「エッ?」
「スイッチを触った手を患者さんの口の中に入れるのか!」
‘なるほど、たしかに。感染予防のための手洗いが無意味になってしまう。フットスイッチを使えばいいけれども、微調整がしずらい。 ならば、最初から倒したままの寝台状態ならばどうだ’と、考えるのは自然な流れだと思いますが、どうでしょう?

はなしにならないむしばなし 主に使っているユニットといわれる治療用の寝台。 開業直後に最初に不具合があり、修理してもらったはずが、なおっていませんでした。 修理しに来たモリタ傘下の会社員は、「会社に戻る時に三陸自動車道でスピード違反で捕まった」と、こぼしながらまたやってきたのでした。 以後、不具合が軽く笑い飛ばせるような程度や回数ならばよかったのですが…。怒り、苦笑いを通り超して呆れ果てています。 熱海に研究所があって、ダンボールなどを切ったりしながら、ああでもない、こうでもないとやっていた頃はまだよかったのかもしれませんが、 その研究所も閉鎖した今となっては…。

はなしにならないむしばなし 歯科治療用ユニットの寝台部分に関しては、シロナ(旧シーメンス)社のこのチラシにある器械がよろしいかもしれません。 特に治療者がストレスに感じることがあるヘッドレストに工夫が見られます。 もっとも、治療を受ける方が長髪にしていると、髪を束ねても、解いても…といった問題は解消されないかもしれません。 ハンドピースに関してはカボ社のそれのほうが信頼性が高いです。両社のイイトコ取りができればいいのですが…。

はなしにならないむしばなし 機能水の一種、酸化電位水を発生させる器械アシデント。

弱酸性の水が出てくるのですから、弱アルカリ性の水が排出されるはずですが、それがありません。 このことについて質問しても返答なし。不具合があって点検整備してもらっても、やってきたのは「あなたにそんなことができましたか?」と、 お伺いしたくなる輩。当然、不具合は解消されず、第三者機関にチェックしてもらい、「こりゃダメだ!」。 アシデントはモデルチェンジしたようですが、買うはずがないでしょう。

はなしにならないむしばなし CTを含めてパソコン関連で、モリタの担当者は東北で一人だけ。場合によっては富士通に丸投げ。 富士通側もモリタ側もカンジンな部分には触れず、タッグを組んでメンテナンスしてほしいとリクエストしても無視…。 何度修理点検してもらっても、器械がまともに作動するのはわずかな期間だけ。 「ハードディスクだから…」とか「さらに数百万円の投資をすれば、今度こそ大丈夫だ」と、言われて信じるはずがないでしょう。 弁護士に相談しても、ただ首をかしげてうなるだけの無能ぶり。 はなしにならないむしばなし 富士通は、ハードディスク分野を“金にならないから”という理由で売却しようとしたり、訳のわからない社長辞任ドタバタ劇。 富士通も、モリタもその子会社でディーラーのウチヤマも信用を失っています。 俗に“材料屋”といわれるウチヤマなど歯科のディーラーはモリタの体質を「変わらないと思います」と指摘、 ならば2番手のヨシダはと問えば苦笑いしながら、「自信をもってすすめられれば、とっくにおすすめしています!」。

某デンタルショーでレセコン会社のある社員に、モリタのどこかの支店長が親指と人差し指で輪を作りながら声をかけてきたそうです。 「ねぇ、モリタに来ない? コレいいよ!」

ノートパソコンがこわれて、修理に出したら、「ハードディスクを交換しなければ…」。 まっさらになって戻ってきたそれは、立ち上げることなく越年。もう半年もそのまま。 患者さんへの情報提供用にDVDやビデオ機器を導入しても、HDDの文字がトラウマを刺激してホコリをかぶらせたままにしています。
4月1日の話ですが、モリタ倒産!
私なりのしっぺ返しは、法に触れない程度にのらりくらりと楽しむつもり。

警察庁長官狙撃事件は被害者自ら捜査の失敗を認め、時効を迎えた後で、テロ教団の犯行が云々とおバカなコメントをする輩が現れる始末。 テロ教団がその行為を正当化する一因を提供したような愚かさ。
石巻で先日起きた殺傷事件も、被疑者はともかく、宮城県警石巻署の怠慢にも一因。アレ?何で、こんな話になったのでしょう。 こんなことばっかり言っていると、またあの人が「今日は休暇をとって、手帳も手錠も置いて来ましたから…」と、 ニコニコしながらやってくるかもしれないので、これくらいにとどめておきましょう。。

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H22.3.31.

はなしにならないむしばなし(F骨隆起、口内炎と口腔がん)

最近口腔癌の話をよく耳にします(私だけかもしれませんが…)。 単なる口内炎だと思っていて、市販の薬を塗っていたがなかなか治らず、しようがなく歯科医院を訪ねると、口腔外科を紹介された。 病名はなんと口腔癌。このようなことにならないように、どのように口の中のケアをしたらよいか? またこのような症状があれば、すぐに歯科医院で見てもらった方が良いとか、その辺もいろいろな例を取り上げて教えて頂けるとありがたいと思います。

齲蝕は“う蝕”と表記されるようになるようです。癌も“がん”と表記されています。細かい話ですが、以下、口腔がんと表記します。

患者さん向けのQ&Aコーナーに口内炎について掲載しています。
口内炎の治療には、まず、痛みを何とかしたいですね。
レーザー治療を1分程しますと、あの特有の痛みが治まります。 口内炎のレーザー治療による痛みはありません。レーザー照射したところは、ほとんど変わらないかやや白っぽくなる程度です。 これだけでも、治療を受けた方は皆、目からウロコとばかりに笑顔で感動します。
次に、見た目の問題です。
これには、うがい薬が有効です。通常、何もしなければ、治るまでに1週間〜10日くらいかかりますが、うがい薬を使って3〜5日くらいに短縮できると思います。 いちご歯科クリニックではAP水をオススメしています。この水は、口内炎に効果的な他、口臭抑制、口腔乾燥症対策にも有効です。

口内炎は、ビタミンB2不足が全体の10〜20%を占めると言われています。 このような方にはビタミン剤が効果的です。塗り薬は基本的に免疫抑制で、口内炎のところに集まってきた白血球に「帰れ!」という働きをします。 痛みは和らぐかもしれませんが、治るかと言われれば疑問です。
長く使い続けると、潰瘍のようになって治りにくくなることさえあります。 いくつかに分類される口内炎のうちアフタ性口内炎は、副腎皮質ステロイド軟膏を塗布すると、痛みが緩和されるといわれていますが、 そもそも治そうとする働きが高まるために痛みとして感じられてしまうわけです。 この軟膏がそれを緩和するということは、実は治りにくくなることを意味します。 長期連用していると治りにくい潰瘍のようになります。アフタ性口内炎の原因は不明ですが、この場合でも、レーザー治療とうがい薬の使用が有効だと思います。 以前ひとり言をつぶやいたと思いますが、レーザー治療機器の普及割合は歯科医院全体の4分の1程度です。 保険請求が認められているのが、知覚過敏の治療くらいだったからです。 この4月からは専門的な歯石除去にも認められるのですが、機器や臨床経験に制限を設けた上に、申請をしてそれが受理された場合だけです。 先日の東北厚生局の説明会でこのことを話された、歯科医師としてもご活躍された方が、「レーザーでこのようなことができるとは知りませんでした」と、 おっしゃっていたほどの治療行為ですから、ほとんどプラスにならないかもしれません。
レーザーを用いた歯石除去等に係る加算は、医療の高度化等に対応する観点から、診療報酬調査専門組織の医療技術評価分科会における検討結果を踏まえ、 新規技術の保険導入を行うのだそうです。次(平成24年4月度予定)の診療報酬改定の頃には財政、ご時世がどうなっていることか定かではありませんが、 その分科会とやらに我々歯科医師や口内炎で悩む患者さんの声を多く届けて、口内炎の治療にもレーザーの保険請求が認められるようにしたいものです。
はなしにならないむしばなし ただ、X線の管理区域のような、診療室の外にレーザー光がもれることがないような規制はあるべきかもしれません。 ある人が口内炎の治療を受けて感動しつつ、サングラスをかけたりする治療の説明を聞いて、レーザーに対する不安をこぼしていましたが、 もっともなことでした。余談ですが、X線室のドアにあるガラス窓は普通のガラスではなく、X線を通さない特殊で高価なものなので、 割ったりしないように注意してください。
薬としては、殺菌成分を含んだうがい薬が効果的です。 ただ、うがい薬の成分は健全な細胞も傷めます(看護師さんのお叱りを受けるかもしれませんが、入院している患者さんにイソジンでうがいさせるときに、 「あら、薄いわね」と、イソジンを足して濃いめにする光景は疑問に思います)。この対策として、うがい薬を使ったあと水でゆすぐのも一案です。 あるいは、天然のうがい薬のような、緑茶や烏龍茶なども有効かもしれません。口内炎対策のうがい薬として、AP水のような機能水をオススメします。 ちょっと飲んでも害にはなりません。空のペットボトルなどの容器を持ってきて下されば、無料でおわけしています。
地図(状)舌という、おねしょをした後のふとんをイメージするとわかりやすい、舌に“地図”ができて口内炎のようにヒリヒリすることがあります。 原因はよくわかっていなくて、うがい薬が有効で口の中を清潔に保つことがその対策とされますが、数mmの範囲に限定される口内炎と異なり、 範囲が広くなったり狭くなったり、あっちにいったりこっちにきたりと“地図”が移動して治りにくい場合が多いようです。
「口内炎か何かかと思って…」と、歯科受診された方の中には骨隆起を口内炎と思っていらっしゃる場合があります。 口蓋(こうがい)や、下の舌唇側(内側や外側の)歯肉にひとつ、あるいは左右対やぶどうの房のように、文字通り骨が隆起してくるもので、 病気というより加齢変化(若い女性にこの言葉を使うのは控えるようにしています)です。悪いものではありません。 口蓋隆起といわれるものは、そこに舌を押し当てれば、歯がなくても物がこなれて役に立つかもしれません。 私には骨隆起がないので、無い物ねだりかもしれませんが、ある人がうらやましいです。 骨隆起は床義歯(いわゆる部分入れ歯や総入れ歯)が強く当たると口内炎になったり、異物感の原因になったりします。 治療を希望される方は少ないですが、麻酔下で歯肉を剥離して隆起した骨を削ります。 偏平苔癬(へんぺいたいせん)という本来皮膚の病気ですが、口腔粘膜にも起こりうるものがあります。4 0代以降の女性に多いといわれ、原因は不明です。細い白色の網状や線状である場合が多く、び爛を伴うと接触・刺激痛があります。 完全な治療方法は確立していないと思いますが、投薬を受けると症状が軽減するといわれています。

がんはからだ中のほとんどの臓器に発生する可能性があり、生きている限りその可能性はゼロにはなりません。 ただ、がんになったからといって、すべてがおわりというわけではないので、がんと闘うというより、 人生の定めと腹をくくってがんと共に生きるべきなのかもしれません。 ある臓器に何らかの変化が現れて、その変化が正常なものに比べて明らかにがんが発生しやすい組織であれば、これを“前がん病変”といいます。
さて、口内炎との鑑別診断が必要な口の中の病気に、白板症、紅板症があります。口腔内では、白板症、紅板症がその前がん病変と言われます。 悪性化割合は研究者によりさまざまですが、白板症が6〜10%、紅板症が50%程です。両者の混合型もあります。 2週間たっても治らない場合は検査してもらいましょう。
白板症は白色、乳白色、または灰白色で、ほぼ平坦な、粘膜より隆起した、ザラザラした、板状または斑状、イボのような病変です。 この白斑はこすったり、薬を塗ったりしても簡単に消えることはありません。 白斑があっても、ほとんど痛みがないので、歯の治療の時に指摘されて初めて気がつくこともあります。 40歳以上の人(特に50〜60歳)、女性より男性、頬粘膜、歯肉、舌に多く見られるようです。 原因ははっきりとはわかっていませんが、虫歯で歯が尖んがっている場合、義歯、咬合(かみ合わせ)の悪習慣などで傷つくことや、 タバコ、ビタミンA、B不足、アレルギー、内分泌障害などが挙げられています。 治療は病理的な診断をして、局所的な刺激の原因を除去するなどですが、1割ほどとはいえ悪性化する可能性がある前がん病変なので、 長期にわたる経過観察が必要な病気です。
紅板症は、やはり歯肉や舌などに発生する境界のはっきりした紅斑で、ほとんどが熱いものや辛いものがしみるような刺激痛を自覚するようです。 男女差はほとんどなく、50〜70歳代に多いようです。 頻度は白板症よりはるかに低く、稀ですが、悪性化する割合が4〜5割ほど、中には既に初期のがんになっているものもあるようです。

口の中にできるがんを口腔がんといい、白板症や紅板症などの前がん病変を経てがんになるものと、突然のようにがんを発症するものとがあります。 悪性黒色腫も口腔がんとしてみられることがあります。日本では、口腔がんは全がんのうち約1〜2%ほどといわれています。 男性と女性では男性が約2倍多いようです。年齢では40〜70歳が多く発症しますが、20〜30歳代の若者や80歳以上の高齢者にもみられます。 口腔がんは頸(けい)部のリンパ節に転移することがあります。このときは頸部郭清(かくせい)術という広範な手術が必要になります。
口腔がんはからだの中にできるがんと異なり、多くは肉眼的に見えるところにできますが、 脳、眼、鼻、肺など隣接する臓器に近く、口腔だけにとどまらない場合があります。

一般に一日で1〜1.5リットル分泌されるといわれている唾液には、がんを抑制する効果があるそうです。 焼き魚に大根おろしが添えられていることがあります。 大根に含まれている硝酸塩が唾液によって亜硝酸塩に変わって発がん物質を体外に排出するといわれています。 何より歯肉や頬粘膜などデリケートな、非常に傷つきやすい組織を守ってくれている恩恵ははかりしれません。
理科、生物学の先生が、児童、生徒、学生に「細胞を見せるから」といって、自分の口の中の粘膜に爪楊枝のようなものを軽く触れさせ、 スライドガラスの上にそっとのせて、顕微鏡で見せることがあります。軽く触れさせただけで、細胞がとれてしまうほど、口の中の粘膜はデリケートです。 実は、どんなにそっと丁寧に磨いても、歯磨きの時に歯肉や口腔内粘膜は若干傷んでしまうのです。その傷んだ歯肉などを唾液が守ってくれるのです。
唾液腺は網状の筋肉に包まれていて、この筋肉が収縮することによって分泌されます。 リズムよくかんだり、舌を動かすような発声(パ、パ、パ…とか、ラ、ラ、ラ…など)を繰り返すとその分泌が促進されます。 特にラの発声の際には、小児はそうでもないですが、大人になると横着になるのか舌はあまり動かさず下顎だけ動かして発声しようとする傾向があるようです。 雑誌などを顎の下に軽くあてて「ラ、ラ、ラ…」と10回くらい発声してみると唾液が出てくるように感じるかもしれません。
虫歯は夜できるといわれます。虫歯予防にも重要な役割を担う唾液は、眠っている間に、分泌量が減り、作用も弱まります。 精神疾患で悩んでいる方の多くが、ストレスに悩まされ、不眠を訴えていて、 その対策として良識ある専門家は単にストレス緩和の効果があるセロトニン関連の薬を処方するのではなく、 体内から自然にセロトニンが生じるようにリズム運動や感動の涙を流したり大笑いすることや眠る時は部屋を暗くして、 朝起きたらできるだけ日の光を浴びることを提唱しています。リズム運動はウォーキングなどだけではなく、ガムをかむようなことでもいいそうです。
歯科医としても、虫歯予防だけではなく、口臭、口内炎や口腔がん予防のために、それらのことはオススメしたいです。 具体的には、就寝前にガム(商品名をあげればリカルデントなど、それをかんでいるだけならば虫歯にならないようなガム)をかむことを提案します。 ガムをかむことが行儀が悪いことのように思えて受け入れがたい年配の方は、昆布などをかみかみすることはどうでしょう。 実際に、三陸にある小中学校が一緒の小さな学校では、下校前にみんなで昆布をかみかみしているそうです。学校歯科医が後押ししているのかもしれません。
歯肉を傷めないようにそっと丁寧に歯磨きしたり、うがいして衛生を保ち、唾液の分泌を促すことが口腔がんを予防する口の中のケアです。

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H22.3.30.

はなしにならないむしばなし(Eブリッジとインプラント その3))

デンタルインプラントでは根に相当するインプラントボディと上部構造物を冠せるアバットメントをネジでつなぐのですが、 このネジがかむ力がかかりすぎたりすると折れることがあります。 カムログシステムの場合、ネジ、チューブ構造、カム(インプラントボディ側の3点の凹とこれに適合するアバットメント側の凸)の3点があるので、 適切に処置されていれば、そのような破損は最も起こりにくいかもしれません(写真2点はアルタデント社のカムログインプラントシステム製品カタログから)。

アルタデント社のカムログインプラントシステ

もちろん、ネジが緩むことはありますから、定期的なメンテナンスで必要に応じて増し締めしなければなりません。
埋入では図Bのようにインプラントを骨の面と平らになるように埋め込むのですが、カラーの部分には骨がくっついてくれなくて、 ネジのひとやま目まで軽度の歯槽のうろうのように骨吸収が起こります。 それならば、カラーの部分は骨の中に埋め込まないようにすればいいだろうと誰でも思うでしょう。 奥歯の場合はそれでもいいかもしれませんが、前歯の場合、特に上の前歯の場合、日本人は歯肉が薄い傾向があるので、 銀色のカラーの部分が透けて見えたり、露出してしまうことがあります。
はなしにならないむしばなし かめる機能面がみたされると、見た目の充実が求められるようになります。 当然、私を含めてユーザーからは「カラーをうすくしてほしい」とリクエストが多く寄せられ、 メーカー側でも迅速に対応して希望通りの製品(図C)が生産されているのですが、薬事法の問題がこの製品の使用を厄介にしてくれます。 学会に出席するなどのために渡欧して、現地でその製品を購入して、何かトラブルがあっても、ユーザーが全責任を負うという条件下でならば使用できます。 アルタデントジャパンに普通に注文しても、宅配してくれません。この春からは薬事法の認可が得られるかもしれないといわれていましたが…。
ドラッグラグという言葉が周知されつつあると思います。 欧米では広く使用されている薬剤や医療器具が、日本では薬事法で認可されていないために正当に使用できず、認可されるまで何年も使用できないことがあります。 この“ラグ”の問題は、報道されている抗がん剤だけではないのです。 「経口避妊薬ピルは薬事法で認可されるまで何十年とかかったけれども、バイアグラはあっという間に認可されたでしょう。 薬事法の認可は男性中心に決まるのよ」。ある女性が言っていました。否定しきれない意見ですが、それだけではないと思います。
日本は法治国家というより、放置国家というべき国です。アメリカでは再生医療などの先端医療は研究者、医療従事者の良識に委ねられている傾向が強く、 イギリスでは数年の議論を経てでも、法律で規制しようとします。国によってはほとんど放任していて、 世界各国から怪しげな研究者が集まるうさん臭いところもあるかもしれませんが、日本の場合は議論さえされず、 現場では戸惑ったりじだんだを踏んだりという状況です。 問題を広く提起するべきマスコミや議論するべき議員の不勉強さ、国民の無関心さなどがそれを放置しているように思います。 当たり前のリクエストが無視され、利権にすがる輩があぐらをかいているような有様です。
さて、ブリッジは、橋のような構造から橋義歯ともいわれる、つけ外ししない固定式の義歯です。 天然歯のみあるいはブリッジのみを支台にしてブリッジにする場合は問題ないのですが、天然歯とインプラントとを一緒に支台にしてブリッジにする場合は、 ちょっと問題があります。天然歯を指でつまんで動かすと歯槽のうろうが進んでいない健康な歯でも、ある程度グラグラ動きます。 生理的動揺といって、歯の根が直接骨にくっついているのではなく、歯根膜(歯周靭帯)を介しているためです。 一部でも骨に癒着している場合は、病的で、このような歯は矯正治療しても移動しません。抜歯することになっても困難です。
骨に圧迫される力がかかる側には破骨細胞がならんで少しずつ骨が失われます。 逆に引っ張られる側には骨芽細胞がならんで少しずつ骨ができてきます。 こうして歯が少しずつ移動するのですが、このようなことは歯根膜があるから可能なのであって、 骨の再生のためには歯根膜組織の中にある“何か”が不可欠なのは明らかです。 インプラントはこの歯根膜がないので、生理的動揺がほとんどなく、 天然歯とインプラントを一緒の支台にしたブリッジはかむ力がかかる度に微妙な歪みが生じて支台歯に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
インプラントは矯正治療しようとしても動かないのですが、このことを利用して他の天然歯を移動するためのアンカー(固定源)に利用すると効果的な場合があります。 さらにインプラントの生着率が100%ではないことも逆に利用して、小さいインプラントを埋め込んで矯正治療をして、 治療終了後は外してしまうことにも使われています。
歯が抜けたところにそのままインプラント療法しないで、隣の歯をマイクロインプラントなどを用いて小矯正して移動させると、 しっかりした吸収されにくい骨が出来るので安心して埋入できます。
日本では医科と歯科に二元化されていますが、国によっては一元化されています(江戸時代の日本では、眼科も医科から区分されていて、 歯医者ということばがあるように、死語となっているかもしれませんが、眼医者/目医者という言葉もあります)。 日本では口腔外科がデンタルインプラントの担当科ですが、医科と歯科が一元化されている国では顎顔面外科といった診療科が担当します。 一元化は診療科間の連携を密にするためにも、 口腔と脳、眼、耳鼻咽喉、食道、肺、心臓…隣接する臓器の疾患(がん等も含めて)に適切に対処するためにも、求められるべきです。

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H22.3.29.

はなしにならないむしばなし(Dブリッジとインプラント その2)

インプラントは埋め込む(埋入する)部分の骨が充分にあるかどうかが大きな問題になります。 上の奥歯の場合は、上顎洞との位置関係が、下の奥歯の場合、下顎管との位置関係がそれぞれ重要です。 上の奥歯の場合はソケットリフトとかサイナスリフトという技術を使います。ソケットリフトは模式図@のようなものです。 デンタルインプラント(人工歯根)のインプラントボディ(根にあたる部分)を埋め込む時は、最低でも8mm以上の長さが求められます。 十分な骨の厚みが得られない時は、ソケットリフト(サイナスリフト)という技術により、骨を押し上げて長さを確保します。 上顎洞の粘膜は卵殻中の薄い膜のようになっていて、2〜3mm押し上げる程度では破れません。上顎洞は通常は空気が入っている、頬骨の中の部分です。 蓄膿症を患うと、ここに膿がたまります。 一度に3mm以上の長さを確保したいときはサイナスリフトの適応症ですが、ソケットリフトよりも予後の腫れ痛みは強く出る傾向があります。 ソケットリフトは私が治療を受けたならば、「俺は釘を打たれる柱じゃね〜んだぞ!」と、悪態をつくかもしれませんと、 治療を受ける方の笑いを誘いながら説明します。

はなしにならないむしばなし

下顎管は中を下歯槽動静脈神経が通ります。下歯槽神経を圧迫したり傷つけると麻酔がきれたあとでも感覚が戻らない知覚麻痺が起こります。 軽度の場合はビタミン剤の投与などによって治りますが、治るまで数ヵ月〜半年かかるかもしれません。 下顎水平(半)埋伏智歯の抜歯の際も、根尖が下顎管に接しているような場合は、術後に知覚麻痺が起こることがあります。 この可能性が高い場合は、歯冠だけ分割抜歯して、残った歯根は下顎管から離れるのを待って必要に応じて抜去します。 根が残っているままの状態ではしみたり、腫れや痛みがひかないように思いますが、意外にもそうではありません。 無理に困難な抜歯を終了して知覚麻痺を惹起するより、そのほうがいいでしょう。
ところで、インプラント療法の際はともかく、保険診療で下の親知らずを抜く場合に、パノラマX線診査は請求できても、CTは請求できません。 もし請求すれば、混合診療という違法行為になります。 CTの分はタダにすれば問題ないのですが、はたして、治療を受ける側の方が治療する側だったとして、 何千万円もする器械を使って画像診断をして、時間をかけて説明をして無料…納得できますか? それとも、タダってことはないでしょうと苦笑いしながら、 医療行為としてではなく歯ブラシなどの物品販売(メタルボンドや金属床義歯など法的に認められている混合診療の収入と税務処理上は同じ)に紛れさせますか? 「趣味の世界で仕事してますから」と、笑いとばしつつため息。
話を元に戻して、下歯槽動脈を傷つけたら、止血が困難な大量出血です。下顎管との位置関係は平面的なX線写真の診査だけでは把握できません。 CTの画像も合わせて診断するべきです(図Aはインプラントボディと下顎管がぶつかっているように見えて実はそうでない場合の例です。 右側のインプラントが斜めになっていて恐縮です)。

はなしにならないむしばなし

パノラマ写真などではインプラントを埋入すると下顎管を圧迫したり傷つけてしまうように見えても、 舌頬側(内側や外側)にズレて通っていることがあり、術前にCTで画像診断していれば、埋入方向を誤らない限り下顎管損傷はないでしょう。
下顎骨自体は十分な骨量があっても、下顎管がど真ん中を通っていて、インプラントを埋入する長さが確保しにくい場合は、互い違いに斜めに埋め込んで、 矢倉を組むように上部構造をつくればいいのです。下顎管が下の方を通っていればいいのですが…。
上の前歯の場合は、視界が得やすいので治療はしやすいですが、インプラント療法に向かないほどに骨がやわらかい場合が多く、 特に日本人は歯肉も骨の厚みもうすい傾向があります。
下の前歯の場合は骨がかたいのはいいのですが、逆にかたすぎて予後がよくないことがあります。 インプラントの骨にくっつく部分は凸凹していて表面積を広くしてオッセオインテグレーションといわれる骨とくっつくことを促すのですが、 骨がかたすぎると埋め込む際に、せっかくの凸凹がツルツルになってしまうことがあるようです。

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H22.3.26.

はなしにならないむしばなし(Cブリッジとインプラント)

今インプラントという言葉は、ほとんどの方が知っているとは思いますが、実際にその時(歯が無くなってしまった時)になって、 どうしようか考える人が多いように思います。今は昔と違ってかなり安価になったと聞きます。ほんとでしょうか? また、個人の歯科医院でもインプラントをしているところが多くなってきたように思いますが、歯科医師の技術的な問題はないのでしょうか? 大学病院などで臨床経験を積んで来られた先生が開業されたのであれば素人でも分かりますが、 そうでない先生はどのようにして技術を磨いているのでしょうか? インプラントをした方が良い場合、しない方が良い場合や、またどこで(どのような歯科医院や歯科医師)治療をした方が良いか? など素人にもわかりやすく、色々な例を取り上げて教えていただけるとうれしいです。

インターネットで歯医者の検索をしていると、インプラント1本10万円という広告を目にします。 1本30万円くらいの場合が多いと思いますし、10万円では材料費、技工料、衛生管理、 感染防止のため使い捨てにする器具の費用などを加えると赤字になってしまいます。 ある歯科関連業者に1本10万円のインプラントを広告している輩をどう思うか尋ねると、一言「おバカさんですよ!」。 どこかでごまかしをせざるを得なくなりますから、私が患者ならば1本10万円のインプラントは入れたくないです。 安かろう悪かろうか、感染防止、衛生管理がずさんとしか思えません。 意味がわかりませんがインプラントの使い回しを繰り返したり(やっぱりどういうことかわかりませんが、 何らかの理由で除去したインプラントを他の人に再利用していたならば洗っても滅菌してもあってはならないことです)や感染対策、 衛生管理を怠った上に自殺を試みた豊橋の歯科医の例は新聞・テレビで報道されましたから、周知されていると思います。
デフレの時代といわれます。いちご歯科クリニックで今、使用しているインプラントは主にアルタデント社のカムログというインプラントですが、 5〜6年の間にインプラントボディ(歯の根に相当する、実際に骨に埋め込むもの)は2割近く値上がりしていますし、 アバットメントや周辺器具はそれ以上に値上がりしているものも多く、支払いに頭を抱えているのが正直なところです。 比較的安価で、日本で使える何十種類もあるインプラントの中で型を採る際の精度に最も優れているのですが、前者のメリットは失われました。
感染防止、衛生管理についてはこだわればきりがありません。 「バッカじゃないの!? なんで、そこまでこだわらなきゃいけないの?」と、他の人からあきれられても、こだわればこだわるほどいいのはたしかですが、 そうすればするほどコストに跳ね返ります。

大学の教育ではインプラントというカタカナがサラっと出てくるだけで、大学に残る歯科医も下野する歯科医も、 それぞれ各自が講習会などを経てインプラントの技術を習得しているのが現状です。 どれだけの臨床経験があるかとか、学会に所属しているかとか、認定医かといったことは選択の判断基準にはなるでしょうけれども…。

インプラントの適応症としては歯がないところに充分な骨があることが挙げられます。お金があっても、骨がない人はインプラント禁忌です。 以前、80歳代のある方がインプラントを希望されましたが骨が足りないので、どのようにお断りするべきか思案していましたら、 「身内に不幸があってショックが…」と、治療しないことを告げてきたことがあります。 日本人は特に上の前歯の唇側の骨や歯肉が欧米人に比べて薄いので、ブリッジの適応症にするべき場合が多くなります。 見た目は変わらなくても韓国人は日本人に比べて骨がしっかりしているそうですが、焼肉、キムチなど歯ごたえのあるものを好んで食べるからといわれています。
インプラントはチタンという金属でできていますから、虫歯にはなりませんが、歯槽のうろうには天然歯よりもかかりやすいと考えて下さい。 ですから、ホームケアとしてのセルフプラークコントロール(自己管理)と、 プロフェッショナルケアとしての定期的なメンテナンスケア(定期的なポリッシングを含む口腔衛生指導)が重要です。
治療の成功率(5〜10年生着率)は、上顎で約90%、下顎で約95%と言われていますが、100%ではありません。 磨き残しが多い人、喫煙者、糖尿病の人、過度の飲酒をする人、食いしばる人、歯ぎしりのある方、かみ合わせの悪い方、かみ癖のある方、 骨の軟らかい人は、High Risk(予後が悪い)で、成功率は10〜40%低下するといわれています。
食いしばり、歯ぎしりの傾向が強い方は注意が必要です。ただ、これは正確な診断の仕様がないので、困った問題です。 顎関節症や歯槽のうろう、歯の痛みでは最もやっかいな根尖性歯周炎の原因となり、ストレスによってひどくなると言われています。
食いしばり、歯ぎしり、かみ合わせの悪い方、かみ癖のある方は、必ずナイトガード(マウスピースの一種)をして下さい。 それでも、歯根、歯冠、構造物の破損を防止できないこともあります。
はなしにならないむしばなし インプラントの上部構造は、ネジと仮のセメントで固定してありますから、まれにゆるむことや破損することがあります。
天然歯の根周囲には歯根膜(歯周靭帯)があって、これが歯に強い力がかかりすぎないようにするセンサーの働きをしています。 インプラントにはこの歯根膜がありません。力がかかりすぎないように工夫しなければなりません。 上部構造物を仮のセメントでつけて、メンテナンスのたびに外してチェックすることやナイトガードの使用は、その対策例です。 インプラントに歯根膜を培養して…という研究もされたかもしれませんが、うまくいきませんでした。 それでは骨に直接くっつくインプラントの良さを失いかねないからです。

治療以前に診断が適切にできることが重要ですから、 歯科医師向けのQ&Aのコーナーで紹介しているアルファードというCTを完備している歯科医院は信頼性が高いかもしれません。
あるマーケティングの講習会で講師が、「目の前に欲しい物があります。それが買えるお金は手元にあります。でも、買わない。なぜでしょう?」。

答えは「リスクです」だそうです。彼はさらに続けて「『手術をしてうまくいかなかったら、全額返金します』と、言われたら、 そんな手術は受けないでしょう」と、笑いながら言いました。でも、リスクがあっても手術を受ける人はいますよね。 なぜでしょう。私は信頼感がそうしているのだと思います。
しっかりと説明して同意書に署名してもらっても、「(よくわからないから)おまかせします(先生を信頼していますから)」。 医師側の本音は「あとから大騒ぎする人は『おまかせします』と言う人に多いよね」。
“おまかせします”を海外の方に訳して伝えようとすると、上手く伝わりにくいことに気がつくはず。日本独特な考え方、言い方だと思います。
有名な評論家が自身をうどん屋の釜にたとえるのです。そのこころはユーダケヨ(言うだけよと湯だけよをかけて)。 尊敬していましたが、これが何度も繰り返されて大嫌いになりました。「言うだけだったら、歯医者やってられないんだよ!」。
言うは易く行うは難し。文句を言うくらいなら、おまかせしなければいいのです。おまかせしてダメならあきらめなさい。 臨床治療は治療や外科の結果に対して100%の保証や確証はありえません。

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H22.3.25.

はなしにならないむしばなし(B入れ歯は必ず要るか)

「お彼岸頃にドカッとくるんだよね」と、ある人が言っていたように、未明から降っていた雨が、8時頃にはみぞれから雪にかわり、 はなしにならないむしばなし 昼前にはうっすらと白くなりました。 4月19日(はなしにならないむしばなしはその4月19日頃まで20回シリーズの予定)に雪が降ったのは25年くらい前のことで、 降雪記録が4月末から5月始めと毎年更新していたのは15年以上前の話ですが、そこまでいかなくても、 寒暖の差が激しすぎる今年は4月になっても雪が降るかもしれません。

ある番組で昭和の歌ランキング1位に選ばれたのは、二葉百合子さんの岸壁の母ではなく、美空ひばりさんでも山口百恵さんでも松田聖子さんの歌でもなく、 幼なじみが大ファンだったイルカさんのなごり雪でした。 私にとってもイルカさんのなごり雪は名曲ですが、イルカさんの歌というとNHKのみんなのうたで流れていた一節 “シャツの汚れを落としたら川が汚れちゃ困るんだよ”が、なぜだか耳の奥にずっと残っているような感覚があります。

話題がかわって、医療保険は2年に1回、介護保険は3年に1回改定がされています。 医療保険はこの4月から、平成22年度改定がされます。介護保険は平成21年度に改定が行われましたから、平成24年度はダブル改定になるはずですが…。
4月からの改定について、今頃になってバタバタと説明会やセミナーが開催されています。 21日に東北厚生局の説明会(無料)があり、昨日は民間で有料セミナーがいずれも仙台市内でありましたが、後者はガッカリしました。 「診療報酬(本体)の本体は点数のことですね」は、いいとして「努めることというのは努力することですね」など笑止。 2時間の予定が30分以上早く終わっても、質問の時間は設けず、誰でも話せるようなテキスト棒読みに終止。
それにしても4日間で仙石線全線を2往復、通勤している感覚に近いですね。仙石線石巻駅のホームから見えた石巻市役所。 はなしにならないむしばなし 途中の多賀城駅は高架工事中。上り線は高架になりましたが、下り線はまだです。石巻駅も仙台駅も駅舎の南北、東西をはしる道路が分断されたままです。 はなしにならないむしばなし 多賀城駅のようになるのは…?
話を元に戻して、誰もが、「本当は半年くらい前から改定の案が決まって、説明会や講習会を経て、出てきた疑義解釈を検討し直して、 準備や手続きをすすめるべきなのに…」と、こぼすのに、当たり前のことをしないまま。 講演者でさえ、たとえば、「悪名高き平成18年度改定…」と、過去の改定について言及するほどです。改正ではなくて、あくまで改定なのです。

さて、“歯がなくてかめない”のコーナーで、入れ歯など作らずそのまま、床義歯(つけはずしのできるいわゆる部分入れ歯、総入れ歯)、 (残っている歯が多くある場合はその歯を支台として)ブリッジ(固定式の橋義歯)、インプラント(人工歯根)の4択を提案しています。 この他に小矯正、移植などが提案できる場合があります。
ここでは、入れ歯など作らずそのままと床義歯(つけはずしのできるいわゆる部分入れ歯、総入れ歯)について、ひとり言。かれこれ20年前、 ある教授が学生に講義でNHKの特集番組の一部(当時の私にとっては衝撃的なビデオ映像)を見せてくださいました。 ある老人ホームの食事風景でした。いただきます!さぁ食べようという場面でガチャガチャガチャと、大きな音がひびきました。 いっせいに入れ歯を外して食事をしていたのです。
「使える入れ歯が作れない歯医者は情けない(>3<)!」と、嘆く方が多いかもしれません。入れ歯を作っても、その半分は使ってもらえないといわれています。 痛くてかめないとか、違和感があるとか、ずっと入れていると吐き気がするといった理由からです。 1床あたり1千万円という法外な請求をする歯科医が提供する入れ歯でさえ、本人は胸をはって見せるかもしれませんが、例外ではありません。 実際に、以前、保険診療をやめて自費に移行した時に、某歯科医師会の信頼できるある先生が「お前なぁ、 某歯科医師会で一番苦情の電話がかかってくるのは○△先生(自費で総入れ歯、部分入れ歯を提供していて、 歯科医の間では全国的にも有名な先生)なんだゾ!」と、説教されたことがあります。 数千万円する器械が使い物にならなくて、メンテナンスもまるでダメなモリタを私が罵倒するように、入れ歯が合わないと患者さんが歯医者を罵るわけです。 保険診療の入れ歯ならば、半年我慢して、場合によっては別の歯医者で新たに作り直してもらうことも考えられますが、 高額な入れ歯が使えなければ、「金返せ!」と大騒ぎしても、もっともです。
江戸時代の日本の歯科的技術は、意外にも進んでいたようです。中でも入れ歯(床義歯)は、骨董収集家の間で今でも珍重されるほどです。 当時の入れ歯は、木、瀬戸と金属を材料に作られていました。 今は樹脂、瀬戸と金属が材料ですから、材料だけみれば、「な〜んだ。木が樹脂に変わっただけで、進歩していないな」と、吐き捨てられてしまうほどです。 今のように型を採って作るのではなく、人間合鍵製造方法といったやり方で、木を削っては口の中を見て、口の中を見ては木を削って、 合わせてみて微調整して…という作業だったようです。 水を含んだ木の膨潤性のために、意外にフィットしたそうです。抗菌性のあるつげの木が使用されたと聞いています。
材料は進歩していて、今後も傷が着かない塗料に実用化されているような技術が応用されて、細菌がつきにくい超衛生的で適合性に優れ、 かんでも痛くない実用性に富んだ材料が世に出てくるかもしれませんが、それでも100%の満足は得られないでしょう。 事故でなければ歯を失う理由は、大多数が自己管理の悪さ、自身の横着さにあります。不満を他にぶつけても、かえって自身を蝕むだけです。
牛の前歯は下はありますが、上は歯茎がかたくなっていて、そこにかみこむようになっています。このことを例に説明すると、 「私は牛じゃないわよ!」と、お叱りを受けるかもしれませんし、入れ歯を作らなくても…と言うと、歯医者失格と言われるかもしれませんが、 賛同する方は確実に増えています。
上下ほとんど歯がなくて入れ歯も使っていないのに、煎餅でもピーナッツでも、水につけてふやかしたりやわらかくしたりせずに、 バリバリとかんで、目の前でスキップして見せるならば、それでいいのです。 ただ、そのような人でも、歯科的なケアや治療を求めてくることがあるならば、そっと手を差し延べればいいのです。

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H22.3.24.

はなしにならないむしばなし(A再診料と歯科訪問診療料)

花壇にとばされてきたゴミ拾いをしていると、その中に某クリニックの領収書が1枚ありました。 再診料71点。この4月1日からは69点になるそうです。病院では65点が69点になり、統一されるのだとか。 一方、歯科は40点が42点になります。1点は10円の換算です。 窓口の負担金は71点も69点も、1桁目を四捨五入するので、1割負担で70円、3割負担で210円になり、患者側の負担は変わりませんが、 クリニック、診療所、医院側の報酬は総額で20円減ります。40点と42点も同様に1割負担ではどちらも40円ですが、3割負担では120円が130円になります。
歯科の再診料が値上げされてけしからんと憤る方がいらっしゃるかもしれませんが、産婦人科、小児科の疲弊が報道されることが多く、 周知されつつある中、歯科の窮状はそれをはるかに超えるもので、ご理解いただきたいです。 歯科の平成22年度診療報酬改定は+2.09%(約600億円)だそうですが、平成18年4月以前に戻っただけです。 医科と歯科で再診料に(初診料にも)差があるので、例えば、食事をしていて魚の骨が刺さったと、耳鼻咽喉科で抜いてもらうのと、 歯科で抜いてもらうのでは患者側の負担金もクリニック、診療所、医院側の収入にも1.5倍以上の差が生じることになります。
TBSの報道特集なる番組で、日本の歯科技工物(型を採って模型を作り、歯科医師が作製することもあるが、 主に歯科技工士が作製する詰め物や冠せ物)が中国で作られることがあって、その問題を取り上げていました。 TBS系の某地方紙では、歯科技工士嘆息と題して1面トップで窮状を伝えていました。 「このご時世で苦しいのはどこも同じだ」と、お叱りを受けるかもしれませんが、問題が周知されることは、改善のきっかけになってくれると信じたいです。
さて、平成22年度歯科診療報酬改定における主な改定項目として、まず、在宅歯科医療の推進が挙げられています。 歯科訪問診療の実情も踏まえ、より分かりやすい体系とするため、歯科訪問診療料に係る評価体系を見直すのだそうです。
歯科訪問診療料(1日につき)には
@歯科訪問診療料1 830点A歯科訪問診療料2 380点があります。歯科医師が寝たきりや歩行困難な方の居宅などに訪問診療する場合に算定します。 初診料や再診料、交通費などを含めたものと考えていいと思います。
老々介護とか認々介護といわれるくらいですから、訪問先でご夫婦がそろって訪問診療の対象になる場合があります。 この他にグループホームなどの歯科訪問診療の場合に、830点の算定がやっかいな問題になることがありました。 同じ建物の中の1人目に訪問診療料を算定して、2人目以降は初診料や再診料のみの算定だったのです。 居宅でご夫婦の場合は、「同じようなことをしているのに、負担金に差があるのはなぜか?」と、ご家族やケアマネージャー、 あるいはご本人に問われても、説明して理解していただければいいのです。 仮に私が訪問を受ける側ならば、「ワケワカンネ〜! メンドクセ〜カラ、モーコナクテイ〜カラ!!」と、悪態をつくかもしれません。 …といったことも説明して、笑って理解していただければ、訪問を継続して、ご理解が得られなければ、訪問しなければいいのです。
ただ、家計を一にしているわけではないグループホームでは、それだけでは済まなかったのです。 グループホームは最大9人のユニット単位で1軒の家と同様に見なします。 複数のユニットがあるグループホームで建物が中でつながっていようと、ユニットの数を建物の数と見なすのです。 あるユニットから2人だけ訪問診療する場合は、1人目は歯科訪問診療料830点、 2人目は再診料か初診料を算定します(平等になるように次に訪問する際に順番を逆にしたりしていました)。ユニット1から1人、ユニット2から1人の場合は、 それぞれ830点が算定できたわけです。
ところで、ユニット9人を皆さん訪問診療する場合は、歯科訪問診療料をどのように扱いましょう。
ア.ローテーションで訪問するたびに、1人目を変えて診療する
イ.請求はともかく、負担は人数で均等割にする
ウ.歯科訪問診療料と再診料の負担金の差額を調整金として最初から請求しない
3択になります。私は思い浮かびませんでしたが、ある人がもう一つ選択肢があるといっていました。
エ.全員に歯科訪問診療料の負担金に相当する金額を請求する
ア.は数人ならば無難ですが、人数が多いと順番がなかなか回って来なかったり、入退所、入院、外出などで公平にならない場合がでてきます。 イ.は請求書と領収書の金額にズレが生じ、事務処理や提出が求められる書類上にも不適切さが露呈します。 ウ.は支払基金には普通にレセプト請求するわけで、うさん臭いですし、エ.にいたっては詐欺行為です。 歯科訪問診療料を算定せず、再診料や初診料だけにする選択肢もあるかもしれませんが、それならば、最初から訪問診療などしません。 なぜバリアフリーの歯科クリニックを作ったのか、バカバカしいだけです。
そもそも、このようなことを説明しなければならないこと自体ナンセンスですし、 かえってケアマネージャーなどグループホームのスタッフやご家族の不信を招きかねないことでした。制度がおかしかったのです。
この歯科訪問診療料が、1人だけの場合は従来通り、複数の場合はそれぞれ380点の請求になるそうです。 2人の場合は、負担金が従来より少し減り、3人以上になると増えるといった増減はともかく、支離滅裂な制度が改定されることは評価するべきでしょう。
ただ、それぞれ20分以上の患者で、20分未満の患者の場合は再診料又は初診料という条件付きです。 介護保険と異なり、訪問が必要な理由もレセプトに記載が求められます。それならば、篭っていないで、 普通に歩ける人や小児にも訪問して、初診料又は再診料から始まる在宅歯科医療を推進していいのでは?

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H22.3.23.

はなしにならないむしばなし(@医療保険と介護保険)

合衆国下院本会議は21日、医療保険改革法案を、僅差とはいえ、賛成多数で可決しました。 同改革を最重要課題と位置付けていた、オバマ大統領の笑顔が久々に見られました。国民皆保険にはまだ遠いですが、それに向けた一歩を踏み出すことになります。 財政難の問題、経済危機を招いたウォール街の問題は(オバマ大統領がメスを入れることはなく)そのままです。 リーマンショックのようなことが近い将来にまた起こる可能性は依然としてありますが、 かの国の恥といわれたことに改善の流れが生じようとしていることを、まずは評するべきでしょう。
ところで、日本で歯科診療に取り組んでいると、
医療保険と介護保険の違いに戸惑うことがあります。医療保険は病気に対する治療行為について保険しています。一方、介護保険は基本的に予防的な処置です。 病気にならないようにケアすることを保険しているのです。異なる保険を両立させるときに、矛盾に悩まされるのです。
医療保険では、病気について診断をして病名をつけ、それに見合った治療をします。 フッ素塗布などの虫歯の予防処置は、この体系に相入れないため、自費扱いとされます。 困るのは、市町村などが小児の医療保険の窓口の負担金をゼロにしようと頑張って、その対象年齢を高めようとしていますが、 その対象患児にそのような予防処置をして、支払いについてや万一虫歯になって治療が必要になった場合などに、 みんなが納得しにくいような問題が生じることです。以前紹介したような北欧の国のように、未成年者は予防処置も虫歯の治療も、 矯正治療さえも保険が適用されて、しかも窓口負担金はゼロならば、みんなが納得しやすいですし、本来、社会保障とはそのようなものであるべきなのです。 その財源は20%以上の消費税ですが、どこかの国の定額給付金に匹敵するような金額が2年に1回還付されるような仕組みになっています。 日本でも消費税率引き上げ論者の中に、最初の1年は、その分をすべて国民に(ひとりあたり10万円以上を)還付するようにして、税負担感を軽減した上で、 次年度以降に年金・医療など社会保障に振り分けるべきだという意見があります。
総理大臣が数億円の脱税をきっかけに政権を投げ出しても、報道統制がされているかのごとくに誰も何も言わなくなり、逮捕されることもなく、 野党に転落してからも、悠々と国会議員を続ける一方、政権交代して総理大臣についた新たな脱税王も、当然のようにそれを厳しく問われることはないまま。 歯を食いしばって納税している国民の中には、「ヤクザよりひどい。暇があれば暴動を起こしたいくらいだ」とこぼし、忙殺されつつ、 さらに歯を食いしばり、お金では買えない歯を(食いしばる力に耐えかねて、歯槽膿漏のように)次々に失ったり、健康を蝕んでいる人もいます。 数年後は誰も国債を購入しなくなり、国家が破綻しないまでも、ハイパーインフレなどの負担を国民に押しつけるでしょう。 ハイパーインフレ自体は、そうなったらなったで悪いことばかりではないと開き直るしかないですが、社会保障についてはきちんとした政策が必要です。 はたしてその時に、そのようなことが何もできないのではないかと不安を抱かせるていたらく。
さて、介護保険は基本的に予防的な処置です。ケアに対する病名はありません。介護保険において口腔ケアは要支援1から推奨されます。 医療保険で訪問歯科診療をする際は、何が原因で寝たきり、歩行困難になっていているかを明記しなければならないのですが、要支援1の方は普通に歩けます。 医療保険だけとか介護保険だけを適用させた治療やケアをするならば問題ないのですが、 医療保険と介護保険を一緒に適用させて訪問歯科診療すると、首を傾げる場面があります。
さらに、平成18年7月1日付のひとり言で追悼した“クリームおじさん”が絡む事件のために、介護保険がスタートしようという大事な局面で、 歯科医師は厚生省(厚生労働省)内に立ち入り禁止状態で決め事がされて、現在に至っています。 高齢者の口腔ケアは嚥下性肺炎の予防などで非常に重要ですが、それにかかわるべき歯科が蚊帳の外といった状態だったのです。 いまさら連携が云々といっていますが、掛け声ばかりのようにひびきます。 羨望されることはあっても、尊敬されることはなかったとしても、日本歯科医師会の会長をしていた輩が逮捕され、 同じ事件にかかわった政治家は総理大臣経験者を含めて、結局みんな無罪。法律・制度に詳しくない人でも、納得できるはずがないでしょう。 歯科医師の不満は根強く、そのことに触れると誰もが鼻で笑っちゃいます。
話をもとに戻して、訪問歯科診療では、往診車が重宝します。ワゴン車などの大きな車の中で、ユニットといわれる歯科診療に必要な器械が一通り揃っていて、 治療するのです。ある年の4月に、この往診車が医療保険適用されなくなりました。車椅子やストレッチャーにのせて、 はなしにならないむしばなし 建物を出て車の中に移動できるならば、そのままいちご歯科クリニックのようにバリアフリーの歯科診療所まで連れて来て、 歯科治療ができるだろうという当たり前の理由からだと思います。道路事情が悪いところにも不向きです。 往診車を所有しているある歯科医師が「すぐ保険適用を復活させます」と言っていたのは負け惜しみにしか聞こえなかったのですが、 本当にその数ヵ月後に往診車の保険適用が復活したのです。そんな力があるならば、介護保険の歯科がおかれている状況も改善できるだろうに。 はなしにならないむしばなし バカバカしくて仕方がありませんでした。何のために「無駄に大きい」とやゆする人がいるほどの建物を作ったのでしょうか。 これから開業をお考えの歯科医の方々は、設備投資を抑えリスクを減らすために、保健所のチェックや開設基準をクリアする必要最小限の歯科医院をつくり、 訪問歯科診療を中心とした在宅医療に取り組むべきでしょう。

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H22.3.19.

タクシー乗り場で

石巻赤十字病院が移転する前に、近接する整形外科医院が移転反対と地元紙を巻き込んで大騒ぎしていましたが、売名行為としか思えませんでした。 日赤側も共存できると思いますと主張し続けていたのです。実際に、移転後のほうが忙しいようです。 「すぐに日赤から回されるんですよ」と、いう声が多く聞こえてきます。病診連携(病院と診療所や病院と病院の連携)には距離が重要です。 隣接するほど短いほうがいいのです。
ある日、石巻赤十字病院のタクシー乗り場で、杖をつきながら、ゆっくり、とぼとぼと歩く高齢者が、1台のタクシーを覗きこむようにして、 運転手に恐る恐る行き先を(近接する某整形外科医院と)告げ、「そこまで乗ってもいいですか?」と、念押ししたそうです。 「もちろん、いいですよ」と笑顔で答えつつ、不審に思った運転手がそのわけを尋ねると、 「以前、『2時間以上待ってて初乗り料金のすぐそこだと〜ォ! 俺の時給は300円以下か?』と怒鳴られた」ことがあったそうです。 現在の石巻赤十字病院タクシー乗り場には、十社以上のタクシー会社が乗り入れ、週単位で入れ替え制になっています。 1社あたりの場所代が税込み月3,150円か5,250円かはともかく、それに見合ったミズアゲは得られにくいようです。 2時間待ちは当たり前だからです。以前の湊地区にあった頃と比べて、石巻駅まで遠くなったことなどから、タクシー利用者が減少しているようです。 ただ、ここではタクシーは必ずしも前から順番に乗らなければならないわけではないので、お好みのタクシーを選んで乗ればいいのです。 乗り慣れたタクシーがあってそれが乗り場になければ、タクシーの車列を横目に、電話で呼び出せばいいのです。 そのほうがお互いに嫌な思いをしなくてすみます。
さて、日赤移転前のタクシー乗り場には2社が乗り入れていましたが、事実上1社の独占状態でした。 タクシー乗り場は今と異なり、一般の駐車場と同じ30分以内は無料、それ以上は駐車料金が発生するゲートを通り、駐車券を受け取っていたのです。 大手の1社は順番にならんでいて、30分近く客がつかないと、本社から配車指令が無線で届いて、ゲートを出て指定された所に向かう仕組みになっていました。 契約の関係で乗り入れ台数が少ないもう1社のほうは、30分近く客がつかないと“ギャンブル”に出ざるをえませんでした。 自腹をきって駐車料金を払って客を待つか、一旦ゲートを出てまた戻ってきて列の最後尾につけるかの二者択一を迫られたわけです。 日赤の移転にはその“大手”タクシー会社も反対していましたし、移転するとしても、タクシー乗り場に関しては独占状態を維持したかったようですが、 結局、多数意見に押し切られてしまいました。 日赤が移転してから、そのタクシー会社は倒産したのですが、原因は日赤移転というよりも、その前からくすぶっていた火種が大きくなったからだと、 ある人がわかりやすく教えてくれました。 運転手同士が客の奪い合いで値下げ合戦のようになり、売り上げ減少が千万円単位になっても歯止めがかからなくなったからだと。
「それにしても、その会社を含めて、倒産したタクシー会社を次々に傘下に入れているあのタクシー会社は、そんなに大きく見えないんですが?」
別のある人が答えてくれました。
「あの会社はそういう会社だから。金融機関が融資してくれさえすれば、いくらでももつよ」
石巻駅前のタクシー乗り場は基本的に車列の前から順番に乗る方式ですが、あのタクシー会社やこの運転手は二度と利用したくないと思うような場合は、 後から来た人に順番を譲るか少し離れたタクシー乗り場を利用すればいいでしょう。
石巻駅前といえば、(看板として最適な建物最上部の構造物に市章も石巻市役所の文字も入らないままの)市役所の移転作業が今週末にピークを迎えます。 「(先日紹介した)駅前駐車場の西側の屋根付き車庫は、市長、議長の専用車などが駐車して、 普通の公用車はロータリー(市役所庁舎に隣接する自走式の立体駐車場)にとめることが今日決まって、パスカードを渡されたんだ」と、 公用車の運転手が笑っていたのは、昨日のことでした。

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H22.3.18.

民の足

京都・河原町から梅田を経て三宮まで75km余、阪急電車で600円(小児300円)、株主優待券ならば400円ほど。株主優待券は株主ではなくても、 至る所にあるチケットショップで購入可能。
神戸〜京都間は自転車ならば、梅田周辺に立ち寄る必要がない限り、西国街道(実際は、旧道に並行する国道171号線)を経て3時間ほどの 民の足 道のり(明石で夜を明かして、尼崎に寄り道しつつ実際に通ったのは、阪神大震災の何年前だったか)。 (拙著・かけがえのない宝物、輪行日記の項で紹介している、鹿児島市で購入してそのまま乗ってきた自転車。 今はいちご歯科クリニックの屋根裏部屋で眠っています。UV CLEAR塗装されたフレームやスポークは、20年経っても黒光りしてピカピカ。 名づけてウルトラバイオレット号)自転車に乗って、のどが渇いたりお腹が空いたり、飲食物の摂り方によっては400〜600円などすぐにとんでいくかもしれません。 ‘電車と自転車、はたしてどちらがエコか、などということを考えるのはあんたくらいなものだ’と、どこかから声が聞こえてきそうですが、 75km余を移動して運賃400円はありがたいことです。全国的な百貨店閉店の流れにのって、河原町駅すぐの阪急百貨店が今秋閉店するそうですが、 ワクワクする感じ、思わずありがたいと手を合わせるような感動は、日々の生活に潤いを与えてくれるもので、 百貨店がその提供源にならなくなったことを寂しく思います。
「電車などの交通機関は首都圏のような人口集積地でなければ採算が合わない」と、専門家が言います。新幹線が整備されて、並行する在来線の哀れさ。 旧国電でも、仙石線のような地方路線は?各地のバス路線、タクシーしかり、民の足をみんなが支え合う意識が広く浸透しないままでは…。
4月からいちご歯科クリニック周辺で運行される住民バスしかり。水明・大橋・開北・水押の地域内の運賃100円はありがたいと思います。 200円という意見が出ていたのを、ある方が会議で「100円に…」と、主張して通ったそうです。ならば、石巻駅まで400円は300円にならなかったものか。 普通にタクシーに乗れば、地域内からワンメーター650円か、1〜3回上がって、740円、830円、920円といったところ。 いちご歯科クリニック最寄の大橋通りバス停から石巻駅までのバス運賃は200円ほど。 他の地域の住民バスでうまくいっているところは、路線や運賃の設定がありがたいと思うところ、そうでないところは、 不便とか高いといった不満が多いために利用者が少ない。 駅まで400円はみんなが「高い」と言うままでは、この地域の住民バスが後者の道をたどるのは明らか。
「水明地区では事業所が少なく、大橋地区では事業所が多いから」と、つぶやいたことは、「そんなことはない」と、一蹴される有様。 水明地区で協力金を募られた某事業所で、「水明地区は事業所が少なくて、協力金の集まりも悪くて…」と言われたということが、 実は協力金を払ってもらうための方便だったようです。水明:大橋では3:1ほどの人口比があり、 事業所の数も含めた割り振りにあった協力金は集まっているそうです。 ただ、一人暮らしの方や学生さん、若い世代のアパート暮しの方には、「自分達には無縁な話だから…」と、協力金を払わない方が多いようで、 そのような世帯の割合はむしろ大橋地区のほうが多いのかもしれません。 強制力のない、あくまで“協力金”なので、一世帯500円ではなく、一口500円にしたのは、賢明だったと思います。 中には複数口の協力をする世帯もあるそうですから。 需要が見込まれる石巻赤十字病院前、イオン方面を含めた循環路線にするためには予算が足りないようですが、協力金を払わない世帯も‘なるほど、 それならば…’と思って協力金を払うような一工夫、路線や運賃の設定をして、民の足として定着することを望みたいところです。 始まる前から改善を期待するのは変ですか?
よく利用しているタクシー会社は、この地域の住民バスに参加する5社のうちの1社ですが、なぜ、このタクシーをよく利用しているのか、 自問自答しても“?”なのです。いちご歯科クリニック脇を待機所というより休憩所としていて、暇そうにしているからかもしれません。
仙台のタクシー会社の子会社で、使われている車はいわゆるオサガリなのです。走行距離50万kmに満たない車は、走っていないほうで、 ほとんどが50万km代、中には60万km、70万km以上走っている車もあります。‘そういう車なのね’と、気づいて思わず苦笑いするから、 「車好きですね。相当詳しそうだし…」と、運転手に言われてしまうのかもしれません。そんなはずはないのですが…。 学生の頃にお世話になっていた車屋さんが、走行距離20万kmのトヨタ・クラウンに乗って、自慢していたことを思い出します。 一般的には10万km乗れば充分ですよね。メンテナンス力、物持ちのよさにひかれているのかもしれません。 22台(住民バスとして使われる予定のジャンボタクシーを含めれば23台)を一手に引き受けている、H自動車整備工場のHさん。 最新の設備・機械を使っているわけではなく、工具を工夫して、「腕がいいんだね〜ぇ!」と、運転手の信頼を得ているその仕事ぶりを是非拝見したいものです。 工場の隅で邪魔にならない程度に。「黙って見ていないで手伝え!」と言われれば、手伝いますが…。やっぱり、車好き?
さて、そのタクシー会社で、今日、来月のシフト会議があるそうです。 「住民バスのことは会社側から何も聞いていない」と、運転手が異口同音に言っていましたし、 住民バスが顧客が多い地区を主にしていることを含めて収入減の不安をこぼしていました。 会社側から説明があるはずですが、みなさん納得されるといいですね。

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H22.3.17.

自転車の法定速

7〜8人家族で生まれ育ち、それぞれに専用の自転車がありました。 家族全員の自転車を乗りこなすのは自分だけだと言って、自分の自転車よりもスピードが出る父親の自転車に乗るほうが好きな時期がありました。
ある夜、ダイナモはうなりをあげて、周囲がパッと明るくなったと思った次の瞬間、暗くなりました。 翌日、自転車屋にトボトボと電球の切れた自転車をもっていくと、「オメ〜ナー!コレ、○△km/h以上出さね〜と、切れねんだゾ!!」
その怒鳴り声よりも、告げられたスピードに萎縮したものでした。警察から速度違反のお咎めがあるのではないかと、子供心に思ったのでした。
さて、その自転車の法定最高速度ですが、実は規定されていないのです。考え方、解釈の仕方に以下の3つがあるだけです。

@無制限
A自動車と同様
B40km/h程度

自転車は、原付の一種とは解釈されず(30km/hの法定速度の根拠はなく)、法定速度が規定されていないので、 最高速度が無制限であるという@の考え方と、自動車と同様であるというAの考え方と、40km/h程度までというBの考え方があります。 原付と自転車が40km/hで並走したとして、原付は速度違反のお咎めがあっても、 自転車はせいぜい口頭で注意されるくらいという苦笑いする場面も有り得るわけです。 もっとも、自転車で40km/h以上出すのは大変ですが…。瞬間的にならともかく、30kmを1時間で走破するのも少しきついと思います。 ちなみに、自転車旅行では25km/hで計算します。目的地が100km先なら、4時間で着く計算になります。 遅くても20km/hくらいで走りますが、60km弱の石巻〜仙台間は、何度走っても3時間かかってしまいます。 道路事情などによると思いますが、スピードが出しにくいのです。道路のど真ん中を走っていいのならば、2時間余で着きますが。
世界レベルのフルマラソンでは、男子は約20km/h、女子は約18km/hで走ります。 数万人が参加する東京マラソンやホノルルマラソンなどでは、速く走る人と遅い6km/h程度で走る(歩く?)人とがぶつかると、 死傷事故につながりかねません(目標タイム別にスタート地点を割り振ったり、 スタート地点に達するだけでかなりの時間がかかることが不平等にならないように、チップを使った時間計測が行われています)。 自転車もそれなりのスピードが出ますから、法定速度の規定はなくても、安全運転につとめましょう。

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H22.3.16.

Malignant melanoma

学生の頃にした自転車旅行、石巻からは国道45号線を北上して、気仙沼、八戸を経て、大間から北海道に渡った時には、 両手の甲に‘ケロイドとはこういうものか’と思うものが見られました。 ミツバチハウスなどの宿舎で知り合った人の中には、「そうはなりたくない!」と、言う人もいたほどでした。 自転車乗りならば1日で200〜250km走っても、驚くほどではないのです。 福島県喜多方市から土湯峠を経て、仙台、石巻まで1日で走破したことも。 それでも、気仙沼から八戸の国道45号線を自転車で走破したことは驚くかもしれません(2日かかりましたが)。 延々と上り下り、峠の連続だからです(国道4号線を通るのが普通です)。
ただ、曇り空でも過半数の紫外線が地上に達するといわれていて、晴れた日ならばなおさら、紫外線対策をしっかりしなければなりません。 帽子やグローブの着用、未明・早朝などに走り、日中は日の当たらないところを選んでアイマスクをしてでも眠るとか、日焼け止めの活用などです。
グローブをしていなかっただけではないのかもしれません。子供の頃から足の裏にもホクロがあるほどでしたから。 足の裏にあったホクロはいつの間にか消えていて、今は見られませんが。
自分が死ぬならば、死因は、自殺でなければ、入浴死を含めた溺死か、交通事故を含めた事故死。 病死ならば、Malignant melanoma(悪性黒色腫)と思っていました。 学生の頃にその不安を、医師免許をもつある方に打ち明けると、「わからなかったことが解明されて、近い将来、 治療方法も確立するだろうから心配ない」と、言葉をかけてもらいました。
あれからかれこれ20年経ちますが、Malignant melanomaは依然として難治性です。 新薬や画期的な治療方法などは、当初予想されたほどの進化をみせていません。

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H22.3.15.

ミクロトーム

有名な病理学教授の退官記念講演で、自らの誤診率を吐露、過半数を超えるその数字に、‘あの先生でさえ…’と、 どこかホッとしたような、救いが得られたような気持ちになる聴衆。ミクロトームにかけ、スライドグラスにのせて染色。もっとも、 改めてきれいに仕上げた標本とちがって、何をどう見ればいいのか、“ボンレスハム”と、嘆くような標本で誤診だったと責められるとしたら、酷な話。
パラフィン包埋してミクロトームにかけ、スライドグラスにのせてヘマトキシリン・エオシン(HE)染色。ヘマトキシリンは対象を
青紫色に、 エオシンは赤〜橙色に染める。HE染色で褐色に見える色素沈着を3つ挙げよ。 …と問われたら、
@ヘモグロビン代謝産物(ヘモジデリンhemosiderin)
Aメラニン(melanin)
B胆汁色素(ビリルビンbilirubin)

を挙げればいい。他にはリポフスチン(lipofustin)がありますが、 病理学の試験や国家試験を前にした医学生の知識としてならばともかく、 一般的知識としてはほぼ無用な知識か。
そもそもミクロトームって何?…Wikipediaを参照するまでもなく、顕微鏡観察するときに試料を極薄の切片にする器械のこと。 時間的制約などが厳しい病理診断の現場では、極薄の切片ではなく、ボンレスハムにたとえられるような分厚い切片から診断を求められるという無茶な話。
さて、
ヘモジデリンヘモグロビン由来褐色の色素、 メラニン黒褐色の色素で、 メラノサイト中でチロシナーゼがチロシンの酸化を触媒することによってdihydroxyphenylalanine(DOPA) が産生され、 それによって形成される。胆汁色素(ビリルビン)沈着は黄疸に伴って生じ、肝のほか腎などの部位でもみられる。 ただし、肝組織だからといって、見えた褐色色素はBとは限らず、@のこともある。

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H22.3.12.

今日を感じられるありがたさ

酒をくらって飲みつぶれたあとその記憶がないように、貧血で倒れたときに、どこかに頭をぶつけようと、痛みを感じないように、 永眠とはよくいったもので、死ぬことは文字通り、ずっと眠り、何も感じなくなること。
今日を感じられるありがたさ 何のために生きると、えらそうに言い切れるほどの意味が人生にはないかもしれない。 天から与えられたサダメというシナリオ通りに生きているだけ、生きているというより生かされているだけだと、ある人は言っていた。

不眠で悩もうと、多忙で充分に睡眠時間がとれなくても、体の自由がきかない身になろうと、自力では天井しか見られなくなっても、 目が覚めて今日を感じられるありがたさ。

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H22.3.11.

死に場所さがし

樹齢千年以上の巨木にも、その時はきます。鎌倉の隠れ銀杏が倒れました。 雪の重み、風、寿命? いくつもの台風にも、関東大震災にも耐えてきた御神木なのに。 ピラミッドの時代からある屋久島のあの杉も、何年か前に雪の重みで折れたあの枝から水や材を腐らせる菌の侵入をゆるして、土にかえるかもしれません。
130年くらいに寿命の限界があるといわれるヒトも、いずれは死ぬサダメ。日本人の7〜9割が自宅で死にたいと思っているのに、実際は7〜9割が病院で死んでいます。 本当は医者の手にかかって死にたくないと思っている人が多いのに。 病気を治すというけれど、末期がんを治せますか? 「誰でも百歳まで生きられます」と、とぼけたことをいうあと数年で百歳になる老害医師は、 平均寿命を百歳にしてからそのようなことをいうべきでしょう。長生きを疎まれるような世の中。 誰にも看取られず、官報に行旅死亡人として載り…孤独に死に逝く人々があとを絶えません。マザー・テレサのような存在を求める前に、自ら死に場所さがし。

「苦しいのは嫌だし、痛いのも誰でも嫌ですよね。入浴死って、風呂に入ったまま死んじゃうのが一番楽な死に方だと思います」
「あ〜っ、それいいな〜!」
「ほとんどが、自殺ではなく事故死。心臓病とか脳卒中よりも、多くの場合は溺死。 しかも、普通溺れ死ぬ時は水を多量に飲んでしまいますが、不思議なことに、入浴死の場合は水をほとんど飲まない溺死」
「溺れて死ぬのは嫌だけど、それいいな〜!」
「老若男女にかかわらず、42℃以上のお風呂が好きな方は要注意。毎日熱いお湯に入っていて入浴死しないのは、奇跡といってもいいほどありがたいことです。 入浴直後に高くなった血圧が低くなったままになって、眠るように溺死してしまうようです。熱いお風呂に長湯は禁物。 寝不足や飲酒後の入浴も。死にたければ、別ですが…。もっとも、入浴死したいと思っていても、そうならない生命力があるならば、死んではならない」
「乳がんとかで死ぬのも嫌だしね。うちは乳がんで亡くなる家系で、医者からも『あなたは九割くらいの可能性で乳がんになりますよ』と言われていて…」
「乳がんで亡くなる方は年間一万人以上。入浴死も同じくらい。バスタブがそのまま棺桶のようになって、家族には迷惑をかけるかもしれませんが…」
「自殺よりはましでしょう」
「年間三万人以上ですよね。首吊り自殺した奴がいて、第一発見者がその彼女。 くたばるのは勝手だけれども、大切な彼女に取り返しのつかない心の傷を残すなよ…っていう例もありました。 首吊りしたら、鼻水は垂れるは、失禁したようになるは、臭くて汚くて見られたものじゃありませんよ」
「あ〜!ヤダヤダ!!」
「自殺といえば、青木ヶ原樹海は自殺の名所と言われます。ドラマのラストで、登場人物が悲しげな音楽と共に樹海の中に消えていく…意味することはわかりますが、 思わず吹き出してしまいます」
「何で?」
「青木ヶ原樹海で亡くなる方は、ほとんどが確信犯です。丈夫な木の枝にロープをくくりつけるなどして自殺するのです。 樹海に入っていっただけで死ねるわけではありません。迷い込んだら抜け出せなくなる? おバカさんかよっぽどの方向オンチなら、そうかもしれません。 方位磁石が効かないといわれますが、実は大嘘。落雷があった岩石の上に地図とコンパスを置いたら、正確な方位を示さない場合もあるかもしれません。 しかし、そういう所は稀、ごく一部です。たいていの場所では、コンバスは普通に使えます。 それに、山歩きなど旅慣れた人ならば、地面に広げた地図の上にコンパスを置くようなことはせず、もっとスマートな使い方をします」
「わざわざ、それを確かめに樹海に行く人はいないでしょうけど…(笑)」
「小学生のときのある担任が『焼身自殺が楽だと思う。すぐ息が出来なくなるから』と、いっていましたが、熱いし、苦しそうですよね」
「苦しいとか、痛いとかは嫌だな。高い山に登って遭難死も、それに至る過程が苦しそうだし」
「認知症が進んで、わけがわからなくなって亡くなるのもいいかもしれませんが、介助する家族などに迷惑をかけますし…」
「たしかに」
「90歳を越えれば誰でも大なり小なり認知症になるようです。認知症が進んでも、自動車の運転は普通にできる場合が多いようです」
「(◎o◎)!!(びっくり仰天!!開いた口がふさがらず、しばらく絶句)」
「認知症が進んでいる方に、危ないからという理由だけで運転免許証を返上させて、かえって、認知症が進んでしまうかもしれませんし、 そのまま運転させて深刻な事故を起こしてもいけませんし…」
「うちでそういう人がいるから、笑えない。車で出ていくのはいいけれど、無事に戻ってきてって祈るだけだもの…。 でも、免許証や車を取り上げたら、ボケというかどんどん認知症になってしまうと思うし…」
「元気で大往生といいますが、そんなのは事故死であって…」
「そうね、だんだん足腰が弱くなって、思うように歩けなくなって…。老衰が一番幸せな死に方かもしれないけど、私は嫌だな。 子育てなどが一段落したら、若いうちに死にたい」

死に場所さがし 「美人薄命といいますが、女性の意見でそういわれると何とも…」
「どのように生きるかと同じように、どのように死ぬかも大事」
「若いうちに、死生観の教育を受けるのも一案です。小中学生では難しいかもしれませんが、大学生くらいなら…。 命、親とかお金、車、ケータイとか大切に思うものを十ほどの紙片に一つずつ書き、重要度の低いものから一つずつ破り捨てます。最後に何が残りますか?」
「母とか親か、命か」
「最後にはそれも破り捨てなければならないのです。涙を流して…」
「…」
「東京の定宿は30階建てで景色がよくて、バルコニーに出られるんですが、心が折れそうな時に、 ちょうどタイミングよくバルコニーに出られないようにガッチリ施錠されていました。 そのような時にバルコニーに出られたら、飛び降りたかもしれない。また、次に行った時は出られるようになっていたり…。 客の意見を検討して応えてくれるホテルなので、子供がバルコニーに出て危険だという意見から、ガッチリ施錠して、 強い要望があった時だけ出られるようにしたり、せっかくあるのに…という要望に応えて普通に出られるようにしたのだと思いますが、おかげさまで助かりました」
「飛び降りはヤダな。高所恐怖症なので」
「診療が終わって、楽しみにしていたドラマの最終回に間に合ったと、テレビの前に横になって、気がついたら砂の嵐。 そんな時に風呂に入っていれば入浴死できたかなと思いつつ、次の日の診療でスタッフがそのドラマの話をしているのをうらやましそうに聞いたり…。 ビデオを撮ればといわれても、後で見ようとそうしても、まず見ることはないですね。…歯医者なのに、何を話しているんでしょうね。治療しながらする話じゃないですね」
「o(≧∀≦)o(笑)(*^o^*)…オッカシ〜イ!笑いが止まらない」
「死んじゃうっていう暗いテーマを、笑ってはいけないかもしれませんが、笑いとばしてしまうくらいの器量はあってもいいですかね」

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H22.3.10.

河口から22キロ

昨日、西日本の広い範囲に雪をもたらした雲が、今日はこちらにも届いています。 もっとも、高速道路が通行止めになったり、「仙台では20cmくらい降っていましたよ。 車の移動も時間がかかって大変でした」という声が聞こえるわりには、石巻は積雪はほとんどなく、日常生活に大きな支障はありません。
住民バス 生活に支障といえば、先日の津波は旧北上川の河口から22キロの地点まで到達していたのだそうです。 発表された津波の高さは1m前後でも、実際の水位の上昇はその数倍で、満潮時に今回観測された最大波がきていたら、もっと深刻な被害に遭っていたかもしれません。
「(丘の上にある)石巻総合体育館は津波の際の避難場所として最適です。 相当入りますよ」と言う人がいました。たしかにそうですが、収容できるのは千人余です。 旧北上川河口近く、低い位置にある石巻市立病院も、大津波の被害に遭った後ではどれだけ機能できるか不安を残します。 避難指示に従った人が一割にも満たなかったことが問題になっていますが、 ‘避難場所に指定された所よりも自宅待機していたほうが安全だ’と判断した人が多かったのです。 安全性に疑問を感じる所への避難指示を出す側には、信頼性を損ねる点で今後問題を残しそうですが、一般市民の意識にも大きな問題があります。 石巻総合体育館から徒歩10分ほどで見晴らしのいい日和山は、大津波警報が発令されてから大渋滞だったそうです。 避難のためではなく、むしろ津波見物のために。

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H22.3.9.

住民バス

いちご歯科クリニックのある大橋地区と、東側の水明地区、西側の開北・水押地区に、この4月1日から、住民バスが運行されます。 市内のタクシー会社のうち5社が9人乗りのジャンボタクシーを使って。バスというより乗合タクシーです。
住民バス いちご歯科クリニックの前の道路も路線になっていて、老健施設・花もよう側、開北小学校の北側を通って水明へという路線や、 地域内は100円、石巻駅前までが400円、石巻市立病院前までが500円という運賃も既に決定していて、向こう1年間は変更しないのだそうです。 タクシー会社にとっては経営にプラスになるかもしれませんが、負担が増える割りには収入減になりそうな運転手は不満げです。 宮城交通バスの石巻駅前〜大橋通りの運賃と比較して倍の差があることと、ドアからドアへ、利用したいときにすぐ…といったタクシーの便利さが失われ、 利用する側もメリットが感じられないかもしれません。 韓国のように普通のタクシーとタクシーの便利さはそのままに運賃が安い乗合タクシーを、 屋根の上のランプが白か黄色かで区別して共存させることを提案していましたが、この案は採用されませんでした。 開業時は高齢者や車椅子生活を強いられている方のために、通院用のバスのようなサービスを検討しましたが、解決できない問題が多く断念していました。 夢の一つが形を変えて実現するのは、ありがたいことです。
各世帯一口500円、いちご歯科クリニックのような事業所は5,000円の協力金を募っていますが、高齢者を主な利用対象としたサービスなので、 高齢者がいないことなどから協力金を払わない世帯があったり、事業所が多い大橋地区と少ない水明地区などで、協力金の集まり具合に差が出ているようです。 タクシー会社でも、地域内に社長が暮らしている某社では、会社をあげてといった雰囲気ですが、他の会社では運転手が「あれ〜、うちは撤退したのかな〜ぁ。 会社から、何も言われてないよ〜ぉ」と、こぼすほど温度(音頭)差があります。開始まであと3週間ほどなのにです。
需要が望めそうな石巻赤十字病院前、イオン方面は予算の関係で見送り(開北橋と開通したばかりのあの橋を通れば日赤はすぐそこなのですが)、 路線追加するとしても1年間は据え置き。熱しやすく冷めやすい石巻人気質とご祝儀的な意味合いから、4月は満員御礼でも、5月には閑古鳥…、 存続のためには、路線、運賃、運行時刻表などについて早期の見直しが必要になると思います。 “言うは易く行うは難し”、やってみて出てきた問題への対応力が問われるでしょう。

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H22.3.8.

石巻市役所新庁舎オープン

メルセデスやBMWなどのフラッグシップのような自慢するほど大きな車に乗っている知人が皆、同じように言います。 「全国の中で石巻ほど道路事情が悪いところはない」と。 国道などは大丈夫かもしれませんが、旧道や古くからの住宅街では、セダンの普通車でミラーなどをこすりかねないようなところが多いのです。
他の地域から来た人の多くが「なんでこんなところに…?」と、呆れていた石巻市役所周辺も同様でした。 普通車は普通にたどり着けますが、大型バスでは公用車の運転を担当される方でも戸惑うほど。 そこで、市の大型バスは市役所近くの駐車場ではなく、合併前の某町役場(現在は支所)近くの車庫に格納していたそうです。
石巻市役所新庁舎オープン 石巻駅前、6階建ての旧さくら野百貨店石巻店跡を活用した石巻市役所新庁舎がオープンしました。 今日は1〜3階部分が、23日(火)には4〜6階部分が業務開始。

メーン玄関となる石巻駅に面する北口には市章と石巻市役所の表示がありますが、 デパートの看板が掲げられていた建物最上部の構造物はさくら野の文字とマークが塗りつぶされただけ。 市章や石巻市役所の表示が「入ると思いますよ」と言う方々が多かったですし、私もそう思っていましたが…。 玄関と駐車場の表示以外は外観にほとんど変化が見られません。外壁の色も元のままです。 石巻市役所新庁舎オープン 中に入れば、‘なるほど市役所’と思うかもしれませんが、秋葉原の喫茶店によくあるような“窓がない”構造は、 市役所職員からも、「ずっといると、酔ったように気分が悪くなる」という声が聞こえてきます。 エレベーター北側2〜5階はガラスで外が見えますし、レストランがあった5階北側は大きな窓があり、市民ギャラリーになるそうです。 ただ、その他はほとんどガラス窓がありません。耐震上、壁をぶち抜いて窓を増やすことはできなかったわけですが、 予算抑制を徹底したこともあり、我慢しなければならないでしょう。

石巻市役所新庁舎オープン さて、石巻駅前駐車場の西側に公用車等の駐車場があります。屋根がある駐車場に停めている公用車は問題ないのです。すぐ出発できますから。 野ざらしにされている場合は、出発前に洗車が必要なのだそうです。 雨風にさらされない車庫に入れている公用車は、役目を終えてから洗車して車庫入れすればいいのです。 予算のためか、この駐車場に大型バスが入る屋根がついた車庫はありません。 大型バスの洗車は30分はかかるのだそうで、公用車の運転手さんの意見が認められて、大型バスが乗り入れしやすいところに市役所が移転したのですが、 合併前の某町役場(現在は支所)近くの駐車場を引き続き利用するそうです。

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H22.3.5.

好きな季節は?

私はが好きです。文字通り肌を刺すような冷たい風が嘘のように、 気持ち悪いくらいに温かく感じられる日が一番好きです(今年は今日がその日になるかもしれません。 朝方は風が冷たかったですが、日中は1ヵ月以上先取りしたような陽気です)。 もっとも、最近はそれが感じられなくなっているような気がします。温暖化のせい? たしかに冬はしのぎやすくなっています。 初詣を拷問と感じるようなことはなくなりました。ただ、やたらに温かくなったと思ったら、めちゃめちゃ寒くなったり…。 実際に、‘3月に?’と思った週初めの雪は溶け、今日の陽気をはさんで明日から来週はまた真冬のような寒さに逆戻りなのだとか。 今シーズンは暖冬と言われていて、そのように感じていましたが、 何年ぶりかの真冬日がありました。何十年ぶりという記録的な積雪を観測したところもあるようです。
秋は秋で何となく切ない感じが、冬は冬で寒い中温もりを感じる瞬間がいいですね。日本一の汗かきと自称する身ですが、 熱帯夜がシーズンで一度あるかないかの石巻を離れ、まるで熱帯夜や猛暑を求めるかのように、毎年南に向かいます。
人間社会だけではなく、環境社会全体もおかしくなっているのでしょうか。恐竜が絶滅したきっかけは小惑星の衝突で決着がついたそうです。 人類滅亡も、その原因はともかく、そう遠くない未来かもしれません。 漁業関係者の中には、先日の津波で生活が成り立たなくなるほどの被害を受けた方が多いようです。ただ祈るしかない身のふがいなさ。

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H22.3.4.

心を治すのは心C
未亡人

ある女優さんが、俳優、映画監督をしていた夫が生前、「女優っていうのは、顔を張られたとして、張られた方では泣いて涙をこぼしても、 反対側では笑ってみせなければならない」と、言っていたことを披露していました。
尊敬するべき、というよりも、尊敬しないわけにはいかない小児科医は、顔を張られたとして、張られた方でも笑って見せるほどでした。 ある飲み会で最後まで付き合って、気がついたら朝、ゴミ捨て場に二人で頭を突っ込んで、動けなくなったまま寝ていたところを、 登校中の女子高生に、「カッコ悪いですよ!」と、ポンと肩を叩かれて起こされて以来、仲良くなりました。 飲みっぷりが示すように豪快な性格とは裏腹に、患者の前では笑顔を絶やすことがない、真似したくても、真似出来るものではない、 頑張っても足元にも及ばないと感じさせる存在でした。

彼にはもう会えないのです。後日談ですが、家族の前でも弱音を吐かなかった彼が、ぽつりと言っていたそうです。「疲れた」。

未亡人というのは、男尊女卑の典型のような言葉です。ネクラの悪い所、必要以上に物事を悲観的に考え過ぎる性格が災いしているのか、 広い意味で未亡人、‘いつまで生き恥をさらすつもりなのか?’と、自問自答し続けるような日々。 過労というよりも心労によるものでしょうか、先日、「突然死んだようにピクリとも動かなくなって…、吐くし…」。 ご迷惑をおかけした方々、申し訳ないです。
ある人が「日赤(石巻赤十字病院)の小児科が、あまりにも頼りなくて『もう二度と来ない』と、怒鳴ってやったんだ」と、言っていました。 「そう言うのは勝手だけれども、それでは子供が病気になった時に連れていく所がなくなるでしょうし、 『早く大人になってね』とひたすら祈るしかなくなりますよ」と、軽く説教。 彼の話も交えて、小児科の現場を疲弊させている要因の一つ、コンビニ受診の改善例(母親などの集まりが呼びかけたことがきっかけになって、 受診率が実に15%ほどになった例)などを話しました。
医療崩壊といわれます。医療側の問題だけではなく、社会のなかで必然的にそうなる流れが出来てしまっていることに気がついて、 それを改善するようにしないと、何をどのようにしても笑えなくなります。 “あの馬鹿”とか“あの馬鹿の親父”とか頭がおかしい輩とそこにハイエナのように群がる弁護士が作り出す社会は狂っているとしか言いようない。
医療崩壊を救急体制の崩壊と断言する医療関係者がいます。仮に、歯科治療中に脳卒中を起こしたら、救急車を呼べばいいのです。 実際には救急体制が崩壊して、救急車を呼んでも迅速な対処が出来なかったとしても、形式的にマニュアル通りにこなせば文句を言われる筋合いはないのです。 では、なぜ小渕元首相は救われなかったのでしょう。 専門医でもないのに、脳卒中になったと正確に迅速な診断ができると胸を張る輩がいたら、名乗り出て下さい 。ぶん殴りに行きますから。専門医でも「診断機器がないと100%とは…」と、嘆きます。 小児の肺炎と喘息の鑑別診断も容易ではないそうです。もともと喘息気味の子が肺炎を患っていることもあるでしょう。 かかりつけの小児科医ならばともかく、救急、病院小児科などでどこまで出来るものか。
日常臨床の中でも、石巻赤十字病院や大学病院などの紹介先の病院が頼りなく感じることは、たしかにあります。 だからといって、そのような時に声をあらげるのでは、連携が成り立たなくなります。 尻拭いをするとかお互い様と苦笑いするとかではなく、そのような病院でどうにもならなくて、 あるいは不信感を訴えて来院した患者さんにそっと手を差しのべて苦痛を和らげることが出来ればそれでいいのです。 別の病院やクリニックを紹介しようとしても、「いや〜、先生のところが一番いい!」と、おっしゃる方には、その言葉にこたえてあげればいいのです。 心を治すのは心です。

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H22.3.3.

心を治すのは心B
リスパダール

ある学会で認知症の方を訪問診療している医師が、「リスパダールっていう薬を覚えておくといいですよ」。 会場から質問や批判的な意見が出なかったことに少し疑問を抱きつつ、この学会ダメかも…。
リスパダールは抗精神病剤です。乱暴な言動が見られ、周囲の人が身に危険を感じる場合は効果があるかもしれません。 認知症の方でも、包丁を振り回したりするなどの乱暴な言動が見られる場合は、たしかに有効かもしれません。 それでも、ケアマネージャーは異口同音に「リスパダールは…」と、言います。リスパダールに限らず、「薬は処方の仕方、量や回数に注意が必要です」。
ピック病に起因する認知症の場合は粗暴な言動が見られることがあり、リスパダールの適用症例になるかもしれませんが、 ピック病に起因するケースは認知症全体の1割にも満たないと言われています。
リスパダールを処方している医師は、必要以上に安易に処方し過ぎているのかもしれません。
ある有能なケアマネージャーが、認知症の入所者の病状を医師にお伺いすると、「『あんたに何で説明しなければならないの?』と、 怒られた」と、嘆いていました(私に嘆かれても…。何かを訴えたかったのでしょうか)。 それが遠因というわけではないと思いますが、それからしばらくして、彼女は現場を去ってしまいました。
件の学会ではある医師が「ポリファーマシーの現状…」と嘆くシーンがありました。この学会、まるっきりダメではないな。
家族やケアマネージャーと認知症患者と医療従事者との三つ巴の連携が重要なのに、それを理解せず踏ん反り返り、 儲けようとして、患者を早く殺そうとしているかのような、多量の薬の処方を続ける前に、胸に手を当てて考えましょう。 まず、車椅子の患者さんの前にひざまづいて向き合ってみては如何ですか?

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H22.3.2.

心を治すのは心A
支離滅裂なのは誰か?

「立町の金港堂で…」と、話し出すと、「立町に金港堂なんてないだろう」と、話を遮られました。ある人になぜ歯医者になったのかを問われて。
「たしかに仙台市青葉区立町には金港堂書店はありませんが、石巻の立町には金港堂石巻店があったのです。 今は蛇田に移転して、立町の金港堂跡は駐車場になっています。高校に入ったばかりの頃だと思うのですが、 そこで大学の進学案内か何かの本を見ていた時に、東北大学歯学部という文字が目に留まった瞬間、神のお告げのようなものを感じたのです。 しかも、死刑宣告を受けたような、背中に寒気を伴って。なぜ医者ではなく歯医者?、弁護士でも、政治家でもなく。 東大や京大ではなく、なぜ東北大?…普通の人の感覚ならば、‘東北大学歯学部に入れる’と、お墨付きをもらったと喜ぶかもしれません。 ただ、死刑宣告のような寒気立つ感覚が、それを吹き飛ばしてしまったのです。勉強しなくなり、当然、成績も低迷。やれば出来るはずなのに。
大学進学せず料理人を志したり、ありとあらゆる抵抗を試みても無駄でした。 未年のおひつじ座生まれ、罪深き迷える子羊が、お釈迦様の手の平の上でグルグル回っていただけか、 捕虫器にかかったゴキブリがジタバタしているだけのようなものでした。
死刑宣告のような寒気立つ感覚は、いちご歯科クリニックを開業してから、嫌というほど味わうことになりました。
いちご歯科クリニック ある人が、訳のわからないことを訴えて、裁判騒ぎを起こしたのです。 私の主張は、支離滅裂だと一蹴されました。相手が精神障害者で…という主張も、精神科医でも、心療内科医でもない歯科医のいうことだからと、無視されました。
‘裁判所の前で割腹自殺するしかないか’と、思ったほどでした。 弁護士も裁判官もあてにならないので、無視して本人に書簡を送ると、正気を取り戻したか、『気がついたら裁判になっていた』と、突然、裁判を取り下げたのです。 おまけに、『家を追い出された』と、私の家に転がり込んできました。 最初は『(私に)ガミガミ言われて脅えていただけだろう』と言っていた私の家族は、私が仕事中に、気分転換としてその人をいろいろなところへ連れていきましたが、 それで、私が言っていることが正しいと確信するようになりました。 行く場所行く場所で、『ここは修学旅行で来た』とか、『ここも修学旅行で来た』と言い、戻ってきてから『そんなことは言っていない』と、平然としていたそうです。 石巻の某クリニックに連れていっても、やはり『(私に)ガミガミ言われて脅えていただけだろう』と、 セロトニン(5HT)関連の薬を処方されただけでした(NHKの日本のこれからなる番組で、出席していた精神科医が、ろくな診察もせずに薬を処方するだけで、 うつの方を自殺から救う役割を担っていないと、やり込められていました。 医者と患者の間にたつ人が必要なのですが、この人が無報酬で動かなければならない現状の制度にこそ問題があるのです)。
『大学病院近くのS病院がかかりつけで、何度も点滴をしてもらっていた。私、もう針を刺すところがないんだ』と、言っていた輩。 後から考えれば、精神疾患の発作症状を起こして倒れることを繰り返し、点滴を何百回、何千回と、数え切れないくらいに受けていたのでしょう。 針で刺した跡は瘢痕治癒します。石巻の方言でバガニグ(漢字を当てれば馬鹿肉でしょうか)が出来ますから、点状ではありますが、かたくなります。 肘の内側だけではなく指先まで、刺入しやすい血管が浮き出ているところのほとんどがかたくなるまで、果たしてどれだけ点滴を受けたのでしょうか。 S病院は内科、消化器科などは標榜していますが、精神科、心療内科は標榜していません。 『S病院で…』と言うのも精神疾患に伴う嘘談だったとしても、いずれかの病院・診療所で信じられないほど点滴を何度も受けていたわけです。
その人は元小児科開業医の後妻の子だったのですが、開業に伴い前妻の子や祖母から耐え難いイジメのような仕打ちを受けたと聞かされていました。 後妻もキッチンのテーブルクロスで隠した椅子の上に隠れて、猫のように丸くなって寝ていたほどだったそうです。 祖母に小児科医院のレジ金を全て持ち去られて、困ったこともあったそうです。
私にとっては、国家試験直前には居候させてもらっていたようなもので、無事に大学を卒業して、歯科医師になれたことでは恩人のような方々なのですが…。
幼少期に受けたトラウマが、精神疾患の原因になっているのだと思います。私の開業も含めて、“開業”が発作症状を起こすキーワードだったのかもしれません。 東北新幹線の“開業”など、これまでも何度も精神疾患の発作に見舞われてきたのでしょう。
元小児科開業医に対しては、もはや、“あの馬鹿の親父”という言い方しかしません。東北大学医学部出身の先輩とも思いません。 明らかに他の家の飼い猫を拉致軟禁して、家から一歩も外に出さないようにしたり、元小児科医院に猫を何匹も放ち異臭を漂わせていました。 トイレとかX線現像室のような、本来独特の臭いを放つところのほうが、猫が出入りしないため空気が清浄に感じるほどでした。 この元小児科開業医は末期がんになってもくたばらず、某クリニックに勤務医として復帰、『カルテなんて適当に書いているだけだ。 あとは事務がやってくれる』と、言っていました。一時期、私の大切な家族も拉致軟禁したほどで、医師免許を返上するべき犯罪者でしかなかったのです。 それをせず、食道や胃、肺の一部を切除、声も失いかねない大手術をして、声色こそ変われど普通に会話が出来たにもかかわらず、謝罪の一言も発することは、 ついにありませんでした。 その友人と思われる弁護士は過去の人ですが、訳のわからない支離滅裂な精神障害者の嘘談を真に受け、私の言い分を支離滅裂だと一蹴した愚か者です。 謝罪はともかく、制度の改善を心から望みます」。

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H22.3.1.

避難場所は?

先週あるテレビ番組で、ビルの外階段が津波等の際に避難路として使用される場合があることが紹介されていました。

避難場所は?

3階建ての石巻消防署屋上には一般の人も上れると聞いていましたから、消防署員の方にお伺いしたら、 「事前に申し込みをしてもらうことになっています」。
「例えば津波があった場合は…?」。
「ご近所の方が揃ってとか、事情によっては。何かありましたらご遠慮なくご相談ください」。
悪い予感はその数日後、現実になりました。
避難指示がでましたが、指定された避難場所は住吉中学校でした。いちご歯科クリニックのある大橋地区は約千人、 東側の水明地区は約三千人の住民がいます。最寄の開北小学校は、耐震補強がされていないことを理由に、避難場所から外されています。
津波に対する避難場所は、高台か頑丈な鉄橋コンクリートのビル。消防署のビルに避難してもどれほどの人数を受け入れられるか。 住吉中学校の体育館に避難しても、あそこはここより低い。かといって、万一津波が押し寄せたときに校舎の3、4階に安全に避難できるか。
大津波警報が出ましたが、予想される津波の高さは最大2〜3mでした。 50年前のチリ地震津波は5〜6mの津波が押し寄せたそうです(「先生はその時どこにいたの?」と、ある人に聞かれましたが、私が生まれる7年前の話で、 私はカゲモカタチモゴザイマセンデシタ。ちょっとショック!)。押し寄せる前には、旧北上川の底が見え、大きな魚がピチャピチャとはねていて、 それを取ろうとして津波の被害に遭った人もいたとか。
今回は川底が見えることはなく、結果的には津波は1m前後で、避難の必要はありませんでした。 住吉中学校に避難せず、自宅待機していた人が多かったでしょう。
50年前の地震ほどの規模だったら、本当に大津波が押し寄せたら、避難指示ではなく勧告だったら…。日本では人的被害がなかったことは幸いですが。
チリ地震で被災された方のご冥福をお祈り申し上げます。

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H22.2.25.

心を治すのは心@
猫のトラウマ

石巻では春を告げるメロウド漁が始まりました。春めいてきて、猫もにぎやかになってきました。

猫のトラウマ

写真は数年前に迷いこんできた子猫。ちょっと興奮していますが、毛並みの良さから野良猫ではなく、捨て猫か迷い猫。 どこかの縁の下をくぐったか、蜘蛛の糸がからまっていたのをきれいにしてあげたり、餌を与えたりしているうちに、 ちょっと出かけるとトコトコと後をついてくるほどだったそうです。 しかしながら、この写真を撮った数日後、近所に出かけた時にピョーンと消えてしまったのだそうです。 飼い主や親猫がその近くにいることに気がついて、一気に翔けていったのならば一件落着。 もしかしたら、車にひかれたのではないかと心配していましたが、杞憂でした。あの家の猫かと思わず吹き出すほどすぐにわかりました。

さて、なついていたはずの猫が、一緒にいると身の危険を感じるほど乱暴になって…。 餌に精神安定剤を混ぜて食べさせても、ほとんど効果がない。獣医も薬を処方するだけでお手上げ。 かわいそうだとは思いつつ、畳半分よりも狭い檻のようなところに閉じ込めるしかない。

先日、あるバラエティー番組で放送していたこと。その後どうなったか。

過去に同じようなことを目の当たりにしたことがあります。ある人が解決の道しるべを示してくれたのです。

まず、猫の近くにひざまづき、猫を見つめてゆっくりまばたきしながら、優しく話しかけます。 その人は猫が生後間もなく捨てられていたことを言い当て、 一番なついていた子供が成長して大学進学のために実家を離れたことを過去のトラウマに重ねてしまっているから乱暴になってしまっていると指摘しました。 実際に、大学を卒業して戻ってきた人に対して特に乱暴だったようで、「もう何年もその猫に触ってもいない」と、嘆くほどでした。一番なついていたはずなのに…。

次に、大学を卒業して実家に帰ってきたその人に同じように猫の近くでひざまづかせ、ゆっくりとまばたきしながら、 勉強のために家を離れたのであって、捨てたわけではないことをゆっくり語りかけるように促しました。 すると、部屋に入るだけで猛獣のような声を出し、近づこうとすると、手足を伸ばして爪で引っ掻こうとしていたその猫が、 お腹を見せたり、体をあずけてくるようなしぐさを見せ始めました。

バラエティー番組ではこの件に関しての放送はここまででした。充分です。

そのバラエティー番組に出ていたある人とは別人ですが、大学に入るまで猫に触ったことがないと言ってた私が普通に猫と接することができるようになった恩人の一人で、 魔法のような感動の一場面を見せてくれた人が言っていました。
「心を治すのは薬ではありません。心を治すのは心です」

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H22.1.5.

セレンディピティ体験

セレンディピティ

ある人が言っていました。人生に大切なのはセレンディピティ体験だと。serendipityとは、幸福な偶然の出会いのことです。

心を病んでいる人が多い現代社会。歯科にもそのような方が毎日来院されますが、歯科ではほとんどどうしようもありません。 精神科、心療内科の領域です。もっとも、今の日本の医療制度の下で、精神科、心療内科だけで満足に対処できるかというと、 苦笑いする程度でしかなく、患者に寄り添ってくれるボランティアのような方が必要です。 家族、配偶者、恋人とか、これから恋人や大切な人になる存在がこの役を引き受けてくれる方は幸せです。

多くの方がセレンディピティ体験することを年始に祈ります。

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