コンフォートとクルー
日産のクルーとトヨタのコンフォート。
1990年代にタクシー仕様の自動車として作られ、2009年まで10年以上シェア争いを繰り広げました。コンフォートのほうが後発でもあり、洗車を含めてメンテナンスのしやすさは定評がありました。両方とも、もともとタクシー専用車でしたが、クルーはパトカーなどとしても作られた時期があり、コンフォートも自動車教習用の車として見かけることもあるようになりました。
2011年以降は、コンフォートが再生産され、石巻のいくつかのタクシー会社がコンフォートの新車を何台も導入しました。
走行距離何十万キロという❛この車を走らせるか~?❜とうなるようなレストレーションの技術を駆使して......というのが石巻のタクシーで、❛この街では新車のタクシーには乗れない❜と思っていましたから、おかげさまで何度も新鮮な感動を味わうことになりました。
❝restore❞が完全に廃れたわけではないのでご心配なく、そうでなければ復興を語れません。
震災直後は、全国各地のタクシー会社から寄付されたり、安く譲り受けたような車も多く見かけました。その中には、窓を開け閉めするノブがないなど乗った瞬間に苦笑いしてしまうような、さすがに今は走っていない車もありました。
ただ、石巻市内では震災以前に数台しか見かけなかったプリウスは、前のモデルですが、数多く見かけるようになりましたし、まだまだしっかり走ります。意外に後席が広くてヘッドクリアランスも充分にあり、タクシー向きです。
さて、石巻市内の某タクシー会社で、タクシーの車両としてカローラフィールダーを導入しました。3台を除いてすべてカローラフィールダーにするのだそうです。
カローラフィールダー......タクシー......。ピンとこないですよね。
客として乗った印象も、あまりピンとこない感じでした。