経済的には貧しくても、心と食べ物には富んでいる。
そう言って胸をはりたいですが......。
「この辺で暮らしていると、他所へ行ってもそこの食べ物が特別美味しいと感じない」と豪語していた人は、「放射線の風評被害で食べ物の売れ行き半減」と嘆くように愚痴をこぼし、生きている間に完結するはずがない放射線ゼロへの闘いに疲れ、福島県、宮城県では、人の心が離れていくばかり。
食べ物と心がそんな有り様で、経済的に貧しければ惨めなだけ。
トウヘンボクがテレビで喚く。「放射線量を測って安全と示せば買うだろう!」
日本産の食料品というだけで輸入にストップをかけている国がいまだにいくつもあるのは何故か。トウヘンボクにはわかるまい。こんなのテレビに出すな!
不快を避け笑いを求めるのも、一時的な逃避に過ぎず......。
さて、心を満たすために食べ物を集めるか。
何かのブレーキがかかっているところではなく、過去最高の売り上げを更新しているところの食べ物ならば、充分にその糧となろう。