1946 Days to Go!
あと1946日!
あと1946日!
4年前の震災後、避難所になっていた石巻市立住吉小学校を見舞ったときに、当時、住吉小学校の教頭先生だった菱沼伸一先生に呼び止められました。
「十人以上の児童が避難しているけれども、水や歯ブラシが足りなくて、満足に歯磨きが出来ない。何かいい方法はないか? 協力いただければ、学校歯科医に便宜を図ってもいい」
住吉小学校の学校歯科医・三宅宏之先生は、歯科医院が津波で被災して再開のめどが立たず、遺体の身元確認作業に没頭。
すぐに、いちご歯科クリニックに戻って、写真の液状歯磨き剤と歯ブラシを差し入れました。うがいするのに充分な水がない場合に、効果的に歯磨きをするためにはこれがいいでしょう。
さて、学校歯科医についてですが、実は、桑島歯科クリニックの桑島修悦先生から震災前に電話がありました。
「住吉小学校の学校歯科医に空きが出て、先生の順番なので受けてくれないか。先生の意向が優先されるから。先生が受ければそれで決まる」
❝お受けします❞と返事したのですが、「三宅先生が『ぜひやりたい』と言うので、先生、折れてくれないかな」と電話がありました。
翌年、「寄磯小学校で学校歯科医に空きが出たんだけど、寄磯は石巻からも女川からも遠いから誰もやりたがらないんだよね。先生受けてくれないかな?」と電話がありました。
桑島修悦をまともに相手にする理由がありますか?
迷惑極まりない。とっとと消え失せるがいい!
このような経緯を知ってか知らずか、学校歯科医に便宜を云々と偉そうなことを言っていた菱沼伸一先生は、震災後に仙台市立泉ヶ丘小学校の校長先生に異動。この春、また異動で石巻市立開北小学校の校長先生として戻ってきます。いちご歯科クリニックは開北小学校の学区内ですし、住吉小学校と開北小学校は学区を隣接しています。
バトル勃発?
震災後、診療所再開情報が流れる中、いちご歯科クリニックは比較的早期に再開していたにもかかわらず、石巻かほくとか石巻日日新聞にはいつまで経っても、いちご歯科クリニック診療再開と掲載されませんでした。
診療所再開情報の出所は、石巻歯科医師会と石巻市役所ですが、新聞社の独自情報もあったようです。
いちご歯科クリニックの診療再開情報が掲載されたのは、私が❝おだづなよ!❞と新聞社に苦情の電話をかけた次の日からです。しかも、それから掲載方法が変わりました。
こんな状況で心を一つにとか頑張ろうとか言われても、うわべだけにしか聞こえません。
今日は、石巻歯科医師会の総会と懇親会が行われています。ちょうど今ごろは懇親会です。
震災前まで会長をしていた古藤野巌先生が、石巻グランドホテルで行われた総会に引き続き広間を移した懇親会の席で、「ゼニヨ~!」と大声で叫んでいたことがありました。
品がないのでつまみ出されたのか、今回の石巻歯科医師会の総会も懇親会も、会場は石巻グランドホテルではありません(笑)。
菱沼先生、戻ってきたら、まず、いちご歯科クリニックに来て私にわびなさい。
いちご歯科クリニック
http://www.ichigo-dc.jp/
院長 廣田和好
【経歴】
1967年
宮城県石巻市生まれ
開北小、住吉中、石巻高、東北大学歯学部卒
1999年4月
いちご歯科クリニック開院
2002年4月 自由診療に移行
2004年1月 保険診療再開
ポータブルユニット(持ち運びができる歯科治療器械)を導入し、要介護者の歯科訪問診療にも取り組んでいる。