歯車
スガ政権は、政権交代前の政権の状態に似ていると揶揄されています。
今月に入ってプロンプターを使いはじめて、目線を落とさずに話したことは、国民の心を少しでもつかむためには効果的だったと思います。
アップの画像を見ただけで使いはじめたことがわかるように、右斜め前、左斜め前と、プロンプターを凝視せず、チラチラと目線を動かす程度で正面を向いて話せば、さらに良かったと思いますが、不器用な方を周りが支えなければならないでしょう。
「素直にお詫び申し上げます」と述べたことについて、京都選挙区から出ていて、国会で議長の経験もある与党の重鎮が、「素直に」ではなくて、「率直に」とか「心から」と述べるべきだったと苦言を呈しました。スガさんに対してよりはむしろ、「原稿」を作文した官僚に対してです。プロンプターから目を話して頭を下げながら述べたので、'率直と素直の言い間違いだったのかな'と思っていたのですが違うようです。
首相だったアベさんが国会で言っていたことは、無理やりでも辻褄をあわせていた官僚が、官房長官だったスガさんが言っていたことをあっさりと否定してしまい、スガさんが憮然とするあり得ない光景がありました。'首相になったら、官僚は支えるように変わるだろう'と思っていたのですが、まだ歯車がかみあっていないようです。
首相就任当初から、学術会議の任命問題で汚点を残して、海外からもダメ出しされたポンコツを優秀な官僚が支えなくて、「空気で」選んだ与党議員も、「空気で」スガおろしを唱えるようでは、オシマイDEATH。
国会で「ゼロコロナ」と言った野党党首も、それ自体は聞こえは良いですが、言っている内容はスガさんと大差なく、批判するに値しません。
あと1ヵ月ちょっとで10年が経過しようとしている今でも、「エダノとかカンなんて、あの中にブチコンデシマエ」と福島県沿岸部で暮らしていた方が言っています。
「新しい生活様式」が、「死を連想させる息苦しい生活様式」ではなくて、「日々前向きに生き抜くための様式」となるように、歯車がかみあうことを祈ります。