生ウニぶっかけ飯
石巻・友福丸さんの夏の名物「生ウニぶっかけ飯」の今シーズンは、残念ながら、先週末に閉幕となりました。
石巻市長だった方が、「北海道にあるような......」と提案したのが始まりと聞いていますが、「ご飯が多すぎて、ウニが......」といった不満が聞こえてきます。
1,000円増しでウニ増量のてんこ盛りは良いのですが、そのご飯の量は2/3ほどで充分なように思います。ご飯が見えないような盛りつけ方を押し出すほうがオシャレです。
ミョウバン抜き生ウニの生臭さを消すには、海水よりも少し塩分濃いめの塩水でサッと洗うことが基本ですが、そんな基本は当然のようにできていて、ご飯も感動するほど美味しく炊き上がっているのに、バランスがちょっともったいないように感じます。
東北にありがちな、「腹一杯食べさせることがオモテナシ」は、違うと思います。
海苔は、昆布などに多く含まれる「グルタミン酸」だけではなくて、かつお節などに多く含まれて香りも豊かな「イノシン酸」や、干し椎茸に多く含まれる「グアニル酸」も含むので、最強のうまみをかもし出しますが、指でちぎったような海苔よりも、ガゼウニ(殻付きウニ)を連想させるような刻み海苔で盛りつけていただけるとありがたいです。いかにも、ウニを食べているように感じます。個人的な好みでは、海苔なしで充分ですが。
ちなみに、友福丸さんからバスプールを挟んで東隣の「石巻元気いちば」2階のフードコート「元気食堂」で供される生ウニ丼は、刻み海苔付きです。大葉が余計ですが。
いずれにしても、来シーズンまでごきげんよう!