当院では、見た目を美しくするだけでなく、噛み合わせの改善や機能回復を目指した矯正治療を行っています。

「歯並びが悪い」
「うまく発音ができない」
「食事の効率が悪い」
このような歯並びに関する悩みをお持ちではありませんか?
人間にとって口は、生きるためのエネルギーを取り入れる大切な器官です。歯並びや噛み合わせが悪いと、見た目が気になるだけでなく、そのエネルギーを上手に摂取できなくなってしまいます。口の健康は、全身の健康につながっているのです。
当院では、子どもから大人まで、患者さまの年齢に合わせた矯正治療を行っています。歯並びや噛み合わせが気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
矯正治療は早めの開始を
日本人は、伝統的に歯並びに関しては寛容です。たとえば江戸時代には「受け口の人は、食うのに困らない」と言われていたそうです。「棚からぼた餅」と言われますが「受け口ならば、何もしなくても口の中に食べ物が入ってくるだろう」といった、日本人ならではの問題を笑い飛ばす術です。
このような例を引き合いに出して「本人が"治療したい"と思ったときが治療開始時期」と以前は説明していたのですが、小学校高学年くらいから治療を開始すると、中学生になってから「部活が忙しくて...」と治療が思うように進まないこともあります。床装置自体は年齢が低いほど何の苦もなく受け入れる傾向があるので、最近は早めに治療の提案をするようにしています。
矯正中もお子さまがのびのびと生活していただけるように、当院では取り外しが簡単な矯正装置による治療を行っています。
小児矯正にはさまざまなメリットがあります。大人になっても矯正治療はできますが、歯が成長する幼少期ですと、自然な成長の力で歯を動かすことが可能です。また、幼少期に歯並びを整えると、生涯むし歯になりにくい歯を手に入れることができます。
<歯並びが悪いと...>
●歯磨きがしづらいのでむし歯になりやすい
●よく噛めないので顎の成長が遅れてしまう
●よく噛めないので肥満になりやすい
●顎に負担がかかるため顎関節症になりやすい
●息が漏れやすいので滑舌や発音が悪くなる
●コンプレックスを感じて何事にも積極的になれない
一般的なワイヤーを使った矯正治療は、上下の前歯が4本ずつ生え変わってからスタートとされますが、まずこの点に疑問を感じます。
下の前歯は再石灰化の恩恵を受けるためむし歯になりにくいのですが、再石灰化の恩恵を受けにくい上の前歯が叢生で、重なっている歯と歯の間にむし歯ができてから矯正治療をするのは少々問題です。むし歯になる前に叢生を解く矯正治療は、床矯正なら可能です。
また反対咬合は、顎変形症という病名で、全身麻酔での手術を伴う外科矯正をすれば健康保険が適用されますが、費用負担は30~40万円かかり、手術前後に数週間の入院も必要です。床矯正ならば費用は同程度で、抜歯も外科手術もせずに治療可能です。
大人になってからは外科矯正、子どものうちに治したいならば床矯正と割り切って考えるのも一案です。
床矯正
床矯正は、顎の拡大を目的とした矯正治療です。抜歯をすることで歯が並ぶスペースを確保していたこれまでの矯正治療とは違い、小学校低学年頃にプレートを装着することで顎を拡げ、歯が並ぶためのスペースを作ります。健康な歯を抜かずに矯正ができます。
床矯正は、日本歯科大学にいらした荻原和彦先生のご指導のもとに行っております。
床拡大装置
取り外せる可撒式(かてつしき)装置です。患者さまの治療に適した型をデザインし、使用します。可撒式装置は使っていただかないと意味がありません。そのため、ご両親の理解と協力が必要です。
矯正治療を始めるのに「遅過ぎる」ということはありません。確かに子どもの頃に矯正治療を始めることにはさまざまなメリットがありますが、大人になってから開始しても十分に効果を得られます。
当院では、おもに機能回復を目指した部分矯正を行っています。全顎矯正をご希望される方には専門医をご紹介いたしますので、まずはどのような治療が最適かを一緒に考えましょう。